キョクアジサシ

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キョクアジサシ(極鯵刺、学名Sterna paradisaea)は、チドリ目-カモメ科に分類される鳥類の一種()。

最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られ、1年のうちに北極圏南極圏の間を往き来する。

形態

体長は35cmほどで、ハトくらいの大きさ。 成鳥の夏羽は(くちばし)と足が赤、頭が黒、背中は薄い灰色。冬羽と幼鳥は嘴と足が黒く、後頭部が黒くなる。 アジサシに似ているが、嘴と足が短く見える。さらに、夏羽では嘴と足が赤いので区別できる。

生態

ファイル:Sterna paradisaea distr mig.png
赤:繁殖地(夏季の集結地)
青:冬季の集結地(夏の南半球)
緑:渡りのルート

ハシボソミズナギドリミズナギドリ目)とともに、最も長距離の渡りをする鳥[1]の一つとして知られるキョクアジサシは、1年のうちに地球の北極圏と南極圏の間を往き来する。 北極圏で繁殖し、太平洋東部と大西洋東部に分かれて南半球へ渡る。 非繁殖期は夏の南極周辺海域ですごし、繁殖期にはふたたび北極圏へ渡る。 いわば「白夜を求めて旅をする」鳥で、渡りの距離は往復32,000kmにもおよぶ(距離の比較資料1 E7 m)。

日本は渡りのルートから外れており、迷鳥としてときおり記録される程度である。

Sibley分類体系上の位置

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Clements鳥類分類

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脚注・出典

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  1. 1サイクルの渡りにより一個体が移動する距離の総計数値が最も大きい。