ファラデー定数
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テンプレート:物理定数 ファラデー定数(ふぁらでーていすう、テンプレート:Lang-en-short)は、電子の物質量あたり電荷(の絶対値)にあたる物理定数である。なお電子に限らず、陽子、陽電子、1価イオンなど、電荷の絶対値が電気素量に等しい ( |Q| = e) 粒子なら何を使っても同様に定義できる。この定数は電気化学の化学量論的計算に用いられる。
イギリスの科学者、マイケル・ファラデーに因む。記号F で表す。
定義と数値
電気素量とアボガドロ定数の積に等しい。具体的な量は、CODATA(2010年)によると、
- <math>F = N_\mathrm{A} e = 96\ 485.3365(21) \; \hbox{C}/\hbox{mol}</math>
である[1]。
ときおり「電子 1 mol 当たりの電荷」と説明されることがある。単位のファラデー (Fd) を使えばファラデー定数は厳密に
- F = 1 Fd/mol
となる。ただし単位のファラデーは現在では使われない。