国道288号
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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox road 国道288号(こくどう288ごう)は、福島県郡山市から福島県双葉郡双葉町に至る一般国道。地元沿線では『にいぱっぱ』と呼ばれることもある。
概要
歴史
- 1970年4月1日 一般国道288号(福島県郡山市 - 福島県双葉郡双葉町)として指定。
- 2011年3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生。一連の原子力緊急事態宣言のうちいわゆる「半径3km以内の住民避難命令」を受け、大熊町営林署付近から双葉町牛踏(終点)までの区間への進入が制限される。
- この時点はまだ法的根拠が無く、あくまで地元自治体(福島県および大熊町)災害対策本部が設定した、暫定基準に基づく措置という立場であった。
- 2011年4月22日 - 福島第一原子力発電所事故に伴う、原子力災害対策特別措置法の原子力災害対策本部長権限に基づく警戒区域設定(いわゆる半径20km圏)が午前0時を以って発動。これにより、田村市都路町古道・田村消防署都路分署前から終点までの区間が正式に通行止めとなる。
- 2012年
- 4月1日 - 避難区域の再編に伴い、田村市都路町古道・田村消防署都路分署前から田村市・大熊町境までの区間を通行止め解除。
- 12月10日 - 避難区域の再編に伴い、田村市・大熊町境から大熊町野上までの区間を通行止め解除。
- 2013年6月17日 - 警戒区域の解除に伴い[1]、避難区域が設定されている12市町村の住民に限り、市町村発行の通行証を持参の上で、通勤・通院などの目的による通行止め区間の通行が可能になる[2]。
重複区間
- 国道399号(田村市都路町岩井沢 楢梨子交差点 - 同市都路町古道 新町交差点)
- 前述の田村消防署都路分署は新町交差点から約1.5km先にあり、全区間通行可能。更に「最寄りの国道」ゆえ、現地では迂回路としてこちらを案内される。
通過する自治体
交差する道路
- 国道4号(郡山市・富久山町交差点)
- 国道349号(田村市船引町・北町交差点、南町交差点)
- 国道349号船引バイパス(田村市船引町船引)
- 国道399号(田村市都路町・楢梨子交差点、新町交差点)
- 国道6号(双葉町・下条交差点)
バイパス
- 富久山バイパス
- 郡山東バイパス
- 三春西バイパス
- 三春バイパス
- 船引バイパス
- 郡山市と浜通り中部への幹線道路として、船引町中心部の混雑緩和のために全長6.6kmで市街地の北側に通されることが計画されていた。しかし、財政悪化を受け事業が見直され、東側2.5kmにおいては、平成13年に開通した国道349号バイパスにより当面の間は代替できることから事業中止とされ、国道349号から西半分の4.1kmに投資を集中させることが決定され平成12年度に盲腸線ながら建設が開始された。
- 起点…田村市船引町春山
- 計画当初の終点…田村市常葉町西向
- 最終的な終点…田村市船引町船引
- 計画当初の全長…6.6km
- 最終的な全長…4.1km
- 都路バイパス
道路施設
トンネル
- 望洋平トンネル(双葉郡大熊町)
- 野上トンネル(双葉郡大熊町)
- 玉の湯温泉トンネル(双葉郡大熊町・L=189m)(建設中)
- 玉の湯温泉内で国道はセンターラインのない狭隘区間となるが、ここは山肌と野上川に挟まれた地形である上に、現道のすぐ上に玉の湯温泉の源泉が有ることから拡幅が難しく、バイパスが建設された。
橋梁
- 安心橋(双葉郡大熊町)
- 湯の神橋(双葉郡大熊町)(建設中)
別名
- 三春街道(郡山市から三春町まで)
- 都路街道(田村市船引町から大熊町まで)