聖神中央教会
テンプレート:出典の明記 聖神中央教会(せいしんちゅうおうきょうかい)は、日本のキリスト教系新興宗教団体の一つの通称である。正しい名称は聖神世界宣教会聖神中央教会(せいしんせかいせんきょうかいせいしんちゅうおうきょうかい)である。聖神世界宣教会(せいしんせかいせんきょうかい)の本部教会であり、関西を中心に、各地にある支教会の本部教会でもある。本部は京都府八幡市下奈良新下11-9。
概要
大阪府泉南市生まれの在日韓国人金保(きん たもつ。通名、永田保 1943年 - )が設立。教会内では「パウロ永田」と名乗っていた。1982年3月、金は韓国の神学大学に入学。1986年2月に、大韓イエス教長老会総会神学校(ラポート神学校)を卒業。同年1月、京都市伏見の自宅で布教活動開始。1987年12月、宗教法人格を取得。1988年6月、大阪府枚方市に「エルサレム中央教会」を設立。1992年6月、京都府久世郡久御山町に移転。1996年1月、「聖心中央教会」に改称。教団として2000年2月に「聖神世界宣教会総会」を設立。
2005年4月6日、当時小学6年生の女児信者への姦淫容疑で金保が逮捕された。金牧師に従わないものは「地獄に墜ちる」などの文言を他用し、強制的な信仰生活の中で洗脳的にキリスト教の教義を自己流に歪曲した教えを説いていた。信徒への「祝福である」と強制したレイプは14年前に始まり、被害者は89人以上とも100人以上ともいわれている。事件発生後も、信者にクレジットカードを作らせ、キャッシングしてでも献金するようにと強制的に指示していたことも判明した。
2006年2月21日、金保に懲役20年の判決が言い渡された。金保は控訴せず、3月9日、判決が確定した。
教会は今でも京都府八幡市に存在しており、信徒数は20〜30人程度とされ、以前と変わらず外部の意見を聞き入れない閉鎖的な状態で活動し、獄中の金保からの影響もいまだ続いてるようである。現在の主管牧師は公表では西山務であったが、実質的には金保の実姉である金菊子が牛耳っており「神がたてた指導者を安易に変えてはならない」という理由で金保を頂点とする組織運営は以前と何も変わらない。
2010年現在、聖神世界宣教会 教団長代理は西山務である。聖神中央教会の担任牧師は木原明美、元老牧師は金菊子である。
支部
東京・山形・大阪・岡山など12都府県に22の支部教会があり、20人以上の牧師がいる。信者の数は公称3000人、キリスト教年鑑などでは2004年度で約1500人とされているが、実際は約400人ほどとみられる。
2004年末に5つの支教会の約170人が脱会し、2005年4月10日には川崎・横浜の支部教会約50人が脱会を表明した。
教義
- 表向きの教会規則などは長老制。
- ペンテコステ派の流れをもとに、金が独自に聖書を理解したもの。
- 自らの言葉を神の言葉とし、「教えに従わなければ地獄に落ちる」などと、救いに対する恐れを信者に抱かせていた。
- 「これは祝福だ。拒否すると地獄に落ちる」と言い、性的虐待を行っていた。