ジェームズ・トービン
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ジェームズ・トービン(James Tobin, 1918年3月5日 - 2002年3月11日)は、アメリカ合衆国の経済学者。
ジョン・メイナード・ケインズの考えを支持し、マネタリストと財政・金融政策で論争している。また、投資や金融市場に関する研究でも業績を残し、投機的な通貨取引に課税するトービン税や、会社の資産と市場での評価を測る指標として知られるトービンのq理論で知られる。
経歴
- 1918年 父Louis Michael Tobinと母Margaret Edgerton Tobinの間にイリノイ州シャンペン市に生まれる。
- イリノイ大学付属高校で学ぶ。
- 1935年 ハーバード大学入学。
- 1936年 出版されたばかりの『一般理論』を、大学院生でチューターであったスペンサー・ポラード(労働経済学)と一緒に読んだ。
- 1939年 ハーバード大学卒業(学士号)。
- 1940年 MA(修士号)。
- 4年間海軍で勤務後、ハーバード大学に戻る。
- 1947年 Ph.D.(博士号)。
- 1947年 ハーバード大学のSociety of Fellows(3年間)に選ばれ、ジュニア・フェローとなる。
- 1950年 エール大学(イェール大学)の准教授となる。
- 1955年 エール大学教授となる。
- 1955年 ジョン・ベイツ・クラーク賞(ジョン・ベイツ・クラーク・メダル)受賞。
- 1955年 生涯の研究の場であるコウルズ財団(コウルズ委員会)が、それまでのシカゴ大学からエール大学に移り、地位を高めることとなった。
- 1957年 エール大学で格の高いスターリング・プロフェッサーとなる。
- 1961年~1962年 ジョン・F・ケネディ大統領の下で大統領経済諮問委員会委員を務める。
- 1971年 アメリカ経済学会会長。
- 1981年 ノーベル経済学賞を受賞。
- 1988年 70歳で定年退職。名誉教授。
- 2002年 コネチカット州ニューヘブンで死去(84歳)
日本語訳著書
- 『国民のための経済政策』、間野英雄・海老沢道進・小林桂吉訳、東洋経済新報社, 1967年
- 『インフレと失業の選択――ニュー・エコノミストの反証と提言』(ダイヤモンド現代選書)、矢島釣次・篠塚慎吾訳、ダイヤモンド社, 1976年
- 『マクロ経済学の再検討――国債累積と合理的期待』、浜田宏一・藪下史郎訳、日本経済新聞出版社、1981年
- 『国際マクロ経済学――国際的不均衡下の経済政策』、高中公男編訳、勁草出版サービスセンター、1990年
- 『トービン 金融論』、藪下史郎・蟻川靖浩・大阿久博訳、東洋経済新報社, 2003年
参考文献
- ボーモル=トービン・モデル
- ブリュノ・ジュタン著『トービン税入門』、和仁道郎訳、社会評論社、2006年
- James Tobin(英語)
- Cowles Foundation(英語)
脚注