モーターサイクル・ダイアリーズ
テンプレート:Infobox Film 『モーターサイクル・ダイアリーズ』(テンプレート:Lang-es、テンプレート:Lang-en)は映画。エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(後の革命家チェ・ゲバラ)の若き日の南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに、ロバート・レッドフォードとヴァルテル・サレスらによって2004年に映画化された。ウルグアイ人の音楽家、ホルヘ・ドレクスレルによるこの映画の主題歌「河を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Río)」は、2005年にスペイン語の楽曲として初めてアカデミー歌曲賞を受賞した。
あらすじ ・解説
「これは偉業の物語ではない 同じ大志と夢を持った2つの人生が しばし併走した物語である」
1952年1月4日 、アルゼンチンのブエノスアイレスに住む医大生エルネスト(フーセル)は喘息持ちにもかかわらず、先輩の「放浪科学者」ことアルベルト・グラナードと共に1台のバイク(ポデローサ号「怪力号」)にまたがり、12,000キロの南米大陸縦断旅行へ出かける。途中、恋人に会ったり、バイク事故に遭ったり、雪山を通ったり、徒歩やヒッチハイクや最後にはイカダに乗ったりと、南米先住民族(インディオ)や、チリのチュキカマタ銅山の最下層の労働者、ペルーのマチュ・ピチュや ハンセン病患者らとの出会いなど、行く手に巻き起こるさまざまな出来事を通して、南米社会の現実を思い知らされる。
映画のラストに80歳を超えたアルベルト・グラナード本人が少しだけ登場する。また、アルベルト・グラナード自身が『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影に同行し撮影風景を記録したメイキング・ドキュメンタリーの『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』(2004年) もある。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ | ガエル・ガルシア・ベルナル | 内田夕夜 |
アルベルト・グラナード | ロドリゴ・デ・ラ・セルナ | 坂東尚樹 |
チチナ・フェレイラ | ミア・マエストロ | 田村真紀 |
受賞・ノミネート
- アカデミー賞歌曲賞 (受賞)
- カンヌ国際映画祭パルムドール (ノミネート)
原作
- エルネスト・チェ・ゲバラ/棚橋加奈江訳『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』現代企画室、1997年10月(ISBN 4773897155)
- エルネスト・チェ・ゲバラ/棚橋加奈江訳『モーターサイクル・ダイアリーズ』角川書店〈角川文庫〉、2004年9月(上記の本に加筆・訂正して文庫化したもの)
出典
関連項目
- ノートン - ゲバラがポデローサ号と呼んだ「ノートン500」を製造したバイクメーカー。本来ノートン500は長距離ツーリング向けのモデルではない上、彼が乗っていたのは1939年製の旧式である。
- 2002年のイギリス映画でローレンス・エルマン監督の ドキュメンタリー『モーターサイクル旅行記』(Tracing Che)が製作されている。