ドリュー・バリモア
テンプレート:ActorActress ドリュー・ブライス・バリモア(Drew Blythe Barrymore, 1975年2月22日 - )は、アメリカ合衆国の女優、映画監督、プロデューサーである。
来歴
生い立ち
ロサンゼルス出身。父親はイングランドとアイルランドの血を引く俳優のジョン・ドリュー・バリモア[1] 、母親はドイツ出身のマコー・イルディコー (Makó Ildikó) [ˈmɒkoː ˌildikoː](イルディコ・ジャイド)で、第二次世界大戦のためドイツに逃れていたハンガリー難民であった[2]。祖父はジョン・バリモア、祖母はドロレス・コステロ、大伯父はライオネル・バリモア、大伯母はエセル・バリモアのバリモア一族として有名な名家である。
ドリューが生まれる前に両親は離婚。3人の異母兄姉がいる。
キャリア
生後11ヶ月からコマーシャルに出演。4歳の時に『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』で映画デビュー。1982年に『E.T.』で主人公エリオットの妹役で出演、その愛らしさで一躍天才子役として注目される。笑顔が可愛らしく愛嬌のある役が多いが10代から20代のはじめには「Bad Girl」として有名で、1995年には『プレイボーイ』誌でヌードにもなっている。
20代半ばからは再びヒット作に恵まれ、初めて製作総指揮を手掛けた主演映画「25年目のキス」は全米第1位初登場となる大ヒットを記録、その後も次々にヒット作品に主演した。また自身の映画製作会社(フラワー・フィルムズ)を興して製作業にも携わっている。
2004年2月、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前が刻まれた。2007年4月、タイム・ワーナー社の刊行している雑誌『ピープル』の「モスト・ビューティフル・ピープル2007」で第1位に選ばれた。
2009年公開の『ローラーガールズ・ダイアリー』で映画監督デビューを果たした。同年放送のテレビ映画『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』でエディス・ボウヴィエ・ビールを演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞。エミー賞主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)にもノミネートされた。
私生活
転落と母親との確執
『E.T.』の出演で、天才子役として寵児になった彼女だが、私生活は荒んでいく事となる。学校では有名子役というレッテルからいじめにあい、学校に満足に通うことができなくなった。そのため、勉強についていけない落ちこぼれとなってしまう。結果、学校に寄りつかなくなった彼女は、人としてのマナーや常識を知らずに育つ事となる。幼い頃から夜遊びを覚えた彼女は、9歳から飲酒や喫煙を、10歳でマリファナを、12歳の時にはコカインを使用するようになり、リハビリを繰り返していた。また、14歳の時には自殺未遂の騒ぎを起こす。自堕落の原因が母親[3]にあると判断したバリモアは、15歳の時に母親からの独立を裁判で訴え、成人として裁判所に認められる。独立したバリモアはアルバイトをして生計を立て、オーディションに応募する日々が続いた。また、メディアの注目を浴びるため、夜な夜なパーティに出没しては破天荒な振る舞いを続けたが、以前とは異なり、たばこ・アルコール・薬物等は全くやらなかった。その後母親とは、2001年の映画『ライディング・イン・カーズ・ウィズ・ボーイズ』で10代で母親になる女性を演じたことをきっかけに、和解している。
のちに父親にも虐待されていたことを告白。9歳の時に両親が離婚したあとは疎遠になっていたが、2003年に父親が余命わずかであることを知り、和解し、死を看取った[4]。
交際歴
1994年にバーのオーナーの男性と結婚したが1ヶ月足らずで離婚。ルーク・ウィルソンと交際。2001年にはコメディアンのトム・グリーンと結婚したが、やはり5ヶ月で離婚している。2002年ごろからアメリカのロックバンド、ザ・ストロークスのドラマーであるファブリツィオ・モレッティと交際を続け、結婚も間近と報じられたが2007年に破局。
2007年8月には、ドリューがプロデュースした映画、『そんな彼なら捨てちゃえば?』で共演したジャスティン・ロングと交際を始めた[5][6]。2人は2008年4月にイン・タッチ誌が選ぶ“イチャイチャ度ナンバーワンカップル”に選ばれる程のおのろけぶりを披露していたが、同年7月に破局。その後ドリューは年下俳優チェイス・クロフォードやエド・ウェストウィック[7]と噂になり、ジャスティンもキルスティン・ダンストやジニファー・グッドウィンとの噂もあったが、結局は翌年2009年3月にドリューとジャスティンの二人は元の鞘に収まった。2010年には『遠距離恋愛 彼女の決断』で、二人は恋人同士を演じるものの再び破局。2011年2月からシャネルの元CEO アリエ・コペルマンの息子であるウィル・コペルマンと交際を始め、1年間半の交際を経て、2012年に結婚したと報じられた[8]。同年9月には第一子が生まれている[9]。
慈善活動
2008年3月に出演したオプラ・ウィンフリー・ショーでアフリカの子供達に食べ物を提供するチャリティ団体World Food Programに100万ドル(日本円で約1億300万円)を寄付することを発表した。ドリューは2005年からこのチャリティに関わっていて、2007年には飢餓撲滅親善大使にも選ばれている。ケニヤを2回訪問し、World Food Programの働きを見てきたドリューは「私はこの目でたった1杯のポリッジ(オートミールなどのおかゆ)が子供の人生をいかに変えるかということを見たのです。この寄付で学んだり、健康でいられたり、明るい未来へと子供達を導けるのです」と語っている[10]。
主な出演作品
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1979 | アルタード・ステーツ/未知への挑戦 Altered States |
マーガレット・ジェスプ | |
1982 | E.T. E.T. the Extra-Terrestrial |
ガーティー | |
1984 | 炎の少女チャーリー Firestarter |
シャーリーン・“チャーリー”・マクギー | |
ペーパー・ファミリー<br />Irreconcilable Differences | ケイシー・ブロッドスキー | ||
1985 | キャッツ・アイ Cat's Eye |
アマンダ | |
1986 | おもちゃの国のクリスマス Babes in Toyland |
リサ・パイパー | テレビ映画 |
1989 | いくつもの朝を迎えて See You in the Morning |
