ローラーホッケー
ローラーホッケー(Roller hockey)は、ホッケー競技のひとつ。基本的には4輪のローラースケートを履き、スティック(木、又はプラスチック製)でパック(硬質ゴム製 直径約7cm)を相手ゴールに入れると得点になる。欧州ではリンクホッケー(Rink hockey)とも呼ばれる。
また、インラインスケートで行うインラインローラーホッケーもある。(インラインホッケーにはこのローラースケート系のものとは別にアイスホッケー系のものもある。)
概略
ルールにはホッケー的な要素があるが、ゲーム内容・ゲーム展開はサッカー(特にフットサル)とバスケットボールを組み合わせたような内容である。
日本国内でのローラーホッケーの認知度は低いが、欧州では比較的盛んなスポーツのひとつでありプロリーグも存在する。
サッカーが盛んな国(ブラジル・アルゼンチン・ドイツ・イタリア・イギリス・スペイン・ポルトガルなど)ではローラーホッケーも盛んで、特に特筆すべきはスペインである。スペインのリーガ・エスパニョーラで有名なFCバルセロナは総合スポーツクラブであり、4つのプロスポーツを抱えており、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、ローラーホッケーそれぞれのスポーツでのトップチームとなっている。
また、元国際オリンピック委員会(IOC)会長のサマランチもローラーホッケーでゴールキーパーの選手として活躍し、1992年、バルセロナオリンピックでは公開競技となった。
2001年のIOC後援ワールドゲームズ秋田大会では正式種目となった。
2005年のデュイスブルク大会では実施されずインラインローラーホッケーが正式種目となった。
ローラーホッケー、インラインローラーホッケーともにローラースケート競技の種目であり、国内競技団体は日本ローラースポーツ連盟。国際競技団体は国際ローラースポーツ連盟。
競技概要
- 競技場:縦40m×横20m
- 試合時間:前後半20分ずつの計40分、ハーフタイム10分。その他、両チームに前後半1回ずつ1分間のタイムアウトが認められている。
- 人数:1チーム6~10人の選手登録が可能。フィールドに立てるのは5人で、ゴールキーパー1人、フィールドプレーヤー4人で構成される。試合中の選手交代は基本的にいつでも可能で、交代数に制限は無い。
用具
主な反則
- ハイパック
- スティックで打ったパックが腰の高さ以上になる。
- ハイスティック
- スティックを腰の高さ以上で扱う。
- キャリー
- パックを足で扱う。
その他、パックを手で扱う、選手交代時に一時的にリンク内が6名になる(交代する選手は先にリンクを出てから新しい選手がリンクに入らなければならない)などがある。
退場
審判は選手に対して2分から5分間まで、又は残り時間全ての退場を命じることが出来る。審判は3種類のカードを使用する。
- イエローカード
- 1回目の公式な警告を宣告するカード。
- ブルーカード
- 2分から5分間の一時的な退場を宣告するカード。すでにイエローカードの警告を受けている選手に適用される。
- レッドカード
- 試合残り時間全ての退場を宣告するカード。すでにブルーカードによって一時的な退場を命じられている選手に適用される。
ブルーカードとレッドカードは事前警告(イエローカード)無しに審判の判断によって宣告することが出来る。