オテル・デ・ザンヴァリッド
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オテル・デ・ザンヴァリッド(テンプレート:Lang-fr-short)、通称アンヴァリッド(テンプレート:Lang-fr-short)は、パリの歴史的建造物の一つ、旧・軍病院。廃兵院もしくは癈兵院とも書く。1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として計画し、テンプレート:仮リンクが設計の指揮をとり1674年に最初の傷病兵たちが入った。
建築史上有名なのは附属する礼拝堂の建築である。教会の建設は1677年に始まり、後に兵士の教会とドーム教会に分かれジュール・アルドゥアン=マンサールのもとで1706年に完成した。ドーム教会の地下墓所にはナポレオン・ボナパルト(フランス皇帝ナポレオン1世)の柩が中央に置かれている。また、それを囲むようにして、ナポレオンの親族やフランスの著名な将軍の廟が置かれている。
21世紀当初において、100人ほどの戦傷病兵や傷痍軍人が暮らしている。一部は軍事博物館として公開されている。
アンヴァリッドに廟が置かれている著名人
- ナポレオン・ボナパルト (1769 - 1821)
- ジョゼフ・ボナパルト (1768 - 1844) - ナポレオンの兄
- ジェローム・ボナパルト (1784 - 1860) - ナポレオンの弟
- ナポレオン2世 (1811 - 1832) - ナポレオンの子
- ルージェ・ド・リール (1760 - 1836) - フランスの国歌ラ・マルセイエーズの作者
- フォッシュ (1851 - 1929) - 第一次世界大戦時のフランスの将軍
- テュレンヌ (1611- 1675) - ルイ14世時代のフランスの将軍
- ヴォーバン (1633 - 1707) - ルイ14世時代のフランスの将軍・要塞建築家
- フィリップ・ルクレール (1902 - 1947) - 第二次大戦時のフランスの将軍