風のクロノア
風のクロノア(かぜのクロノア)は、旧ナムコおよびバンダイナムコゲームスから発売されている、日本のアクションゲームシリーズ。
目次
概要
テンプレート:節stub 1997年12月11日にプレイステーション用ゲームソフトとして第1作『風のクロノア door to phantomile』が発売。以降、対応プラットフォームを拡大し、多数のジャンルでシリーズ化されて発売された。
シリーズ作品
- 風のクロノア door to phantomile(PS、3Dアクション、1997年12月11日、ベスト版あり)
- 風のクロノア ムーンライトミュージアム(WS、アクションパズル、1999年5月20日)
- 風のクロノア2 〜世界が望んだ忘れもの〜(PS2、3Dドラマティックアクション、2001年3月22日、ベスト版あり)
- 風のクロノア 〜夢見る帝国〜(GBA、アクションパズル、2001年7月19日)
- クロノアビーチバレー 最強チーム決定戦!(PS、パーティー、2002年4月25日)
- 風のクロノアG2 ドリームチャンプ・トーナメント(GBA、アクション、2002年8月6日)
- クロノアヒーローズ 伝説のスターメダル(GBA、アクションRPG、2002年12月13日)
シリーズの設定・世界観
世界観
風のクロノアシリーズは各ゲームの繋がりが薄く、特定の繋がりは明示されていない。
- 1997年〜2001年作品
- 夢を渡り歩く力を持っている「夢見る黒き旅人」クロノアと、彼が訪れる世界、そして自らの存在と運命を知ることになるクロノアを描いた作品。据置型ゲーム機作品ではファントマイル語の存在が大きな特徴である。
- 2002年作品
- 2001年から2003年まで別冊コロコロコミックで連載された『疾風天国 風のクロノア』を境に世界観が一新され、クロノアはヒーローを目指す少年的なキャラクターになった。また、過去作品のキャラクターたち(作品毎に舞台は異世界であった)が共存するなど、パラレルワールド的な内容になっている。
ファントマイル語
初期作品ではクロノアたちが架空の言語を喋り、画面上ではその日本語訳が表示されるという演出でストーリーが進んでいく。これは当時のハードでは日本語を発音させたとき違和感が生じる、聞き取りにくい、イメージを損なう等の恐れがあったため、その解決策として考案されたと言われている。
独自の単語や文法に基づいた完全な独立言語であるが、一部実在の言語を参考にしていたり、スキー用語などをもじって利用しているものもある。例えば、ガディウスの喋る言語はドイツ語が基になっている[1]。また、ファントマイル語はゲームに登場する言語の総称であるが、各キャラクターはイメージ作りのため別の言語を喋る設定であり(別言語でも翻訳無しに意思疎通する)例えばクロノアが喋る、わ行・は行・ら行を中心とした言語をクロノア語とするなど、使用するキャラクター+語という名前で呼ぶこともある。
音楽
井村絵里子を中心とし、大久保博、中西哲一、小沢純子、柿埜嘉奈子、高橋コウタ、辰田朋子、堀込高樹、柴野浩美、といったスタッフが楽曲制作に関わっている。
なお上記のうち、井村絵里子、小沢純子、堀込高樹は既に同社を退社している。
キャラクター
クロノアのゲスト出演
クロノアは様々なナムコ(現:バンダイナムコゲームス)のゲームにゲスト出演している。名称のみが登場した場合もあった。
出演した作品
ここではクロノアが登場した作品を紹介する。
- 『アルペンレーサー3』(PS2) - 隠しキャラとしてクロノアが登場。『風のクロノア2』などにおけるフロートボード姿での登場。
- 『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』(DS) - サポートキャラクターとしてクロノアが登場。
- 『スマッシュコート3』(PS) - 隠しキャラとしてクロノアが登場。
- 太鼓の達人シリーズ
- 『太鼓の達人 タタコンでドドンがドン』(PS2) - 『風のクロノア2』から「STEPPING WIND」が収録(後にAC版『太鼓の達人4』にも移植)。踊り子としても登場。
- 『太鼓の達人 あっぱれ三代目』(PS2) - 「わっふ〜音頭」という曲がある。踊り子としても登場。
- 『太鼓の達人(新筐体)』(AC) - 「The Windmill Song」が2013年12月11日のアップデート「モモイロVer.」にて収録。
