ナジャフ
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テンプレート:世界の市 ナジャフ(テンプレート:Lang-ar Najaf)あるいはアン=ナジャフ(テンプレート:Lang-ar al-Najaf)は、イラク中南部の都市。
概要
ナジャフは、バグダードのおよそ160km南、ユーフラテス川の西岸に位置する。2003年の人口は585,600人。第4代カリフでシーア派の初代イマームであるアリーの墓廟がある。
ナジャフの墓廟はアッバース朝カリフのハールーン・アッ=ラシードによって8世紀末頃に建設され、アリーの墓所としてスンナ派、シーア派を問わず尊崇を集めた。特にアリーを初代イマームとみなすシーア派の人々にとっては聖地として重要な巡礼地とみなされる。
18世紀頃からシーア派の多数派である十二イマーム派の高位法学者が数多く居住するようになり、イラクにおける十二イマーム派の中心都市に発展するとともに、イランなど遠隔地に住む十二イマーム派の信徒を留学生や巡礼者として集めるようになり、イスラム世界全体を見渡してもマッカ(メッカ)、マディーナ(メディナ)に次いで巡礼者を集める国際都市へと成長した。