文節
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テンプレート:出典の明記 文節(ぶんせつ)とは、日本語において、自立語(名詞、動詞など)に接語がつながった発音上の単位である。接語は無いこともある。
概要
文節の切れ目は、終助詞の「ね」などを挟みうるかどうかで判断できることが知られていて、文節間には係り受け(修飾)の関係が定義される。
文の中には1個以上の文節があるが、文節は必ずしも文の構造を反映していない。例えば「あの人は私の甥です」は以下のような構造と文節を持つ。
文 | あの人は私の甥です。 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
構造 | あの人は | 私の甥です。 | |||||
あの人 | は | 私の甥 | です。 | ||||
あの | 人 | 私の | 甥 | ||||
私 | の | ||||||
文節 | あの | 人は | 私の | 甥です。 |
文節は橋本進吉による橋本文法で重視され、国語教育にも学校文法の中で大きく取り入れられた。
情報処理技術と文節
日本語の自然言語処理では、多くの場合、形態素解析に続くチャンキングが文節の解析である。
かな漢字変換における文節は、学校文法における文節の概念とは異なり、「自立語とそれに後続する0個以上の付属語」を文節とするのが一般的である。この場合、特に「IME 文節」と呼んで区別することもある[1][2]。