フィッシャー・ブラック
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フィッシャー・ブラック(Fischer Black, 1938年1月11日 - 1995年8月30日)はアメリカの数学者、経済学者。ワシントンD.C. 出身。オプションの価格算定式である ブラック-ショールズ(Black-Scholes)方程式の作者のひとりで、ブラックの強いリーダーシップの下、定立されたとされる。また、ブラック-ダーマン-トイ (Black-Derman-Toy) のオプション評定価格モデルの共著者(1990年)でもあった。
現代ファイナンス理論において、ブラック-ショールズ方程式はCAPM理論、モジリアニ-ミラー理論と並ぶ三大成果の一つといえ、共同研究者である マイロン・ショールズ (Myron Scholes) は、その式を厳密に証明したロバート・マートン (Robert C. Merton) と、1997年にノーベル経済学賞を受賞した。しかしながら、ブラック本人はその2年前、ガンで他界していた。
1964年に応用数学でハーバード大学から博士号を受けた後、アーサー・D・リトル社に職を得る。そこでCAPM理論の創始者の一人ジャック・トレイナー (Jack Treynor) と出会ったことが、ブラックの金融工学への途を開くこととなった。1971年実業界から研究者の途に戻り シカゴ大学教授、MIT スローン経営学大学院教授を歴任。 しかし、1984年には、ゴールドマン・サックス社に招聘されるなど、自己の理論の実践にも並々ならぬ興味を持ち続けた。