マリヤ・ユーディナ
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Portal クラシック音楽 マリヤ・ヴェニアミノヴナ・ユーディナ(またはマリア・ユージナ、テンプレート:Lang-ru)(Maria (もしくは Mariya) Veniaminovna Yudina, 1899年9月9日(ユリウス暦8月28日) - 1970年11月19日 モスクワ)はロシアのピアニスト。
ロシア帝国ヴィテプスク県(現プスコフ州)ネヴェリに生まれる。この県はユダヤ教徒居住区の一部であったが、ベラルーシ南部のネヴェリではない。父親は医師。
ペトログラード音楽院にレオニード・ニコラーエフに師事。同級生にドミートリイ・ショスタコーヴィチやヴラディーミル・ソフロニツキーがいた。1917年の二月革命のあと、1918年に一時休学。そののち1921年に卒業の際、ソフロニツキーとともに金メダルの成績を残した。以後、同院で教職に就き、1923年には教授となる。また、ペトログラード大学で古典を学ぶ。専らバッハやベートーヴェンの解釈で名を残すが、親友ショスタコーヴィチのほかにヒンデミットや新ウィーン楽派の作品など、東西の同時代の音楽も擁護した。スターリンがお気に入りのピアニストだったにもかかわらず、このような姿勢や、公然と正教を信仰し、クリューエフ、マンデリシュターム夫妻を援助するなどの反体制的言動があだとなり、教育活動や演奏活動を禁じられたことは一度や二度ではなかった。バッハのゴルトベルク変奏曲の各変奏にテクストを書き残すなど、彼女にとっては宗教と音楽は一体の存在であった。1970年に死去。葬儀ではリヒテルがラフマニノフを演奏した。
ユーディナの演奏は、超絶技巧と精神性、精悍なまでの力強さ、そして知性と精神力が特徴的である。1998年以来「マリア・ユーディナ国際ピアノコンクール」が開催されている。
音源
- Maria Yudina plays Mozart Fantasia in D minor K397
- Maria Yudina plays Mozart Rondo in A-minor, K. 511
- Maria Yudina plays Bach Chromatic Fantasia & Fugue
- Maria Yudina plays Brahms Sontata No. 3, Op. 5 (3/4)
- Maria Yudina plays Mussorgsky Pictures at an Exhibition 1/4
- Maria Yudina plays Medtner: Sonata Triad Op. 11 Part 3/3
関連項目
- ベラ・バルトーク
- エルンスト・クルシェネク
- カールハインツ・シュトックハウゼン
- ニコライ・クリューエフ
- ボリス・パステルナーク
- オシップ・マンデリシュターム
- ナジェージダ・マンデリシュターム
- ミハイル・バフチン
- レフ・ヴィゴツキー
参考文献
- 『ミハイール・バフチーンの世界』せりか書房、1990年
- カテリーナ・クラーク/マイケル・ホルクイスト共著 川端香男里/鈴木晶共訳テンプレート:Music-bio-stub