VBL装甲車
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テンプレート:戦闘車両 VBL装甲車(Véhicule Blindé Léger)は、パナール社が開発したフランス軍が使用する軽装輪装甲車。
概要
かつて、イギリスと世界の覇権を争ったフランスは現在も世界中に海外領土を持ち、独立してもなお影響下にある旧植民地(フランス植民地帝国)を多数抱えており、フランス軍は自国の防衛だけでなく海外領土や旧植民地への部隊派遣の任務も担っている。
そのためフランス軍はフットワークの軽く緊急展開に適した装輪装甲車の開発に積極的であり、なかでも一番小型なのがVBL装甲車である。
1978年から開発が開始され、ルノー社とパナール社の競作となり、1985年に試作車の競合試験の結果、パナール社の車体が採用された。
装甲ジープ的な性格の装甲車両で、ホイールベースに対して車体を極力小さくまとめ、機関室を車体前部に配している。
タイプとしては、偵察型と対戦車ミサイル搭載型の2種類が存在する。
輸出を含めて約2,300両が生産され、この内およそ1,600両がフランス軍で使用されている(2006年の時点で)。
軽装甲機動車 テンプレート:Flagicon | LMV テンプレート:Flagicon | VBL装甲車 テンプレート:Flagicon | イーグル テンプレート:Flagicon | エノク テンプレート:Flagicon | コブラ テンプレート:Flagicon | |
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画像 | 100px | 100px | 100px | 100px | 100px | 100px |
全長 | 4.4m | 5.50m | 3.87m | 5.37m | 4.82m | 5.23m |
全幅 | 2.04m | 2.05m | 2.02m | 2.16m | 1.90m | 2.22m |
全高 | 1.85m | 1.95m | 1.70m | 2.0m | 1.90m | 2.1m |
重量 | 約 4.5t | 約 6.5t | 約 3.59t | 約 8.5t | 約 5.4t | 約 6.2t |
最高速度 | 100km/h | 130km/h | 95km/h | 110km/h | 96km/h | 115km/h |
乗員数 | 1+3-4名 | 1+3-6名 | 2-3名 | 1+4名 | 2-6名 | 1+8名 |
運用国
- テンプレート:BOT - 64台
- テンプレート:CAM
- テンプレート:Flagicon カメルーン - 5台
- テンプレート:DJI - 7台
- テンプレート:Flagicon フランス - 1,621台
- テンプレート:GAB - 12台
- テンプレート:GRE - 243台
- テンプレート:Flagicon グルジア - ISAFの一環で使用。
- テンプレート:Flagicon インドネシア - 18台。2006年、国連軍の一員としてレバノンでの平和維持活動で使用。
- テンプレート:KUW - 20台。クウェートの警察が使用。
- テンプレート:Flagicon メキシコ - 2001年、40台を投入。 [1]
- テンプレート:NIG - 7台。
- テンプレート:Flagicon ナイジェリア - IISSが2007年時点の調べで72台保有していると見込んでいる。
- テンプレート:Flagicon オマーン - 132台
- テンプレート:POR - 18台
- テンプレート:Flagicon カタール - 16台
- テンプレート:RWA - 16台
- テンプレート:SRB - PTJが1台使用している。(元国連軍の車両と思われ鹵獲されたと考えられる)
- テンプレート:TOG - 2台