キャシー・グッドウィン | |
ネバダ・ミステリー/静けさは危険な香り<br />Far from Home | ジョリーン・コックス | ||
1991 | モトラマ/5億ドルを狙え! Motorama |
ファンタジー・ガール | |
1992 | Waxwork II: Lost in Time | 吸血鬼の犠牲者 | |
ボディヒート<br />Poison Ivy | アイヴィー | ||
ガンクレイジー Guncrazy |
アニタ・ミンティア | ||
1993 | プワゾンの香り The Amy Fisher Story |
エイミー・フィッシャー | テレビ映画 |
ノー・プレイス・トゥ・ハイド<br />No Place to Hide | ティンセル・ハンレイ | ||
ドッペルゲンガー/憎悪の化身 Doppelganger |
ホリー・ゴールディング | ||
ウェインズ・ワールド2 Wayne's World 2 |
Bjergen Kjergen | ||
1994 | Inside the Goldmine | デイジー | |
バッド・ガールズ<br />Bad Girls | リリー・ラロネット | ||
1995 | ボーイズ・オン・ザ・サイド Boys on the Side |
ホリー・パルチク=リンカーン | |
マッド・ラブ<br />Mad Love | ケイシー・ロバーツ | ||
バットマン・フォーエヴァー<br />Batman Forever | シュガー | ||
1996 | 世界中がアイ・ラヴ・ユー Everyone Says I Love You |
スカイラー・ダンドリッジ | |
スクリーム<br />Scream | ケイシー・ベッカー | ||
1997 | Wishful Thinking | レーナ | |
リスキーブライド/狼たちの絆 Best Man |
ホープ | ||
1998 | ウェディング・シンガー The Wedding Singer |
ジュリア・サリヴァン | |
エバー・アフター<br />Ever After | ダニエル・デ・バードラック | ||
100万回のウィンク Home Fries |
サリー・ジャクソン | ||
1999 | 25年目のキス Never Been Kissed |
ジョジー・ゲラー | 製作総指揮 |
トナカイになったオリーブ Olive, the Other Reindeer |
オリーブ | 声の出演 | |
2000 | 誘惑の接吻 Skipped Parts |
ファンタジー・ガール | |
タイタンA.E.<br />Titan A.E. | アキーマ | 声の出演 | |
チャーリーズ・エンジェル Charlie's Angels |
ディラン・サンダース | 製作 | |
2001 | ドニー・ダーコ Donnie Darko |
カレン・ポメロイ | 製作総指揮 |
フレディのワイセツな関係<br />Freddy Got Fingered | Mr. デヴィッドソンの受付係 | ゴールデンラズベリー賞最悪助演女優賞ノミネート | |
サンキュー、ボーイズ Riding in Cars with Boys |
ビバリー・ドノフリオ | ||
2002 | コンフェッション Confessions of a Dangerous Mind |
ペニー | |
2003 | チャーリーズ・エンジェル フルスロットル Charlie's Angels: Full Throttle |
ディラン・サンダース | 製作 |
おまけつき新婚生活<br />Duplex | ナンシー・ケンドリックス | 製作 | |
2004 | 50回目のファースト・キス 50 First Dates |
ルーシー・ホワイトモア | |
デート・ウィズ・ドリュー My Date with Drew |
本人役 | ドキュメンタリー映画 | |
2005 | 2番目のキス Fever Pitch |
リンジー・ミークス | 製作 |
2006 | おさるのジョージ/Curious George Curious George |
マギー | 声の出演 |
2007 | ラブソングができるまで Music and Lyrics |
ソフィー・フィッシャー | |
ラッキー・ユー<br />Lucky You | ビリー・オファー | ||
2008 | ビバリーヒルズ・チワワ Beverly Hills Chihuahua |
クロエ | 声の出演 |
2009 | そんな彼なら捨てちゃえば? He's Just Not That Into You |
メアリー | 製作総指揮 |
グレイ・ガーデンズ 追憶の館 Grey Gardens |
エディス・ボウヴィエ・ビール | テレビ映画 ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞 エミー賞主演女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート | |
ローラーガールズ・ダイアリー Whip It |
スマシェリー・シンプソン | 監督 | |
みんな元気 Everybody's Fine |
ロージー | ||
2010 | 遠距離恋愛 彼女の決断 Going The Distance |
エリン | |
2012 | だれもがクジラを愛してる。 Big Miracle |
レイチェル・クレイマー |
脚注
- ↑ http://landing.ancestry.com/famoustree/tree.aspx?name=barrymore&sourceCode=8359
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 母親はバリモアに仕事ばかりさせ、母親として接することはなかった。母親は元売れない役者だった。
- ↑ 「皮膚がむけるまで叩かれた」残虐な児童虐待の現状サイゾー・ウーマン 2012.08.03
- ↑ Justin Long Takes Drew Barrymore Home to Meet the Parents, People, November 28, 2007
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ http://www.cinematoday.jp/page/N0013090
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- テンプレート:Imdb name
- Drew Barrymore Video with Johnny Carson
- Drew Barrymore Collective - Fansite