死火山
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死火山(しかざん、extinct volcano)とは、有史以来活動の記録がない火山を指す、古い名称。年代測定法の発達により過去の火山活動のが明らかになるにつれ、数万年周期の噴火活動があることなどが解明されたことにより、有史時代の活動記録のみをもとに火山活動を判断することができないことが分かってきたため、現在では死火山という言葉は休火山とともに学術的には廃用となっている。[1]
活火山以外の火山については、現在では「活火山ではない」「活火山以外の火山」等という。但し、百万年以上にわたって活動の痕跡がないなど、今後活動する可能性がまったくない火山については、便宜的に死火山と呼ぶ場合もある。
従来、死火山とみなされていた木曽御嶽山が、1979年に水蒸気爆発を起こし、定義を大きく見直すきっかけとなった。