プリメーラ・ディビシオン (メキシコ)
テンプレート:Infobox football league リーガMX(Liga MX)は、北中米カリブ海サッカー連盟に加盟するメキシコの国内プロサッカーの最上位リーグである。2013年よりBBVA Bancomerが公式スポンサーとなったことからリーガ・バンコメル・MX (Liga Bancomer MX)として知られる。
目次
リーグ概要
メキシコのサッカーは北中米カリブ海地域ではトップレベルといわれるが、それはこの国内リーグの充実によるところが大きい。資金の潤沢なクラブも多く、中南米諸国の代表選手が多数プレーしている。メキシコ代表も最近までほとんどが国内クラブの選手で構成されていた。1998年から招待参加しているコパ・リベルタドーレスでは2001年に準優勝したクルス・アスルを始め、メキシコのクラブはこれまでベスト4以上の成績を7度マークしており、南米の強豪クラブにも引けをとらない。暦年後半(秋)にシーズンが開幕し、翌年の暦年前半(春)にシーズンが終了する。
リーグ形式
参加クラブ数は18クラブ。1シーズンは2ステージ制であり、それぞれのステージごとに優勝を争う。前半戦(8月-12月)のステージをアペルトゥーラ(Apertura、開幕ステージ)、後半戦(翌年1月-5月)をクラウスーラ(Clausura、閉幕ステージ)と呼称する。
レギュラーシーズン(リーグ戦)はそれぞれのステージ全18チーム1回ずつの総当り方式となっており、各チーム17試合ずつを消化した時点での上位8チームがダイレクトでリギージャ(Liguilla)と呼ばれる決勝トーナメントに進出する。また、アペルトゥーラでは当年度CONCACAFチャンピオンズリーグに参加していない上位3チームに対してコパ・リベルタドーレスへの招待権が与えられる。
リギージャ準々決勝は予選の成績に基づいて「1位vs8位」「2位vs7位」「3位vs6位」「4位vs5位」のタスキがけ方式のホーム・アンド・アウェーの2試合の成績を基として決定。2試合のスコアが同じ場合はリーグ戦の順位が上だったチームが繰り上がるが、決勝戦は延長戦、PK戦を行う。各ステージの優勝チームには特典として次年度のCONCACAFチャンピオンズリーグ出場資格が与えられる。なお、両ステージの決勝戦に残ったチームがある場合は総合成績で最もよいチームに出場資格が割り振られる。
なお、2010年のシーズンまでは18チームが前2シーズンのリーグ戦のみの合計成績(勝ち点・得失点差)により、3グループに分ける方式が取られ、[1]グループに関係なく1回ずつ総当たり方式を行う方式が採られ、グループ内の上位2チームと、レベチャヘと呼ばれる敗者復活戦によってリギージャに進出するチームが決められていたが廃止された。
2013-2014シーズン参加クラブ
クラブ名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 収容人数 |
---|---|---|---|
アメリカ | メキシコシティ、連邦区 | アステカ | 105,000 |
アトランテ | カンクーン、キンタナ・ロー州 | アンドレス・キンタナ・ロー | 20,000 |
アトラス | グアダラハラ、ハリスコ州 | ハリスコ | 56,700 |
クルス・アスル | メキシコシティ、連邦区 | エスタディオ・アスル | 35,000 |
チアパス | トゥストラ・グティエレス、チアパス州 | ビクトル・マヌエル・レイナ | 31,500 |
グアダラハラ | グアダラハラ、ハリスコ州 | オムニライフ | 49,850 |
レオン | レオン、グアナフアト州 | ノウ・カンプ | 33,943 |
モンテレイ | モンテレイ、ヌエボ・レオン州 | テクノロヒコ | 38,000 |
モレリア | モレリア、ミチョアカン州 | モレロス | 41,500 |
パチューカ | パチューカ、イダルゴ州 | イダルゴ | 30,000 |
プエブラ | プエブラ、プエブラ州 | クアウテモック | 48,650 |
ケレタロ | ケレタロ、ケレタロ州 | コレヒドーラ | 45,575 |
サントス・ラグナ | トレオン、コアウイラ州 | コロナ | 30,000 |
ティファナ | ティファナ、バハ・カリフォルニア州 | カリエンテ | 33,333 |
トルーカ | トルーカ、メキシコ州 | ネメシオ・ディエス | 27,000 |
