長野パラリンピック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長野パラリンピック | |
---|---|
参加国 | 32 |
参加選手数 | 571(男性448、女性123) |
日本選手数 | 69(男性54、女性15) |
競技数 | 5競技34種目 |
開会式 | 1998年3月5日 |
閉会式 | 1998年3月14日 |
開会宣言 | 皇太子徳仁親王 |
選手宣誓 | 四戸竜英 |
審判宣誓 | 鷹野隆 |
聖火点火 | 丸山直也 |
主競技場 | エムウェーブ |
長野パラリンピックとは、1998年3月5日~14日に行われた第7回冬季パラリンピックである。アジアで初めて開催された冬季パラリンピックでもあった。
概要
今大会は長野オリンピックの後に、長野県長野市を主会場として開催された。
知的障害者が初めてノルディックスキー距離競技に参加を認められた。しかし次期の夏季大会(シドニー)においてスペインが知的障害者のバスケットボールチームに健常の選手を潜り込ませて金メダルをさらったことが露見した。銀メダルのロシアチームにも不正が認められたため、以後は障害者のスポーツ祭典であるパラリンピックから知的障害者は再び排除されてしまうこととなった。
また聴覚障害者、精神障害者についてもパラリンピックの埒外におかれたままになっている。
本大会の日本選手メダリスト
- 金メダル
- 大日方邦子(アルペンスキー女子滑降座位)
- 武田豊(アイススレッジスピードスケート男子100m LW10)
- 武田豊(アイススレッジスピードスケート男子500m LW10)
- 武田豊(アイススレッジスピードスケート男子1000m LW10)
- 土田和歌子(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW11)
- 土田和歌子(アイススレッジスピードスケート女子1000m LW11)
- 松江美季(アイススレッジスピードスケート女子500m LW10)
- 松江美季(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW10)
- 松江美季(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW10)
- 渡辺敏貴 (アイススレッジスピードスケート男子1500m LW10)
- 志鷹昌浩(アルペンスキー男子回転座位)
- 小林深雪(伴走ー中村由紀) (バイアスロン女子7.5km視覚障害)
- 銀メダル
- 安彦諭(距離男子5kmクラシカルIDクラス)
- 青木辰子(アルペンスキー女子回転座位)
- 奥山京子(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW11)
- 奥山京子(アイススレッジスピードスケート女子1000m LW11)
- 大日方邦子(アルペンスキー女子スーパー大回転座位)
- 野沢英二(バイアスロン男子7.5km LW10)
- 金井良枝(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW10)
- 奥原明男(アイススレッジスピードスケート男子100m LW10)
- 加藤正(アイススレッジスピードスケート男子500m LW11)
- 加藤正(アイススレッジスピードスケート男子1000m LW11)
- 武田豊(アイススレッジスピードスケート男子1500m LW10)
- 土田和歌子(アイススレッジスピードスケート女子100m LW11)
- 土田和歌子(アイススレッジスピードスケート女子500m LW11)
- 中村博之(アイススレッジスピードスケート男子1500m LW11)
- 松江美季(アイススレッジスピードスケート女子100m LW10)
- 山口善久 (アイススレッジスピードスケート男子100m LW11)
- 銅メダル
- 奥山京子(アイススレッジスピードスケート女子100m LW11)
- 奥山京子(アイススレッジスピードスケート女子500m LW11)
- 奥原明男(アイススレッジスピードスケート男子500m LW10)
- 大日方邦子(アルペンスキー女子回転座位)
- 加藤正(アイススレッジスピードスケート男子1500m LW11)
- 金井良枝(アイススレッジスピードスケート女子100m LW10)
- 金井良枝(アイススレッジスピードスケート女子1000m LW10)
- 金井良枝(アイススレッジスピードスケート女子500m LW10)
- 桑原明美(アイススレッジスピードスケート女子1500m LW11)
- 篠原広樹(距離男子20kmクラシカルIDクラス)
- 中村博之(アイススレッジスピードスケート男子1000m LW11)
- 山口善久(アイススレッジスピードスケート男子500m LW11)
- 渡辺敏貴(アイススレッジスピードスケート男子1000m LW10)
大会マスコット
- パラビット(ウサギ)
テーマ曲
「旅立ちの時~Asian Dream Song~」
近年では主に合唱曲として知られており、卒業式などの定番曲となっている。富澤裕編曲の混声三部版と、鈴木憲夫編曲の混声四部版が存在し、ピアノ伴奏や小節数が大きく異なっている。
久石は大会総合プロデューサーも担当している。
日本における社会的影響
1996年に行われたアトランタパラリンピックでは、日本のメディアの扱いが小さかった。しかし、長野パラリンピックは、メディアが積極的に報道したパラリンピックだった。競技の様子は、新聞では社会面などではなくスポーツ面報道でされるようになり、NHKは閉会式も生放送で放送した。そして、長野パラリンピック以降ではパラリンピックが積極的に報道されるようになった。
また、オリンピック選手団並びにパラリンピック選手団が着用する日本選手団の公式ユニフォームが統一デザインとなったのは、1998年の長野オリンピック及び長野パラリンピックからである。
実施競技
- なお、アイススレッジスピードレースがこの大会をもって廃止されたことから、次のソルトレイクシティ大会では開会式会場をオリンピック開会式と同じ会場で行われる。
各国のメダル獲得数順位
長野パラリンピック 獲得メダル数 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | NPC Name | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
1 | テンプレート:Flagicon ノルウェー | 18 | 9 | 13 | 40 |
2 | テンプレート:Flagicon ドイツ | 14 | 17 | 13 | 44 |
3 | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 13 | 8 | 13 | 34 |
4 | テンプレート:Flagicon 日本 | 12 | 16 | 13 | 41 |
5 | テンプレート:Flagicon ロシア | 12 | 10 | 9 | 31 |
6 | テンプレート:Flagicon スイス | 10 | 5 | 8 | 23 |
7 | テンプレート:Flagicon スペイン | 8 | 0 | 0 | 8 |
8 | テンプレート:Flagicon オーストリア | 7 | 16 | 11 | 34 |
9 | テンプレート:Flagicon フィンランド | 7 | 5 | 7 | 19 |
10 | テンプレート:Flagicon フランス | 5 | 9 | 8 | 22 |
11 | テンプレート:Flagicon ニュージーランド | 4 | 1 | 1 | 6 |
12 | テンプレート:Flagicon イタリア | 3 | 4 | 3 | 10 |
13 | テンプレート:Flagicon チェコ | 3 | 3 | 1 | 7 |
14 | テンプレート:Flagicon ウクライナ | 3 | 2 | 4 | 9 |
15 | テンプレート:Flagicon カナダ | 1 | 9 | 5 | 15 |
16 | テンプレート:Flagicon オーストラリア | 1 | 0 | 1 | 2 |
16 | テンプレート:Flagicon デンマーク | 1 | 0 | 1 | 2 |
18 | テンプレート:Flagicon スロバキア | 0 | 6 | 4 | 10 |
19 | テンプレート:Flagicon スウェーデン | 0 | 1 | 5 | 6 |
20 | テンプレート:Flagicon オランダ | 0 | 1 | 1 | 2 |
21 | テンプレート:Flagicon ポーランド | 0 | 0 | 2 | 2 |
関連項目
外部リンク
- 日本アイススレッジホッケー協会 - 公式サイト
- 国際パラリンピック委員会公式サイト(英語)