バッド・テイスト

カンヌ国際映画祭で上映され、世界中に配給された。

作品解説

当時25歳のピーター・ジャクソンが、勤めていた新聞社の仕事の合間を利用し、友人たちと4年半の歳月をかけて製作した自主製作映画である。全編がギャグとスプラッターにまみれたB級映画となっている。

登場するエイリアンは目玉が落ち窪み、鼻の穴が自動販売機のコイン挿入口のような顔をして太っている。地球へは、宇宙で売るファーストフードの食材（つまり人間）の調達のために来ていたという設定である。

ある日突然、ニュージーランドの田舎町カイホローが全滅した。その原因を探るため調査隊が町に入ると、人の皮を被ったエイリアンたちが突然襲撃してきた。頭を破壊しないと決して死なない奴ら。エイリアン対人間の、血で血を洗うバトルが展開する。そして遂に、人間が奴らのアジトに奇襲を仕掛けた。

脚本・監督・SFX・メイキャップに、デレク役までこなしたジャクソンは後に『ブレインデッド』（1992年）でメジャー・デビューした。