井上道義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:BLP unsourced テンプレート:Infobox Musician テンプレート:Portal クラシック音楽 井上 道義(いのうえ みちよし、1946年12月23日 - )は、日本の指揮者、ピアニスト。東京生まれ。父はドイツ系アメリカ人[1]。妻はピアニストで代々木上原のホール、ムジカーザ主宰の黒田珠世。
来歴
14歳で指揮者を志し、成城学園を経て桐朋学園大学卒業。指揮を斎藤秀雄、セルジュ・チェリビダッケに師事。
レパートリーは非常に幅広い。古典はもちろん、他の指揮者があまり取り上げない類の近現代の音楽も、積極的に演奏会プログラムに入れている。京都市交響楽団時代には、コルンゴルトの歌劇をコンサートオペラ形式でとりあげ、話題となった。
マーラー指揮者として広く知られているが、最近では、ショスタコーヴィチの交響曲の指揮者として、高い評価を得ている。2007年11月から12月にかけて日比谷公会堂にてショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会を行った。オペラをはじめ、演奏会などの舞台演出も行う。マスカーニのオペラ「イリス」で、2009年三菱UFJ信託銀行文化財団賞を受賞している。近年では作曲活動も行っている。現在は頭髪を非常に短くしているが、1983年以前は長髪だった。
略歴
- 1971年 ラ・スカラ主催グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。
- 1977年 - 1982年 ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者。
- 1983年 - 1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。
- 1990年 大阪ザ・シンフォニーホール国際音楽賞クリスタル賞を受賞。
- 1990年 - 1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。
- 1991年 第9回中島健蔵音楽賞を受賞。
- 1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。
- 1999年 - 2000年 マーラーの交響曲全曲演奏会を新日本フィルハーモニー交響楽団と行い、「日本におけるマーラー演奏の最高水準」と高く評価された。
- 2000年 - 2003年 新日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者。
- 2007年 オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督に就任。
- 2007年 日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト を東京・日比谷公会堂にて開催。
- 2009年 三菱UFJ信託銀行賞 を受賞。
- 2010年 平成22年京都市文化功労賞、および社団法人企業メセナ協議会 音もてなし賞を受賞。
- 2011年 日本人として初めて、朝鮮民主主義人民共和国国立交響楽団の定期演奏会に客演。
- 2013年 3月再び北朝鮮に渡り、同国での初のベートーベンの交響曲第9番の演奏を行う。同国では初演である。これについて、石川県議会において自民党議員が問題視して知事を糾問し、井上の召喚を要求する騒ぎになった。
- 2014年
- 4月1日 大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。
- 4月30日 咽頭がん治療のため、6月末までの活動休止を告知。のち5月20日、休止期間を9月末まで延長する。
CM
脚注
外部リンク
- 井上道義 オフィシャルサイト
- 所属事務所のプロフィール
- オーケストラ・アンサンブル金沢 - 公式サイト
- 交響曲 第7番 イシカワ パラフレーズ - 石川新情報書府