マイロン・ショールズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年4月23日 (火) 17:38時点における114.160.169.129 (トーク)による版
|
マイロン・ショールズ(Myron S. Scholes, 1941年7月1日 - )は経済学者。ブラック-ショールズ方程式の有名な起草者の一人。現在スタンフォード大学教授であり、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院でも教鞭を執った。
略歴
- 1941年 カナダのオンタリオ州ティミンズに生まれる。
- 1951年 家族はオンタリオ州ハミルトンに移る。
- 1962年 地元のマックマスター大学を卒業する(B.A.)。
- 1964年 シカゴ大学においてを修士号を取得する(MBA)。
- 1968年~1973年 MIT Sloon School of Managementで教える(MITスローン・スクールで研究を続け、フィッシャー・ブラックと出会い、1973年有名なブラック-ショールズ方程式を完成させることとなる。)。
- 1969年 シカゴ大学より博士号を取得する(Ph.D.)。
- 1973年~1983年 シカゴ大学(University of Chicago Booth School of Businass)に移る。
- 1983年~1996年 スタンフォード大学大学院の教授(the Frank E. Buck Professor of Finance at the Stanford Graduate School of Business)として教える。
- 1993年 Long Term Capital Managementを作るのを手伝う(1998年倒産、2000年清算)。
- 1996年 スタンフォード大学の名誉教授(the Frank E. Buck Professor Emeritus)となる。
- 1997年 ノーベル経済学賞を受賞する。
- 現在、Stamos Capital Managementにおける経済アドバイザーの議長である。
業績および失敗
- 1997年にブラック-ショールズ方程式を理論面から完成させたロバート・マートンとともに、ノーベル経済学賞を受賞。
- その直後の1998年、この2人が経営陣に名を連ねた巨大ヘッジファンドLTCM(Long Term Capital Management)が空前の損失を出して倒産するという皮肉な経験をしている。
- さらに2008年、新たに自身が設立したヘッジファンドであるプラチナム・グローブ・コンティンジェント・マスター・ファンドが一年間に38%の損失を出し解約を停止、LTCMに続く2度目のファンド運用失敗となった。
著書
- Taxes and Business Strategy: A Planning Approach, with Mark A. Wolfson, (Prentice Hall, 1992, 2nd ed., 2002, 3rd ed., 2005).