みなみじゅうじ座アルファ星

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みなみじゅうじ座α星は、みなみじゅうじ座恒星で全天21の1等星の1つ。ケンタウルス座α星よりもわずかに南にあり、最も南に位置する1等星である。

特徴

みなみじゅうじ座α星は3連星である。肉眼では、4離れたα1とα2の2つしか見分けることはできない。α1は1.4等、α2は2.09等であり、0.81等というのは合成等級である。どちらも温度が高いB型星O型星に近い)であり(但しα1準巨星で、α2主系列星である)。α1とα2は非常に長い周期で軌道を周っているためその動きはわずかに観測できるだけである。α1とα2の最小距離が430天文単位であることから、周期は少なくとも1500年であり、恐らくはずっと長いと考えられている。

α1はそれ自身が分光連星である。伴星は太陽の質量の10倍から14倍で、約1天文単位離れたところをわずか76日で周っていると考えられている。α2と、α1の主星の質量から、これらの恒星はいつか超新星として爆発することが示唆される。α1の伴星は密度の高い中性子星として生き残るかもしれない。

みなみじゅうじ座α星から90秒離れたところには別のB型準巨星があり、みなみじゅうじ座α星と同じ空間運動をしていることから、みなみじゅうじ座α星から重力的な束縛を受けている可能性が示唆される。しかし、本当にこれがみなみじゅうじ座α星の近くにあった場合、B型星としては明るさが足りない。これはおそらく見かけの二重星であり、太陽系からの距離はみなみじゅうじ座α星の2倍以上あると思われる。

名称

α Cru / α Crucis。この星の赤緯は約-60°であるため、北回帰線付近かそれより南でしか見ることができず、従って古代からの伝統的な固有名を持っていない。呼称アクルックス(Acrux)は単にアルファ (Alpha) のア(A)とみなみじゅうし座を表すクルックス (Crux) を組み合わせたものである。

脚注

注釈

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出典

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関連項目

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