保安局 (イギリス)

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テンプレート:Infobox Government agency

ファイル:MI5BuildingThamesHouse.jpg
MI5本部が入居するテムズハウス(画像中央、ロンドンウェストミンスター

保安局[1](ほあんきょく、テンプレート:En、SS)は、イギリスの国内治安維持に責任を有する情報機関である。MI5Military Intelligence Section 5、軍情報部第5課)として知られている。

本部はロンドンミルバンク11番、テムズハウス。

司法警察権は有さないため、スパイやテロリストの逮捕は、ロンドン警視庁スコットランドヤード)が担当する。所管官庁は内務省

2009年10月5日、創設100年に合わせて、公認歴史書が出版された[2]

組織

  • A Branch - 作戦支援
  • B Branch - 人事、教育
  • D Branch - 防諜
  • G Branch - 国際テロ対策
  • H Branch - 他機関との協力の調整
  • R Branch - 記録
  • T Branch - IRA対策

ドイツ、アメリカ及びキプロスに連絡幹部を有している。

対テロ活動

IRA対策

小説や映画とは異なり、歴史的にMI5は、アイルランドでは活動しておらず、IRA対策は、スコットランドヤードと現地警察の対テロ部署が行っていた。

しかしながら、冷戦終結と共に、テロ対策がMI5の重要な任務となった。1992年10月、F Branch(破壊活動対策)とK Branch(対スパイ)からT Branch(IRA対策)が創設され、IRA対策はMI5が主管することとなった。

国際テロ対策

2003年6月、国際テロの脅威の分析と評価のために、統合テロリズム分析センター (テンプレート:En; JTAC) が創設された。センターの定員は、100人でありテンプレート:疑問点、その内30人がMI5職員である。

JTAC所長は、MI5長官に従属するが、11省庁の職員が働く独立機構として活動している。JTACは、MI5のT Branchと密接に協力している。

JTACは、アメリカ国家テロ対策センター (テンプレート:En; NCTC)、オーストラリアの国家脅威評価センター (テンプレート:En; NTAC)、カナダの統合脅威評価センター (テンプレート:En; ITAC)、ニュージーランドの統合脅威評価グループ (テンプレート:En; CTAG) と共に、対テロ・ネットワークを構成している。

歴代長官

名前 就任 退任
テンプレート:01 バーノン・ケル陸軍少将 1909年 1940年
テンプレート:02 オズワルド・アレン・ハーカー陸軍准将 1940年 1941年
テンプレート:03 デビッド・ペトリー 1941年 1946年
テンプレート:04 パーシー・シリトー 1946年 1953年
テンプレート:05 ディック・ゴールドスミス・ホワイト 1953年 1956年
テンプレート:06 ロジャー・ホリス 1956年 1965年
テンプレート:07 マーティン・ファーニヴァル・ジョーンズ 1965年 1972年
テンプレート:08 マイケル・ヘンリー 1972年 1979年
テンプレート:09 ハワード・スミス 1979年 1981年
10 ジョン・ジョーンズ 1981年 1985年
11 アントニー・ダフ 1985年 1988年
12 パトリック・ウォーカー 1988年 1992年
13 ステラ・リミントン 1992年 1996年
14 スティ-ブン・レンダー 1996年 2002年12月
15 エリザ・マニンガム=ブレア 2002年12月 2007年4月
16 ジョナサン・エヴァンス 2007年4月

フィクションへの登場

文献

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. (参考)外国の主な情報・団体規制機関の所属組織等 - 首相官邸
  2. AFPBB News「英MI5創設から100年、スパイ史明かす公認歴史書を出版」2009年10月8日

関連項目

外部リンク

テンプレート:イギリスの情報機関