新宿住友ビルディング
新宿住友ビルディング(しんじゅくすみともビルディング)は、東京都新宿区西新宿の新宿新都心の一角にある超高層ビル。
概要
通常は新宿住友ビルと呼ばれる。また、単に住友ビル、当ビルディングの愛称でもある三角ビルとも呼ばれる。新宿高層ビル街の草分け的存在で、ビル内には多くの企業がテナントとして入り、上層部は飲食店(48階から52階)・展望室があり、観光スポットとしての顔も持つ。新宿三井ビルディングよりも先に完成し、完成当時日本一の高さを誇った。また、住友ビルは日本の高層ビルでは初めて200mの高さを越えたビルであり、この住友ビルを皮切りに、以降、新宿を始め、東京各地、神奈川県、大阪府、愛知県等に200m級の高層ビルが建つ様になった。住友不動産が建築・所有したが、2000年に証券化された。
特徴
ビルの構造と形が特徴的。階層部は中央が吹きぬけ、すなわち周辺部のみのフロアとなる。また外観が正三角形に見える事から、三角ビルの愛称を持つ。ただし実際は三角形の頂点を削った平行六角形である。
非常用エレベーターが利用者から見える、珍しい構造となっているが、通常は荷物の搬送に使われており、一般利用者は使用禁止である。
飲食店街などのオープンスペースではMzoneやフレッツスポットといった公衆無線LANが利用できる。
朝日カルチャーセンターや平和祈念展示資料館がある。2008年まで「ドゥ・スポーツプラザ新宿」という広い面積のフィットネスクラブがビル北側の地下(新宿住友ビル別館)にあったが、そのスペースは2011年秋でも未利用のままである。
フィクションへの登場
フィクションの世界においては『ウルトラマンレオ』第48話に登場。円盤生物サタンモアに攻撃され、倒壊をウルトラマンレオが阻止しようとする。避難が完了した直後サタンモアに激突され上半分が崩壊。残る下半分も、レオの光線で撃ち落とされたサタンモアに再び激突され爆発した。1984年の映画『ゴジラ』にも登場し、ゴジラに押し倒されそのままスーパーXを潰し壊した他、2004年の映画『ULTRAMAN』では飛行中のウルトラマンに対して放たれた怪獣の攻撃が被弾した。
大長編ドラえもん『のび太と鉄人兵団』の作中、鏡面世界の新宿でしずかが巨大ロボット・ザンダグロスの武装で誤って破壊したのも、このビルだった。
主なテナント・スポット
主なスポット
- 無料展望室(51階)
- 展望レストラン街(48~52階)
- 住友三角街(地下1階にはかつて華やかな商店街「住友三角街」があった。2003年ころから撤退が相次ぎ、今では3店舗ほどと、2011年10月からクラブツーリズムが出発ロビーとして使う以外は、住友不動産系の事務室等だけになっている)
- 淀橋浄水場の弁(1898年から1965年まで、この地に淀橋浄水場があった記念として直径1000mmの上水道制水弁が展示されている)
- 恋弁天(1975年設置、1996年に出雲大社から勧請した)
- WILLERバスターミナル新宿西口(高速バス・WILLER EXPRESSの発車場)