稲城大橋
稲城大橋(いなぎおおはし)は、東京都の多摩川にかかる、東京都道9号川崎府中線の道路橋である。かつて、この道路橋を含む東京都府中市の中央自動車道稲城IC付近から、稲城市の東京都道19号町田調布線(鶴川街道)までの区間は稲城大橋有料道路と呼ばれる一般有料道路であったが、2010年(平成22年)4月1日に無料開放された。
概要
1995年(平成7年)4月14日供用開始し、東京都道路公社が建設及びその後の管理をしていた。自動車専用道路ではないので、125cc以下のオートバイ(原付一種、原付二種)、歩行者や自転車も通行できる。
多摩川の北岸で中央自動車道稲城ICと直結している。北行きは稲城ICの新宿方面への入口に、南行きは新宿方面からの出口に接続している。北岸には一般道へ出入りする道路も設置されているため、稲城ICの出入りだけでなく、多摩川を渡るだけの利用も可能である。
稲城ICは新宿方面に向いたハーフインターチェンジであり、稲城大橋と稲城ICを経由し、稲城市側から中央自動車道八王子方面へ向かうこと、八王子方面から稲城市側へ向かうことはできない。稲城市は稲城大橋の中央自動車道八王子方面との接続を政策に掲げている[1]。
稲城市側の接続道路は半地下構造なので、東京都道9号川崎府中線(川崎街道)の下を通るが、直接の出入りはできない。
橋梁
稲城大橋の橋梁本体の長さは351mであり、橋梁の形式は3径間連続鋼床版箱桁である[2]。
歴史
- 1995年4月14日:供用開始。
- 2006年9月29日:東京都議会財政委員会にて、多摩都市モノレール・ひよどり山有料道路と共に「負の遺産」(当初計画と実績が大きく乖離し、事業の見直し・再構築が避けられない懸案)に指定されたことが明らかになった。交通量は計画に対して58%、負債残高は84億円とされる。
- 2008年7月1日 - 7月10日:早期無料化の方針[3]に基づき、無料化した際の周辺道路を含めた交通動向を調査するため、通行料を全車種無料とする社会実験を実施。
- 2010年
通行料金
有料での開通当初、料金所にはETCゲートがなく、有人で料金を徴収していた。支払い方法は現金と回数券のみだった。ただし、中央自動車道(東京方面)へ抜ける場合は、「中央自動車道の料金分のみに限り」、ETCカードを手渡しすることでETC払いが可能であった。 東京都では、当時の稲城大橋有料道路の早期無料化を計画しており[3]、2008年度に無料化による交通量の変化や周辺への影響などを把握するための調査などを行った。国や関係機関、地元市などと早期無料化に向けた協議を進めた[3][5]結果、2010年4月より無料開放された[6][7]。
インターチェンジなど
- 稲城大橋出入口(中央自動車道稲城IC)
- 料金所跡
- 稲城大橋出入口(東京都道19号町田調布線)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Asboxテンプレート:Coord- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 「稲城大橋工事報告」抄録
- ↑ 3.0 3.1 3.2 テンプレート:Cite web
- ↑ 稲城料金所昼夜連続規制車線切替のお知らせ平成22年3月15日 東京都道路公社
- ↑ 稲城市ホームページ 時代への視点 No.186 来年実現!稲城大橋無料化とスマートインター開通
- ↑ 都道路公社解散へ 通行量見通し甘く 税金投入、無料化 TOKYO web(東京新聞)2009年9月13日
- ↑ 稲城大橋有料道路無料化に伴う回数通行券の払戻し平成22年1月25日 東京都道路公社