キーマカレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キーマカレー(Keema Curry, Qeema Curry)は、ひき肉を用いて作ったインド料理の一つ。「キーマ」とは、ヒンディー語(क़ीमा)やウルドゥー語(قیمہ)で「細切れ肉」または「ひき肉」を意味する。
インドのキーマカレー
おもに山羊のひき肉と、タマネギやニンジンなどの野菜をみじん切りまたはあられ切りにしたものを炒め、香辛料と塩を加え、少量の水(またはトマト)を煮込んで作る。安価な脂身の多い肉を使ったほうがおいしいという人もいる。インドではヒンドゥー教やイスラームの食の禁忌により、山羊肉または鶏肉を使ったキーマカレーがほとんどで牛肉・豚肉を使ったキーマカレーは少数派である。
グリンピースを添えることが多く、ヒンディー語でキーマ・マタル(挽肉とグリンピース)と呼ぶ。ナスやジャガイモ、ヒヨコマメなどの野菜を加えることもある。ライスやチャパティと共に食べることが多いが、サモサやナンに詰めて食べることもある。
インドの総人口の3割以上は菜食主義者であり、カリフラワーなどを細かく刻んで茶色くなるまで炒めてひき肉のようにした菜食キーマカレーもポピュラーである。
日本のキーマカレー
日本ではじめて鶏肉を使ったキーマカレーを出したのは、1954年創業のインド料理店アジャンタといわれている。当時日本ではマトン肉が入手しにくく、その代用としてであった[1]。
出典
テンプレート:Reflist- ↑ 『カレーのすべて』柴田書店、2007年。ISBN 978-4388060221 p27