ニュースエコー
ニュースエコーは、IBC岩手放送(IBCテレビ)で放送している夕方のローカルニュース番組。ハイビジョン制作。
目次
概要
1977年4月4日にスタートし、現在ではIBC及び岩手県内民放テレビ4局のローカル番組中では、一番の長寿番組である。
夕方のニュース番組においては、他県のJNN系列局で「テレポート」「ニュースの森」「イブニングニュース」「総力報道!THE NEWS」「Nスタ」など、キー局の番組に倣ったタイトルに移行する局が続出している中、「IBCニュースエコー」は同じJNNに属する青森テレビの「ATVニュースワイド」とともに綿々とその看板を維持し続けている。
テーマ曲やジングル等は、1980年代から2009年まで音楽家の佐藤将展(元姫神せんせいしょん)が一貫して作曲。「岩手日報IBCニュース」のテーマ曲は「IBCニュースエコー」のテーマ曲を短縮、あるいはアレンジしたものを使用するのが通例となっていた。2009年のリニューアルでは音源集の曲が採用された(「岩手日報IBCニュース」は引き続き佐藤の曲を使用している)。
他県の成功例に刺激されてか、1990年4月から1997年3月までは土曜日も17:30(1996年4月より18:00開始に変更)から放送した。また、1999年10月から2001年9月まで、平日の深夜帯(24:50 - 25:05)にダイジェスト放送を行ったこともあるが、長続きはしなかった。
OP映像の右下に最後『協力:岩手日報』とクレジットされているが、「岩手日報IBCニュース」同様、同社は番組内容にはあまり関与していない(IBCと岩手日報の協力関係を示すための表示)。
地上デジタル放送の本放送開始と同時に、タイトル画のみハイビジョン制作となったものの、本編のハイビジョン制作開始は2007年7月2日からとなった。
放送時間
- 月曜 - 金曜 18:15 - 18:55
キャスター
現在
すべてIBCアナ
- 月曜~木曜
- 金曜
過去
テンプレート:節スタブ すべてIBCアナ(異動、退社した者は当時)
メインキャスター
- 河辺邦博(現:IBCアナウンス学院長)
- 番組開始時からメインキャスターを務める。伊東アナに一時その座を譲り、報道記者、ラジオパーソナリティなどを務めたが、照井アナに代わり2000年10月に番組に復帰。2004年4月のリニューアルと同時に降板。
- 錦織渓吉
- 村松文代(1986年 - 1999年3月、2004年4月 - 2009年3月 メインキャスター、報道部専任部長兼務)
- 伊東秀一(1996年4月 - 1999年3月 現:テレビ信州アナウンサー)
- 照井健(土曜日、1999年4月 - 2000年9月 月曜~金曜)
- 浅見智(2005年3月28日 - 2013年3月28日、2012年10月から番組卒業までは月~木担当)
金曜メインキャスター
サブキャスター
- 八重樫尚子(1977年 - )[1]
- 粟田真由美( - 1985年)
- 伊藤美幸
- 田代親世(現:映画ライター)
- 神山浩樹(1994年4月 - 1996年3月)※2000年4月から2004年3月まで毎週金曜日に気象情報を担当。
- 風見好栄(1999年4月 - 2002年9月)
- 瀬谷佳子(2002年10月 - 2004年3月)
- 貞平麻衣子(2004年4月 - 2005年3月 月~水担当キャスター。その後気象情報を担当し、2007年3月退社。)
- 奥村奈穂美(2009年3月30日 - 2011年4月1日 ※2004年4月~2005年3月まで木~金担当キャスター。また気象情報を不定期で担当)
- 土村萌(2011年4月4日 - 2013年3月28日、2012年10月から番組卒業までは月~木担当。)
金曜サブキャスター
スポーツキャスター
1980年代後半には水曜日と金曜日にスポーツコーナーが設けられ、スポーツキャスターがいた。
- 県南支社転勤に伴い、2009年12月降板。
主な内容
- 岩手県内のニュースを伝える他、岩手県内のスポーツを特集する『スポーツI』、復興への取り組みを追った『復興への羅針盤』、県内の事件や身近な社会問題を解説する『一刀両断!』など月曜から金曜まで特集コーナーを設けている。
- 気象情報は県内全市町村のポイント予報を放送している。県内全市町村のポイント予報は、2009年4月に当番組で放送されるようになると他局も取り入れ始め、2010年5月にはNHK盛岡放送局のおばんですいわて、2011年7月からはテレビ岩手のニュースプラス1いわて、2012年4月から岩手めんこいテレビのmitスーパーニュースでそれぞれ市町村別の天気を伝え始めた。
歴史