ティグレス | サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサ、ヌエボ・レオン州 | ウニベルシタリオ | 45,000 |
UNAM | メキシコシティ、連邦区 | オリンピコ・ウニベルシタリオ | 63,000 |
ベラクルス | ベラクルス、ベラクルス州 | ルイス・フエンテ | 30,000 |
歴代優勝クラブ
シーズン | 優勝 | 準優勝 |
---|---|---|
1943-44 | アストゥリアス | レアル・クラブ・エスパーニャ |
1944-45 | レアル・クラブ・エスパーニャ | プエブラ |
1945-46 | ベラクルス | アトランテ |
1946-47 | アトランテ | レオン |
1947-48 | レオン | オーロ |
1948-49 | レオン | アトラス |
1949-50 | ベラクルス | アトランテ |
1950-51 | アトラス | アトランテ |
1951-52 | レオン | グアダラハラ |
1952-53 | タンピコ | サカテペク |
1953-54 | マルテ | オーロ |
1954-55 | サカテペク | グアダラハラ |
1955-56 | レオン | オーロ |
1956-57 | グアダラハラ | トルーカ |
1957-58 | サカテペク | トルーカ |
1958-59 | グアダラハラ | レオン |
1959-60 | グアダラハラ | アメリカ |
1960-61 | グアダラハラ | オーロ |
1961-62 | グアダラハラ | アメリカ |
1962-63 | オーロ | グアダラハラ |
1963-64 | グアダラハラ | アメリカ |
1964-65 | グアダラハラ | オーロ |
1965-66 | アメリカ | アトラス |
1966-67 | トルーカ | アメリカ |
1967-68 | トルーカ | UNAM |
1968-69 | クルス・アスル | グアダラハラ |
1969-70 | グアダラハラ | クルス・アスル |
M 70 | クルス・アスル | トルーカ |
1970-71 | アメリカ | トルーカ |
1971-72 | クルス・アスル | アメリカ |
1972-73 | クルス・アスル | レオン |
1973-74 | クルス・アスル | アトレティコ・エスパーニャ |
1974-75 | トルーカ | レオン |
1975-76 | アメリカ | U・デ・グアダラハラ |
1976-77 | UNAM | U・デ・グアダラハラ |
1977-78 | UANL | UNAM |
1978-79 | クルス・アスル | UNAM |
1979-80 | クルス・アスル | UANL |
1980-81 | UNAM | クルス・アスル |
1981-82 | UANL | アトランテ |
1982-83 | プエブラ | グアダラハラ |
1983-84 | アメリカ | グアダラハラ |
1984-85 | アメリカ | UNAM |
P 85 | アメリカ | タンピコ・マデロ |
M 86 | モンテレイ | タンピコ・マデロ |
1986-87 | グアダラハラ | クルス・アスル |
1987-88 | アメリカ | UNAM |
1988-89 | アメリカ | クルス・アスル |
1989-90 | プエブラ | U・デ・グアダラハラ |
1990-91 | UNAM | アメリカ |
1991-92 | レオン | プエブラ |
1992-93 | アトランテ | モンテレイ |
1993-94 | UAG | サントス |
1994-95 | ネカクサ | クルス・アスル |
1995-96 | ネカクサ | セラジャ |
1996 (I) | サントス | ネカクサ |
1997 (V) | グアダラハラ | トロス・ネサ |
1997 (I) | クルス・アスル | レオン |
1998 (V) | トルーカ | ネカクサ |
1998 (I) | ネカクサ | グアダラハラ |
1999 (V) | トルーカ | アトラス |
1999 (I) | パチューカ | クルス・アスル |
2000 (V) | トルーカ | サントス |
2000 (I) | モレリア | トルーカ |
2001 (V) | サントス | パチューカ |
