アントウェルペン王立芸術学院
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アントウェルペン王立芸術学院(-おうりつげいじゅつがくいん、テンプレート:Lang-nl)は、ベルギーのアントウェルペンにある美術学校。1663年にDavid Teniersによって創立され、ローマ(1588年)、パリ(1648年)に次いで美術アカデミーの中でも最も古く伝統のある学校の一つ。
保存修復科と視覚芸術科が開設されている。視覚芸術科には写真、グラフィックデザイン、ジュエリーデザイン/金工、ファッション、コスチュームデザイン、ファインアートがある。さらにファインアートの中は彫刻、絵画、In Situ (現代表現)、版画のコースに分かれている。
世界有数のデザイナーや芸術家を輩出しているベルギー屈指の名門校。
ファッション学科
いわゆる「ファッション学科専攻」の分野では、世界的な有名な御三家の1つ。他の二つはロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインとニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザイン。
毎年6月の中旬にファッションショーが行われ、各国からファッション関係者やジャーナリストたちが訪れる。
メリー・プライオット (Mary Prijot) がファッション科を創設。1982年よりメリー・プライオットの初期の教え子であったリンダ・ロッパが学科長となる。
ここから輩出された人物たちやベルギーを拠点にするデザイナーなどがアントワープ派と呼ばれることがある。
主な卒業生
- ヤン・ファーブル(Jan Fabre)※ファーブル昆虫記で有名なアンリ・ファーブルの曾孫、現代芸術家
- ルク・タイマン(Luc Tuymans)※生存する最も影響力のある画家の1人
- パナマレンコ(Panamarenko)※Henri Van Herwegenのペンネーム、現代芸術家
- ダーク・ビッケンバーグ(Dirk Bikkembergs)
- ダーク・ヴァン・セーン(Dirk Van Saene)
- ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)
- マリナ・イー(Marina Yee)
- ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)
- マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)
- ラフ・シモンズ(Raf Simons)※リンダ学長に入学する必要はないといわれた逸話がある。ただし、学長の支援でデビュー。
- ヴェロニク・ブランキーノ(Veronique Branquinho)
- アン・ヴァンデヴォルスト(An Vandevorst)
- フィリップ・アリックス(Filip Arickx)
- アンジェロ・フィグス(Angero Figus)
- ステファン・シュナイダー(Stephan Schneider)
- リーヴ・ヴァン・ゴープ(Lieve Van Gorp)
- ウィム・ニールス(Wim Neels)
- カズヨシ・センダ(Kazuyoshi Senda)
- ベルンハルト・ウィルヘルム(Bernhard Willhelm)
- ユルギ・ペルスーン(Jurgi Persoons)
- サラ・コリネン(Sarah Corynen)
- エリオット・ヴァン・アントワープ(Elliot Van Antwerp)
- ハンス・デュ・フォー(HANSE DE FOER)
- アナリス・ブレックマン(Annelies braeckman)
- クリス・ヴァン・アッシュ(Kris van assche)
- 三木勘也