- 1977年4月4日 - 放送開始。当時のキャスターは河辺邦博、八重樫尚子両アナ(当時の放送時間は、月 - 金 18:00 - 18:30)。
- 1990年4月2日 - 全国ニュースがそれまでの18:30 - 19:00だったものが、18:00 - 18:30に移動(JNNニュースコープの枠が、JNNニュースの森の枠になったため)したため、放送時間が30分繰り下がり、18:30 - 19:00となる。
- 2000年 - 秋の改編で河辺邦博アナがメインキャスターに復帰。気象コーナーに神山浩樹アナを起用。
- 2002年 - 風見好栄アナに代わり瀬谷佳子アナをサブキャスターに起用。20年近く使用してきた報道部内のオープンスタジオから、第1スタジオでの放送に変更。
- 2004年4月5日 - タイトルロゴ・セット等を大幅に変更し、メインキャスターに1999年3月に降板した村松文代アナを再び、サブキャスターに新人の貞平麻衣子、奥村奈穂美両アナを起用。毎週金曜日に特集コーナー「140万人の堪忍袋!」を新設。
- 2004年10月4日 - テロップをJNNニュースの森と同じものに変更。
- 2005年3月28日 - 貞平、奥村両アナが天気予報担当となり、サブキャスターに浅見智アナを起用(番組審議会の意見で男女のキャスターの方がいいという意見が圧倒的に多かったためとみられる)。イブニング・ファイブの開始に伴い、開始時間を今までの18:20から18:16に繰り上げ、テロップをJNNイブニング・ニュースをベースとしたものに変更。
- 2005年10月7日 - 毎週金曜日に県内のスポーツ活動や週末の県内のスポーツ情報などを紹介するコーナー「がんスポ!」を新設。
- 2006年4月3日 - 放送開始30周年を迎える。
- 2006年10月2日 - 地上デジタル放送の本放送開始に合わせ、テーマ曲、オープニング・エンディングCG、スタジオセットをリニューアル(オープニング・エンディングCGのみハイビジョンに対応)
- 2006年12月12日 - 放送回数8000回を突破した。
- 2007年7月2日 - 地上デジタル放送において、本編のハイビジョン放送を開始。
- 2008年10月1日 - イブニング・ファイブ内で放送のスポーツコーナーのネットを開始。
- 2009年3月30日 - 総力報道!THE NEWSの開始に伴い、放送時間を18:05 - 18:45に移動し、タイトルロゴ、テーマ曲、テロップを一新(=IBC及び当番組独自デザインの見出し字・テロップを全廃し、全て「総力報道!THE NEWS」全国パートと同一デザインに衣替え)。村松アナに代わり、奥村アナを再びキャスターに起用。
- 2009年9月28日 - 番組改編により、放送時間を17:50 - 18:40に変更。また、全国ニュースとしてイブニングワイドを内包する。
- 2010年3月29日 - Nスタの開始に伴い、放送時間を18:15 - 18:55に変更。また、見出し・テロップのデザインをNスタと同一のもの(JNN統一フォーマット)に変更。
- 2011年4月4日 - 東日本大震災の発生により、震災関連報道が番組の中心となる。奥村アナに代わりサブキャスターに土村萌アナを起用。
- 2012年4月2日 - スタジオセット、番組ロゴ、テーマ曲等のリニューアル。震災後休止していた曜日特集の復活。
- 2012年10月1日 - 放送スタイルをリニューアル前のデスクを用いたものに戻す。金曜キャスターに神山アナ、松原友希アナを起用。被災地の状況を報告する「三陸リポート」のコーナーを開始。
- 2013年4月1日 - 番組ロゴ、テーマ曲、テロップ等の再リニューアル。キャスターを8年間務めた浅見アナが卒業、それに代わって照井健アナが復帰。土村アナが番組を卒業し、甲斐谷望アナをサブキャスターとして起用。
歴代オープニング
- 1977年 -
- スキャニメイトを使用したアニメーションの奥から回転しながら「IBCニュースエコー 協力:岩手日報」の文字が出現する
- テーマ音楽はタイプライターをたたくような音が使われており、番組開始時の予告編にも使われた。[2]
- (時期不明)
- 背景は濃紺色。3DCGのIBCロゴが画面手前を舐めるようにしてゆっくりと画面上部へ移動。テーマ曲のイントロが終了するとともに画面がフラッシュし、効果音とともに「ニュースエコー」のロゴが残像を伴って縮小しながら表示される。ロゴはミントグリーンで白抜き状。
- (時期不明)
- 暗い青色に画面下から三角形の切れ込みが入り、その中で十字状の光が回転しながら左から右に流れる背景。「IBC」「ニュースエコー」の順にロゴがややパースの付いた状態で画面手前方向から現れ、縮小されていく。テーマ曲のイントロ終了とともにロゴの上を斜めに光が走る。テーマ曲は先代のアレンジ変更版で、そのままヘッドラインに繋がる。
