立身流
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立身流(たつみりゅう)は、立身三京を開祖とする古武道の流派。
千葉県指定無形文化財である。(指定名称は当初「立身流の形」で、これから「立身流の型」にされ、2008年1月に「武術 立身流」に変更された)。
概要
居合と剣術を表芸とし、裏芸に俰(柔術。人偏に和と書いて「ヤワラ」と読む)、棒術、半棒術、槍術、薙刀術、四寸鉄刀(手裏剣術)、捕縄術や、さらには広義の兵法をも伝承する総合武術であり、江戸時代、佐倉藩において伝えられた。
「向(むこう)」と「圓(まるい)」の二つの形を極意としている。
明治時代初期の警視庁撃剣世話掛で、高名な剣客であった、逸見宗助、兼松直廉は立身流の門人である。
また、豊前中津藩には分派の立身新流(立身流と違い、剣術と居合の流派)が伝わり、同藩士であった福澤諭吉は、健康増進を目的として晩年まで居合の稽古をしていた。(自叙伝『福翁自伝』より)。