アメリカン・ヒストリーX
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テンプレート:Infobox Film 『アメリカン・ヒストリーX』(American History X)は1998年に制作されたアメリカ合衆国の映画。
白人至上主義に傾倒する白人の兄弟を通して、アメリカが抱える人種問題・貧富の差を浮き彫りにした問題作。それまでCM制作に携わっていたトニー・ケイの初監督作品。
ストーリー
白人至上主義に傾倒するダニーの元に、兄デレクが三年ぶりに帰ってくる。デレクは三年前に黒人の車泥棒を殺した罪で服役していたのだ。兄の帰宅にダニーは喜びを隠せない。なぜなら、父親を黒人に殺害されたダニーは、兄のデレクを三年間崇拝し続ける日々の中で、兄以上に白人至上主義に身を染めていた。
しかし、三年ぶりに会うデレクは、以前とはまるで別人のように穏やかで公平な人間になっていた。彼は刑務所の中で何を見たのだろうか。そして、現代アメリカにいまだ蔓延る差別意識。衝撃の結末を提示しながら、同時にアメリカの慢性的な問題を印象的に描いた作品。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
デレク・ヴィンヤード | エドワード・ノートン | 家中宏 |
ダニー・ヴィンヤード | エドワード・ファーロング | 浪川大輔 |
ドリス・ヴィンヤード | ビヴァリー・ダンジェロ | 火野カチコ |
ダヴィナ・ヴィンヤード | ジェニファー・リーン | 加藤優子 |
デニス・ヴィンヤード | ウィリアム・ラス | 津田英三 |
セス・ライアン | イーサン・サプリー | 遠藤純一 |
ステイシー | フェアルザ・バルク | 亀井芳子 |
ボブ・スウィーニー | エイヴリー・ブルックス | 池田勝 |
マーリー | エリオット・グールド | 有本欽隆 |
ラモント | ガイ・トリー | 二又一成 |
キャメロン・アレクサンダー | ステイシー・キーチ | 有本欽隆 |
スタッフ
- 監督 - トニー・ケイ
- 製作 - ジョン・モリッシー
- 脚本 - デイヴィッド・マッケンナ
- 撮影 - トニー・ケイ
- 音楽 - アン・ダッドリー
- 美術 - ジョン・ゲイリー・スティール
- 編集 - アラン・ハイム、ジェリー・グリーンバーグ
- 衣装(デザイン) - ダグ・ホール
- 製作総指揮 - ビル・カラーロ、キアリー・ピーク、スティーヴ・ティッシュ、ローレンス・ターマン
備考
- 主演のエドワード・ノートンはこの作品の公開に際し、再編集を施したと言われている。監督のトニー・ケイはこれに抗議する形で、自分の名前を外してアラン・スミシー名義にするように要求。これが却下されたため、トニー・ケイは全米監督協会とニュー・ライン・シネマを訴えた[1]。
- エドワード・ノートンはこの役のために筋トレに励み、体重を30ポンド増量、『ファイト・クラブ』のナヨナヨした役柄とは全く別人の強靭な肉体を披露している。この映画を見たアーノルド・シュワルツェネッガーが、「ステロイドを打ったのか」とノートンに直接電話をかけてきたほどである。なお、当時彼はスティーヴン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』のライアン上等兵役のオファーがあったが、そのオファーを断って本作に出演した。