- (時期不明)
- 晴天の洋上を飛行するイメージの背景に、画面手前方向から番組ロゴがゆっくりと移動してくる。テーマ曲のイントロが終わるとヘッドラインへ。なおこの頃の「岩手日報ニュース」テーマ曲はニュースエコーの別アレンジではなく、共通したイメージの別の曲が用意された。
- (時期不明)
- 「NEWS」「ECHO」の文字が浮き出ている金色の背景上に「IBC」のロゴと番組ロゴが回り込むような軌道で現れる。テーマ曲のイントロが終わるとヘッドラインへ。この世代の「岩手日報ニュース」テーマ曲もニュースエコーとは別。
- (時期不明)
- その日のニュース映像をバックに、多数の装飾が画面を横切る。番組ロゴが横方向(左右失念)移動しながら現れる。パースが付いた状態から徐々に正面向きに。テーマ曲のイントロが終わるとヘッドラインへ。
- (河辺、瀬谷キャスター時代)
- 薄暮時の空色の背景に「NEWSECHO」の文字、岩手県の形をした立体物などが現れては消える。光点が左から右に軌跡(盛岡から見た岩手山の稜線の形)を描きながら横切り、その後番組ロゴが表示される。テーマ曲のイントロ終了後、キャスターのトークへ繋がる。
- 2004年4月 - 2006年9月
- ここからロゴが「NEWS ECHO」と英字に変更。矢印が交差した後正方形が出現し、その正方形がそれぞれ「NEWS」「ECHO」へと変化し円の中へ移動。バックに青や紫などの線が行きかう。
- 2006年10月 - 2009年3月
- このOPからハイビジョンに対応。マス目の板状の物体の上に4つの立方体が点滅しながら奥へ進んだ後、左右から二つずつ正方形が出現し「NEWS」「ECHO」へと変化する。同時に「News」「Sports」「Live」「Weather」の文字が回転する。
- 2009年3月30日 -
- 久々の映像背景なしのフルCGで白い背景に「n」と「E」がシールが貼られるように舞い降りてきて、そのnEの下に「IBC NEWS ECHO」の文字が小さく浮かび上がり、「IBC」のロゴが浮かび上がった後に「ニュースエコー」が左奥からスクロールしてきた後に手前に来て、最後に「ニュースエコー」のロゴが左から右へ光る。リニューアル当初、オープニング時右下に最後表示される岩手日報のクレジットが省略されていたが、リニューアル2週間後には再び表示されるようになり、今回から岩手日報の社章と社名を「岩手日報社」とフルネームで表示されるようになった。
- 2010年1月4日からは、浅見アナが挨拶をする際に、画面右に番組タイトルを表示する簡素なものに変更された。その後、同年2月19日と2月24日はバンクーバーオリンピック放送による特別編成により、1ヶ月半ぶりにオープニング映像が放送され、同年3月29日からは情報カメラの映像をバックにタイトルを表示するパターンに再度変更。
- 2011年秋頃からは、当日放送ニュースのハイライト映像をバックに、番組タイトルを表示するパターンとなった。
- 2012年4月2日 -
- スタジオセット、テーマ曲、タイトルロゴなどのリニューアルに伴い、番組開始と同時に浅見、土村、両アナが挨拶する簡素なものに変更される。番組タイトルは画面右上へ小さく表示される。同年夏頃からは、オープニングに、テーマ曲をバックに当日放送ニュースのヘッドラインを流す形に再変更された。
- ↑ 娘さんは、日テレ系のABS秋田放送アナウンサー
- ↑ 【なつかし番宣】IBCニュースエコー
その他
- JNN各系列局の同時間帯ローカルニュースと素材を交換する企画が時折放送される。
- かつてはJNN東北・北海道交換ニュース(当放送局及び北海道放送・青森テレビ・東北放送・福島テレビ、のちにテレビユー福島の5局)も放送していた。現在も不定期に北海道・東北ブロック共通企画を放送している。
- 前述のとおり、番組テーマ曲は佐藤将展が手がけているが、2006年10月のリニューアル後、番組エンディングでのクレジットが「音楽:佐藤将展」から「音楽:オッド・イーブン」(佐藤の個人事務所)に変更された。なお、佐藤は他のIBC番組でもテーマ音楽を手がけている。
- 土曜日の放送が18:00開始となった1996年4月からは、毎日放送製作全国ネットのアニメ(『ママはぽよぽよザウルスがお好き』の途中から『ウルトラマンティガ』の途中まで)と放送枠を交換した為、アニメ枠は1週遅れの17:30開始となっていた。
関連項目
外部リンク
テンプレート:TBSテレビ系列夕方ローカルニュース テンプレート:岩手県内夕方ローカルニュース テンプレート:Asbox