日出谷駅
日出谷駅(ひでやえき)は、新潟県東蒲原郡阿賀町日出谷にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越西線の駅である。
歴史
- 1914年(大正3年)11月1日 - 岩越線・野沢駅 - 津川駅間開通の際に開業。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1993年(平成5年) - 無人化。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。以前は島式ホームで交換が可能であったが、片側の1線は既に撤去されている。
かつては駅構内に側線や転車台、給水塔などの設備を有する、蒸気機関車 (SL) の中継基地として栄え、駅弁の販売も行われていた。SL退役後も車両基地として使用され、会津若松・新潟方面への始発列車も当駅を発着としていたが、1980年代以降は周辺の過疎化、設備・車両の合理化等によって駅の規模は大幅に縮小し、現在は新津駅管理の無人駅となっている。しかし、臨時快速「SLばんえつ物語」の運転開始にあたっては停車駅となり、駅弁販売も再開されるなど、週末には賑わいを見せるようになった。
以前の駅舎はJA東蒲あがの日出谷支所を併設した作りで、同支所が出札業務を受託した簡易委託駅だったが後に委託を解除、JAの支所統廃合で日出谷支所も閉鎖され、駅舎も撤去された。駅舎内は待合室の機能のみで、ホーム上の待合室に簡易自動券売機が設置されている。現在の駅舎は2010年(平成22年)10月4日に豊実方のホーム上に簡易駅舎が設置されている。
駅弁
前述の通り運行上の拠点であったことから、駅前の「朝陽館」が調製した駅弁「とりめし」が永らく列車の到着に合わせてホーム上での立売りで販売されていた。
1990年代後半に、窓の開く車両が使われなくなったことや売り上げの減少などから立売りをやめ、朝陽館を直接訪れる客に少数を販売する方式に切り替えていたが、「SLばんえつ物語」運行開始に伴い運転日のみホームでの立ち売りが復活していた。ただし列車の窓越しでなく、ホーム待合室の窓を売店のように用いて販売する方式がとられた。販売数は少数であったため、ほぼ毎回全ての購入希望者に行き渡らないまま完売となった。
2010年(平成22年)、朝陽館店主の高齢化を理由に「とりめし」の調製・販売をとりやめ、日出谷の駅弁は完全に消滅した。
駅周辺
駅前には竹村商店があり、食料品を販売している。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color磐越西線
- 臨時快速「SLばんえつ物語」停車駅
- テンプレート:Color快速「あがの」
- 通過
- テンプレート:Color普通
関連項目
外部リンク
- JR東日本 日出谷駅
- 1976年(昭和51年)頃の日出谷駅周辺 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)
- 日出谷駅構内の貨物ヤードとその西側に転車台が見える。