高森龍夫
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高森 龍夫(たかもり たつお、1900年9月14日 - 1958年5月12日)は、編集者、挿絵画家。雅号は「猟夫(れお)」「夜江」。漫画原作者の梶原一騎(本名・高森朝樹)は長男、同じく漫画原作者の真樹日佐夫(本名・高森真土)は次男。
経歴
高森貞太郎と寿の長男として兵庫県に生まれる。
青山学院卒業後、山梨県都留町の都留中学校の教員を経て、平凡社や中央公論社で校正の仕事等に従事し、太宰治の担当編集者となる。その後、改造社に入社し『俳句研究』の編集長などを務めた。戦後、青山虎之介が創業した新生社に入社、同社発行の雑誌『花』、『新生』の編集長を歴任し、谷崎潤一郎、吉川英治などの担当をした。
長男の高森朝樹(梶原一騎)によれば、大変な酒好きであり「酒豪なんてものじゃなく酒仙だった」と語っている。しかし、酒の飲み過ぎで祟って胃癌のため死去、享年57。臨終の際に、当時まだ22歳だった梶原に遺した遺言は「若い身空で、大変だろうがよしなに」というものであった。
『巨人の星』の登場人物である星一徹は、梶原一騎夫人の高森篤子も語っているように龍夫がモデルとされるが、実際の龍夫は自己主張が強いわりには控えめで飄々とした性格で、放任主義であまり息子たちを叱ることがなく、一徹とは正反対の人物だったという。
参考文献
- 斎藤貴男『梶原一騎伝』(『新潮文庫』)、新潮社、1995年3月。ISBN 4-10-148731-6 ※原著は、斎藤貴男『夕やけを見ていた男-評伝梶原一騎』(新潮社、1995年1月。ISBN 4-10-403001-5)。
- 高森日佐志『蝮の裔の我は身なれば』、 飯倉書房、1996年12月。ISBN 4842203080 本書の著者は高森の末子(梶原一騎、真樹日佐夫の末弟)であり、遺稿集準備のために集めた資料を元に執筆。
ISBN-10: 4842203080