- 『NAMCO x CAPCOM』(PS2) - プレイヤーユニットとしてクロノア&ガンツ、敵ボスとしてジョーカーとジャンガ、ザコ敵としてムゥ一族、サブキャラとしてロロと大巫女が登場。キャラクター設定は『クロノアヒーローズ』、クロノア関連のステージは『風のクロノア2』をそれぞれベースにしている。
- 『テイルズ オブ ハーツ』(DS) - サポートキャラクターとしてクロノアが登場。
- 『ファミリーテニスアドバンス』(GBA) - 操作キャラクターとして登場。
- 『プロ野球 ファミスタ2011』(3DS) - ナムコスターズの選手として登場。過去のファミスタシリーズでも1996年の『ワールドスタジアムEX』より不定期で登場していた。
- 『MotoGP』(PS2) - 隠しライダーとしてクロノアが登場。マシンに「96」と描かれている。
- 『ワールドキックス』(AC) - 隠しチーム「ナムコ90'チーム」の一員としてクロノアが登場。デザインはPS版『door to phantomile』がベース。
名称のみ登場した作品
ここでは名称のみ登場した作品を紹介する。
- 『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』(PS2) - 『ビーチバレー』の宣伝のため、クロノアがシオンにメールを送信してくる。
- 『ことばのパズル もじぴったん』(PS2) - 「くろのあ」や「かぜのくろのあ」と並べると意味が出てくる。また、『風のクロノア』をテーマとしたステージがいくつか存在し、背景がクロノア、BGMが『風のクロノア2』の「Going to Lunatea」となっている。
- 『ファミリースタジアム2003』(GC) - ナムコスターズの本拠地球場として「クロノアスタジアム」が登場。クロノア選手も3番セカンドで登場。
アイテムなどで登場した作品
本人が登場した訳ではないが、アイテムや背景などで登場した作品を紹介する。
- 『スマッシュコート2』(PS) - 壁打ちトレーニングである条件を満たすと、クロノアの絵が出現。
- テイルズ オブ シリーズ
- 『テイルズ オブ ファンタジア』(PS、PSP) - コレクションアイテム五信条の神像Fのちょうぞうとして登場。
- 『テイルズ オブ デスティニー2』(PS2、PSP) - ハロルドの部屋にクロノアのぬいぐるみが登場。
- 『テイルズ オブ シンフォニア』(GC、PS2) - 仲間のプレセアがイベントでクロノアのコスチュームを着て登場していた。
- 『テイルズ オブ ヴェスペリア』 (PS3) - PS3版限定のDLCとして、仲間のカロルのコスチュームチェンジ称号にクロノアのコスチュームがある。ちなみにカロルの担当CVはクロノアのCVを担当した渡辺久美子である。
- リッジレーサーシリーズ
- 『R4 -RIDGE RACER TYPE 4-』(PS) - コースにクロノアの看板がある。ある条件でクリアするとクロノアのトロフィーがもらえる。また「phantomile」というコースが存在する。
- 『リッジレーサー7』(PS3) - あるコースにクロノアの看板がある。また、ペイントメーカーにポプカが出現する。
- 『リッジレーサー』(PS Vita) - コースにクロノアの看板がある。また、車体にクロノアの文字がプリントされている。
メディアミックス
漫画
以下の漫画作品が刊行されている。
- 『疾風天国 風のクロノア』(かとうひろし、連載誌:小学館『別冊コロコロコミック』)
- 1巻:ISBN 4-09-142456-2(てんとう虫コミックス、2002年4月)
- 2巻:ISBN 4-09-142457-0(てんとう虫コミックス、2003年3月)
- 『風のクロノア 4コママンガ劇場』 ISBN 4-87025-297-X(エニックス、1998年4月)
ウェブコミック
2012年9月26日より、バンダイナムコゲームスのウェブコミックサイト「ShiftyLook」にて、ウェブコミック『KLONOA: Dream Traveller of Noctis Sol』(脚本:ジム・ザブ、作画:ありがひとし)の英語版が連載開始され、2012年11月18日には「ShiftyLook」日本語版対応と共に同作の日本語版も公開された。2014年3月14日の65話をもって一旦連載終了となった。
脚注
外部リンク
テンプレート:風のクロノアテンプレート:Asbox- ↑ 『風のクロノア 〜Door to Phantomile〜 公認ガイドブック』小学館、ISBN 9784091026149