2001 (I) | パチューカ | UANL |
2002 (V) | アメリカ | ネカクサ |
2002 (A) | トルーカ | モレリア |
2003 (C) | モンテレイ | モレリア |
2003 (A) | パチューカ | UANL |
2004 (C) | UNAM | グアダラハラ |
2004 (A) | UNAM | モンテレイ |
2005 (C) | アメリカ | UAG |
2005 (A) | トルーカ | モンテレイ |
2006 (C) | パチューカ | サン・ルイス |
2006 (A) | グアダラハラ | トルーカ |
2007 (C) | パチューカ | アメリカ |
2007 (A) | アトランテ | UNAM |
2008 (C) | サントス | クルス・アスル |
2008 (A) | トルーカ | クルス・アスル |
2009 (C) | UNAM | パチューカ |
2009 (A) | モンテレイ | クルス・アスル |
2010 (B) | トルーカ | サントス・ラグナ |
2010 (A) | モンテレイ | サントス・ラグナ |
2011 (C) | UNAM | モレリア |
2011 (A) | UANL | サントス・ラグナ |
2012 (C) | サントス・ラグナ | モンテレイ |
2012 (A) | ティファナ | トルーカ |
2013 (C) | アメリカ | クルス・アスル |
2013 (A) | レオン | クラブ・アメリカ |
2014 (C) | レオン | パチューカ |
シーズン表記の (I) はインビエルノ(Invierno、冬季ステージ)、(V) はベラーノ(Verano、夏季ステージ)、(A) はアペルトゥーラ(Apertura、開幕ステージ)、 (C) はクラウスラ(Clausura、閉幕ステージ)、(B)はビセンテナリオ(Bicentenario、独立戦争勃発から200年目の節目の年)の略。1970年は1970 FIFAワールドカップ開催の関係で「メヒコ70(México 70)」、1985-86シーズンは1986 FIFAワールドカップ開催の関係で「プローデ85(Prode 85)」と「メヒコ86(México 86)」という短期トーナメントだった。
クラブ別優勝回数
クラブ | 回数 |
---|---|
アメリカ | 11回 |
グアダラハラ | 11回 |
トルーカ | 10回 |
クルス・アスル | 8回 |
UNAM | 7回 |
レオン | 7回 |
パチューカ | 5回 |
モンテレイ | 4回 |
サントス | 4回 |
アトランテ | 3回 |
ネカクサ | 3回 |
UANL | 3回 |
プエブラ | 2回 |
ベラクルス | 2回 |
サカテペク | 2回 |
アトラス | 1回 |
モレリア | 1回 |
UAG | 1回 |
タンピコ | 1回 |
オーロ | 1回 |
マルテ | 1回 |
レアル・クラブ・エスパーニャ | 1回 |
アストゥリアス | 1回 |
ティファナ | 1回 |
歴代得点王
ダービーマッチ
※クルス・アスルの発祥はイダルゴ州であり、現在も下部組織がイダルゴ州にあるためダービーとして認識される
昇格・降格クラブの決め方
- 過去3年間のリーグ戦での通算勝ち点を試合数で割った数字(パーセンテージ porcentaje と言う)の最下位のチームがプリメーラA(2部リーグ)に降格。プリメーラAは前後期の優勝チームが決定戦を行い勝者がプリメーラ・ディビシオンに昇格する。
国際大会での主な戦績
- CONCACAFチャンピオンズリーグ優勝 29回
- コパ・リベルタドーレス準優勝 2回
主な日本人選手
- 百瀬俊介(元トルーカ→オロ・デ・ハリスコ→エストゥディアンテス・テコスが2000-01年度シーズンからトルーカ(プリメーラディビジョンA)でプレーしていた。
- 福田健二(元名古屋グランパスエイト→FC東京→ベガルタ仙台が2004-05年度シーズン後期からパチューカ(プリメーラディビジョン)でプレーしていた。
関連項目
脚注
外部リンク
テンプレート:北中米カリブ海のサッカーリーグ- ↑ Aグループは1位、6位、7位、12位、13位、18位のチーム、Bグループは2位、5位、8位、11位、14位、17位のチーム、Cグループは3位、4位、9位、10位ー15位-16位のチームが属する