Gディフェンサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年5月17日 (土) 21:59時点における61.124.61.95 (トーク)による版 (Gディフェンサー)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

Gディフェンサー(ジーディフェンサー、G-DEFENSER)は、アニメ機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の兵器エゥーゴの宇宙用可変戦闘機で、ガンダムMk-IIのサポートメカニズムである。(型式番号:FXA-05D)

Gディフェンサー

テンプレート:機動兵器 グリプス戦役当初、ガンダムMk-IIはRX-78-2 ガンダム譲りの基本性能の高さや新技術ムーバブルフレームの採用、またパイロットのカミーユ・ビダンの類まれな操縦能力等により、最新機と互角以上に渡り合ったが、戦争中盤以降は次々と繰り出されるティターンズの新型モビルスーツに対し脆さが見え始めていた。そのためエゥーゴは、ガンダムMk-IIの装甲強化プランを進めることになる。

プランのひとつとして追加装甲「FXA-03」を装着したフルアーマーガンダムMk-IIと呼ばれる形態が計画された。しかし機動性の低下を指摘され、追加装甲案は計画段階で不採用となった。同時期に並行して進められたプラン[1]が、単体でも戦闘機として運用可能という利点を持つGディフェンサーの計画である。開発は一年戦争時のガンダムの強化システムであるGパーツのコンセプトを参考に、テンプレート:要出典範囲。また、エゥーゴの量産機ネモにも運用可能なように設計されており、雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』ではネモ・ディフェンサーとして登場している。Gディフェンサーは早速アナハイム・エレクトロニクス社によって製造され、ガンダムMk-IIの所属する戦艦アーガマ、アイリッシュ級アレイオーンに配備された。また、一時期ラビアンローズ級ロサ・ギガンティアにおいて試作機がテストされていた。

武装は右側面に装備された主砲のロングライフル、14基のミサイルを搭載するミサイルポッド2基、ミサイルユニット部に装備された片側2門計4門の大型バルカン砲をメインに、コクピットブロックには離脱時の防御用としてレーザー砲を2門装備している。

本機はパイロンが規格化されており、オプション化した武装の強化が可能となっている。最大装備時には長距離航行用追加ブースター、ミサイルラック、ロングライフルを2門装備することができる小型ジェネレーターなども候補に挙がっていた。フライングアーマーとの併用も可能で、重力下でも運用可能であったとされている[2]

Gディフェンサーのパイロットには、カラバに所属していたハヤト・コバヤシの養子カツ・コバヤシが選ばれ、ガンダムMk-IIのパイロットであるエマ・シーン中尉と組んで戦うこととなった。性能を大幅に強化されたガンダムMk-IIは大きな戦果を挙げ、本機はその有用性を認められた。第一次ネオ・ジオン抗争ではテンプレート:要出典範囲メガライダーが配備されている。

『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場する機体は、コクピットブロックの代わりに早期警戒ユニットが装備されており、単機での運用はなされていない。

劇中での活躍

劇中ではGディフェンサーにカツ・コバヤシ、ガンダムMk-IIにエマ・シーンが搭乗し、ドッキング後は引き続きエマが操縦を担当した。 テレビ版第49話及び劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』にて、コクピットブロックで離脱後、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊を戸惑わせたカツだったが、隕石に衝突し、ハンブラビのビームキャノンで撃たれ戦死した。その後Gディフェンサー本体も破壊され、グリプス戦役以後本機は戦場から姿を消すこととなった。なお、第一次ネオ・ジオン抗争時においては、Gディフェンサーと同様の位置付けとしてメガライダーが投入されている。 テンプレート:Clear

Mk-IIディフェンサー(スーパーガンダム)

テンプレート:機動兵器 GディフェンサーがガンダムMk-IIの背部に合体することにより、まずGフライヤーと呼ばれる巡航形態となる。この形態における機動性はΖガンダムのウェイブライダーに匹敵する。更にミサイルユニットを90度回転してガンダムMk-IIの腕部外側に配置させることによってMk-IIディフェンサーとなる(通称スーパーガンダム)。その際、Gディフェンサーの操縦系はガンダムMk-IIに移され、コクピットブロックが離脱する。なお、コクピットの離脱後もGフライヤー形態に変形可能である。

本形態は可変モビルスーツ並みの機動性と、高出力ロングライフルによる長距離狙撃が最大の特徴である。

なお一部資料によると、設計上は追加装備の「フライングアーマー」を使用することでGフライヤーモードのまま大気圏突入が可能だが「システムの肥大化」のため使用されていない、とある[3]

ゲームなどではスーパーガンダムと表記される事が多い。なお、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズや『サンライズ英雄譚2』では、ティターンズ仕様のスーパーガンダムも登場する。

武装

ガンダムMk-IIの項目参照。ただし劇中ではシールドは放棄され、ビームライフルはサイドスカートに装着して携行する。なお下記武装を含め、ロングライフル以外を使用するシーンはない。

大型バルカン砲
腕部外側に配置されたミサイルユニットに片側二門ずつ有する(肩の上方に突き出たユニット先端部のミサイルポッド左右側面に一門ずつ)。
14連装ミサイルポッド
腕部外側に配置されたミサイルユニット先端部にあるベイ内部には14発のミサイルが装填されている。
ロングライフル(出力6.8MW)
Ζガンダムのハイパーメガランチャーに匹敵する威力を持つ。ケーブルを介してMk-II本体に接続することで威力を増強することや、Gディフェンサーと切り離した状態での使用も可能である。

テンプレート:Clear

脚注

  1. 『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』251頁より。
  2. プラモデル『MG スーパーガンダム』取扱説明書より。
  3. プラモデル 1/144 Gディフェンサー説明書。

参考文献

  • 講談社『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』(2001年発行)ISBN 4-06-330110-9
  • バンダイ『マスターグレード スーパーガンダム』

関連項目

テンプレート:宇宙世紀