皿回し
皿回し(さらまわし、テンプレート:Lang-en)とは、指や棒、あるいは棒状の物(箸やキセルなど)の先端で皿や茶碗を回転させる技術や芸(曲芸)、そのための道具、あるいはその演者を指す。英語圏では、プレート・スピニング(Plate spinning)で、ジャグリングの一種とされ、使用される皿をスピニングプレートと称する。
皿を回したまま手のひらや指、肩、腰、あごの上などでバランスをとる曲芸で、しばしば複数の皿を同時に操る。
概要
日本の中世から近世にかけて大道芸をおこなっていた放下(ほうか)は烏帽子姿や僧形をなしていたが、江戸時代には俗人の手にうつり、従来の曲芸ばかりではなく、大がかりな曲芸や手品を手がけるようになり、籠抜けや皿回しも演じるようになった[1]。一方で寄席演芸としてもおこなわれるようになり、現在にいたっている[注釈 1]。
こんにちでは大道芸として演じられることも多いが、中国の雑技に由来する多数の皿を回すもの、一本の棒で一枚の皿を回すもの、正座して技術を競う競技などさまざまなスタイルがある。最近ではトスジャグリングを取りいれたスタイルも登場している。
皿回しの科学
皿などを高速で回転させることによって遠心力がはたらき、皿と棒が垂直(皿と地面・床が水平)の状態を保とうとする[2]。さらに、皿が充分な速度で回転するようになると、皿の中心を棒などで支えても回転状態を保ち、回転軸の方向を一定に保とうとする力がはたらく[2]。これをジャイロ効果という[2]。この現象は、転がりつづけようとする独楽、ヨーヨー、硬貨(コイン)などで確認でき、また、自転車やオートバイなど二輪車の走行、円盤式(回転式)ののこぎりなどでは、この力が利用される[2]。
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
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