かんむり座
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テンプレート:Infobox Constellation かんむり座(冠座、Corona Borealis)は、トレミーの48星座の1つ。主な星が半円の弧を描く。北天の小さな星座。
主な天体
恒星
- α星:ゲンマまたはアルフェッカは、かんむり座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[1]。
- ο星:巨星。巨星では最軽量クラスの太陽系外惑星が1つある。
- R星:かんむり座R型変光星の代表星。
- T星:回帰新星。
- XO-1:太陽系外惑星が1つある。
その他
- ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール:2013年に発見された、最大の宇宙の大規模構造。
神話
クレタ島には怪獣ミーノータウロスがおり、王ミーノースは毎年7人ずつの最も美しい少年と少女を生贄に捧げていた。勇者テーセウスが生贄に混じって潜入し、怪物を退治した。このとき、ミーノースの娘の王女アリアドネーがテーセウスに恋をし彼に助力した。2人は島を脱出するが、何らかの事情(理由は諸説ある)で離れ離れになり、アリアドネーは悲しんだ。彼女を元気付けるため、酒神ディオニューソスが彼女を妃に迎え、冠を贈った。この冠がかんむり座となった[2]。
呼称と方言
テンプレート:See also かんむり座の星座名は直訳すると「北冠座(きたかんむり座)」になる[2]。かつて日本でもこの名で呼ばれたこともあった。ラテン語での星座名は、みなみのかんむり座と対になっている。
日本において、かんむり座には、太鼓星・車星・首飾り星など多数の呼び名がある[2]。