ソリハシシギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:生物分類表 ソリハシシギ(反嘴鴫、学名:Xenus cinereus (テンプレート:AU, 1775) )は、チドリ目シギ科ソリハシシギ属に分類される鳥類の一種[1]。
分布
ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド、東南アジア、オーストラリアの沿岸部で冬を越す。
日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い。
形態
シギの中では小型で体長22-25cmほどである。翼開長は57-59cm。
体に対して長く、上に反ったくちばしを持つ。くちばしの色は黒で基部は黄褐色。
成鳥夏羽は体上面が灰褐色、下面が白色で胸に灰褐色の斑がある。足は短く橙黄色。冬羽になると胸の斑が無くなって体下面がより白くなり、足の色が淡くなる。次列風切の羽先が白く、飛翔時には白い帯のように見えてよく目立つ。
雌雄同色である[2]。
生態
非繁殖期には、主に海岸地方の干潟、浅瀬、砂浜、河口や海岸近くの水田に生息する。内陸部の湿地で見られることはまれである。非繁殖期は、単独か小群で生活する。繁殖期は湿地、草原、ツンドラ地帯などに生息する。
砂泥地を活発に動き回り餌を探し、昆虫や小型の甲殻類を食べる。
繁殖期は5-7月で、地上の窪みに営巣し、普通4卵を産む。抱卵期間は22-24日である。
ピリピリッ、ピーイピーイと口笛のような声で鳴く。
Sibley分類体系上の位置
脚注
参考文献
- テンプレート:Cite book
- 真木広造他 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年
- 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年
関連項目
外部リンク
テンプレート:Sister テンプレート:Commons&cat
- 日本のレッドデータ検索システム・ソリハシシギ (エンビジョン環境保全事務局)
- ソリハシシギ (日本野鳥の会)
- Terek Sandpiper (Xenus cinereus) (Guldenstadt, 1775) (バードライフ・インターナショナル)テンプレート:En icon