小池和男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月29日 (火) 17:40時点におけるClaw of Slime (トーク)による版
テンプレート:BLP unsourced 小池 和男(こいけ かずお、1932年 - )は、日本の経済学者。法政大学名誉教授。労働経済学専攻。経済学博士(東京大学、1963年)(学位論文「日本の賃金交渉 -産業別レベルにおける賃金決定機構-」)。新潟県出身。
聞き取りや国際比較を実地に行う研究スタイルや、日本の労働形態を肯定的に強調する立場を取る。1996年に紫綬褒章受章。2009年『日本産業社会の「神話」』で読売・吉野作造賞受賞。
経歴
- 1955年 東京大学教養学部卒業
- 1957年 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 1960年 東京大学社会科学研究所助手
- 1963年 法政大学経営学部専任講師、のちに助教授
- 1970年 名古屋大学経済学部助教授、のちに教授
- 1981年10月 京都大学経済研究所教授(比較産業研究部門 1986年4月より比較経済研究部門)
- 1986年10月 京都大学経済研究所長事務取扱(12月まで)
- 1987年1月 京都大学経済研究所長(1988年3月まで)
- 1988年 法政大学経営学部教授
- 2001年 東海学園大学経営学部教授
- 2004年 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
著書
- 日本の賃金交渉 産業別レベルにおける賃金決定機構 東京大学出版会 1962
- 賃金 その理論と現状分析 ダイヤモンド社 1966
- 職場の労働組合と参加 労使関係の日米比較 東洋経済新報社 1977
- 労働者の経営参加 西欧の経験と日本 日本評論社 1978
- 日本の熟練 すぐれた人材形成システム 有斐閣選書 1981
- 中小企業の熟練 人材形成のしくみ 同文館出版 1981
- 仕事の経済学 東洋経済新報社 1991
- アメリカのホワイトカラー 日米どちらがより「実力主義」か(東洋経済新報社、1993年)
- 日本の雇用システム その普遍性と強み(東洋経済新報社、1994年)
- 日本企業の人材育成 不確実性に対処するためのノウハウ(中公新書、1997年)
- 大卒ホワイトカラーの能力開発 教育文化協会 1998
- 聞きとりの作法(東洋経済新報社、2000年)
- 海外日本企業の人材形成 東洋経済新報社 2008
- 日本産業社会の「神話」 経済自虐史観をただす 日本経済新聞出版社 2009
- 高品質日本の起源―発言する職場はこうして生まれた 日本経済新聞出版社 2012、【日経・経済図書文化賞(第55回)】
共編著
- 賃金交渉の行動科学 賃金波及のしくみ 佐野陽子,石田英夫経編 東洋経済新報社 1969
- 学歴社会の虚像 渡辺行郎共著 東洋経済新報社 1979 (東経選書)
- 高年者雇用への展望(編)日本労働協会 1981
- 現代の失業(編著)同文館出版 1984
- 現代の人材形成 能力開発をさぐる(編著)ミネルヴァ書房 1986
- 人材形成の国際比較 東南アジアと日本 猪木武徳共編 東洋経済新報社 1987
- 職場のキャリアウーマン 富田安信共編 東洋経済新報社 1988 (東経選書)
- アジアの挑戦 日・韓・タイにおける国際分業と企業戦略 清成忠男共編 東洋経済新報社 1990
- 大卒ホワイトカラーの人材開発(編)東洋経済新報社 1991
- もの造りの技能 自動車産業の職場で 中馬宏之,太田聰一共著 東洋経済新報社 2001
- ホワイトカラーの人材形成 日米英独の比較 猪木武徳共編著 東洋経済新報社 2002
- 経営学のフィールド・リサーチ 「現場の達人」の実践的調査手法 洞口治夫共編著 日本経済新聞社 2006
- プロフェッショナルの人材開発(編・監修)ナカニシヤ出版 2006
- 国際化と人材開発(編・監修)ナカニシヤ出版 2007
翻訳
- 不平等を生み出すもの レスター・C.サロー 脇坂明共訳 同文館出版 1984