冒険者たち

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テンプレート:Infobox Film冒険者たち』(ぼうけんしゃたち、Les Aventuriers )は、1967年公開のフランス映画アラン・ドロンリノ・ヴァンチュラ主演。ロベール・アンリコ監督。

ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説の映画化[1]。それぞれの夢に破れた男2人・女1人の3人組が、共に宝探しの冒険へ旅立ち、財宝を得ようとした結果の悲愴な運命を、感傷的なタッチを交えつつ描いている。可憐な容姿で人気を博しながら、シドニー・ポワチエとの結婚により若くして映画界を引退した女優ジョアンナ・シムカスの代表作である。フランソワ・ド・ルーベが作曲し、シムカス扮するヒロインの名を与えられたテーマ曲「レティシア」は劇中で繰り返し使われ、映画音楽の名曲として知られる。

冒険と青春への性別・年代を越えた憧憬、海洋への傾倒など特徴的なモチーフを持った本作は早くからカルト的な人気を得、『明日に向って撃て!』 (1969年)、『無宿』 (1974年)、『黄金のパートナー』 (1979年)、『冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE-』 (1981年) 『彼女が水着にきがえたら』(1989年) などのオマージュ・フォロワーを生み、後々まで影響を与えた。

2006年、製作40周年を記念してデジタル・レストレーションを施した映像に監督インタビューや2006年のカンヌ映画祭で記念上映された時に撮られたジョアンナ・シムカスのインタビューも収録したDVD版が「40周年アニヴァーサリーエディション・プレミアム」と銘打って発売された[2]

スタッフ

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
テレビ東京版 TBS版 フジテレビ版
マヌー アラン・ドロン 野沢那智 坂口芳貞
ローラン リノ・ヴァンチュラ 吉水慶 森山周一郎 加藤武
レティシア ジョアンナ・シムカス 井上喜久子 鈴木弘子 倉野章子
パイロット セルジュ・レジエニ 小島敏彦 平林尚三 勝田久
ヴェルタン ポール・クローシェ 簗正昭 上田敏也
傭兵 ハンス・メイヤー 糸博 渡部猛
イヴェット オディール・ポワゾン 池上麻里子 藤夏子
キヨバシ[3] ヴァレリー・インキジノフ 稲葉実 村松康雄
キヨバシの秘書 イレーヌ・チュンク 喜田あゆ美 浅井淑子

ストーリー

画期的な新型レーシングエンジンの開発にひとり取り組む中年の自動車技師ローランと、その友人で、若くハンサムなパイロットのマヌー、そして、ある日ローランの工房に材料探しにやってきた駆け出しの前衛彫刻家レティシア。それぞれの夢を持った三人は、その実現のために互いに支え合い、絆を深めていく。

しかし、やがて彼らの前に厳しい現実が訪れる。マヌーは所属する飛行クラブの会員から請け負った映画会社の仕事──凱旋門の下を飛行機でくぐり抜け、それを撮影するというもの──に挑むが失敗。危険飛行のペナルティとしてパイロットライセンスを停止されてしまう。しかたなく依頼主キヨバシの会社に連絡すると、先方はそんな仕事を頼んだ覚えはなく、この一件が気障なマヌーを快く思わないヴェルタンら会員たちの仕組んだ悪ふざけだったと知る。一方ローランは完成したエンジンを車に搭載し、自らテストドライブを行うが、走行中に異常が発生してエンジンは爆発。さらにレティシアも、工面してようやく開いた個展の内容を新聞の批評家たちに軒並み酷評され、成功の道を閉ざされる。

傷心の三人は一攫千金を狙って一路コンゴの海に向かう。凱旋門の件でマヌーを騙したヴェルタンから訊きだした話によれば、そこには数年前のコンゴ動乱の際に国外脱出を図って墜落した飛行機が、莫大な財宝を積んだまま沈んでいるというのだ──。

オマージュ

脚注

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外部リンク

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  1. 日本版の書名はジョヴァンニによる同一原作の映画作品『生き残った者の掟』に基づく。アンリコによる本作はヒットしたが、原作者のジョヴァンニは映画の脚色がソフト過ぎて気に入らず、後からより暴力的でシビアな設定に脚色した『生き残った者の掟』を自ら製作・監督した。
  2. DVD「冒険者たち」
  3. TBS版吹き替えでは京橋(きょうばし)と訳されている。
  4. テンプレート:Cite journal