ザ・クラウン (バンド)

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テンプレート:Infobox Musician ザ・クラウンTHE CROWN)はスウェーデンデスメタル(デスラッシュメロディックデスメタル)バンド。3rdアルバムをリリースする1999年までは、クラウン・オブ・ソーンズCROWN OF THORNS)というバンド名であった。

改名の経緯

米国にも「クラウン・オブ・ソーンズ」という同名バンドがおり、彼らは再三、改名しないなら告訴する用意がある旨をメールFAXで通告していた。初めのうちは黙殺していたが、あるとき、ロック界の重鎮キッスジーン・シモンズポール・スタンレーの署名入りで、同様のFAXが送られてきた。これにはさしもの彼らも改名を選択せざるをえなかった。ちなみに、シンガーのヨハン・リンドストランドはキッスの大ファンであるが、その事と改名の一件との因果関係は不明。

おそらくアメリカのレコード会社と契約し、全世界規模でレコードをリリースするにあたって著作権、及び商標権の問題から改名せざるを得なかったと思われる。また改名にあたってクラウン・オブ・ソーンズ名義でリリースした3枚のアルバムもザ・クラウン名義に変更し、アメリカのメタルレーベルメタル・ブレイド・レコーズよりリリースされた。

バイオグラフィー

1990年、同じ学校に通っていた、ヤンヌ・サレンパ (Ds)とマグナス・ウルスフェルト (B)を中心にクラウン・オブ・ソーンズCROWN OF THORNS)結成。マルコ・テルヴォ-ネン (Rhythm G)が加入、バンド活動を本格化。1992年、地元のコンピレーションアルバムに参加。1993年、デモテープ『Forever Heaven Gone』を制作。同年開催のロックフェスティバル「Hultsfred festival」に出演。

1994年に、ロバート・オステルベルグ (G)が脱退し、マーカス・スーネソン (Lead G)が加入する。凄腕のリードギタリストである彼を迎えたことで「黄金の編成」が完成する。また「メタリカのソロをすべてマスターした男(大嘘)」としてバンドに紹介されたという彼は、マーカスの加入によって「肩の荷が下りた」と胸をなでおろしたらしい。2本目のデモテープ『Forget The Light』制作。スウェーデンのレーベル、ブラック・サン・レコードとのアルバム契約を獲得。

1995年、1stアルバム『The Burning』リリース。また、「オブ・グッド・アンド・イーブル」のPVを作成。スラッシュ・メタルバンドスレイヤートリビュートアルバムSlatanic Slaughter』に参加。1996年11月30日、2ndアルバム『Eternal Death』リリース。この作品は日本の輸入盤市場でも評判になる。ブラジルのヘヴィ・ロックバンドセパルトゥラトリビュートアルバム『Sepultural Feast』に参加。

1998年アメリカの名門レーベル・メタル・ブレイド・レコーズとの契約を獲得。1999年、3rdアルバム『Hell is Here』リリース。この時、バンド名をクラウン・オブ・ソーンズから現在のザ・クラウンTHE CROWN)に改める。同年4月デス・メタルバンド、モービッド・エンジェルなどと共にノー・マーシー・ツアー第3弾に参加。同年8月ドイツで毎年開催されるメタルフェスティバル、ヴァッケン・オープン・エアに参加。

同年11月イェーテボリのスタジオ・フレッドマンにて業界きっての名プロデューサー、フレドリック・ノルドストロームを迎え、新作のレコーディングを開始。2000年6月21日、4thアルバム『Deathrace King』リリース(欧州では3月、米では5月にリリースされた、また今作が日本デビュー作品である)。前作『Hell is Here』の日本盤も合わせて発売、この際、国内の複数のレーベルが彼らに興味を示すが、彼らは日本における配給元をビクターに選ぶ。その後、ボーカリストのヨハン・リンドストランドが脱退し、元アット・ザ・ゲイツトーマス・リンドバーグが加入。2002年4月9日、5thアルバム『Crowned In Terror』リリース。リリース後、トーマスはバンドを離れ、ヨハン・リンドストランドが復帰する。2003年10月23日、6thアルバム『Possessed 13』リリース。

2004年8月24日、『Crowned In Terror』と同じ内容をボーカルをヨハンに入れ替えてリレコーディングした『Crowned Unholy』をリリース。同年、バンドは解散する。

その後、メンバーはそれぞれ別のバンドで音楽活動を継続する。ヨハン・リンドストランドは、デスラッシュバンドOne Man Army and the Undead Quartetを結成し活動している。マーカス・スーネソンは、メロディックデスメタルバンドエンゲルを結成し活動している。また、マルコ・テルヴォーネンとヤンヌ・サレンパは、ゴシックメタルバンド・エンジェル・ブレイクを結成し活動している。

2008年になって、ヨハン・リンドストランドを除くメンバーで、Dobermannというバンド名で事実上The Crownを再結成する。ボーカリストには、アンドレアス・ベルグが加入する。しかし1年程で、アンドレアス・ベルグは脱退し、代わりにヨナス・スタルハマーが加入した。2009年12月にバンド名を、Dobermannから、The Crownに改め、The Crownは完全復活する。センチュリー・メディア・レコードと契約し、2010年9月に、復活作、7thアルバム『Doomsday King』をリリース。日本では、アヴァロン・レーベルから10月のリリースとなった。2011年9月、オリジナル・ヴォーカリストのヨハン・リンドストランドがバンドに復帰したことが発表され、同時にヨナス・スタルハマーはバンドを離れることとなった。バンドは次のアルバムの曲作りを開始しており、2013年初頭にはスタジオ入りしている。このスタジオ入り前に、リードギタリストのマーカス・スーネソンが脱退し、インピオスでも活動するロビン・ソークヴィストが加入した[1]。マーカス脱退の理由は、並行して活動していたエンゲルに専念するためであった[2]。同年6月、The Spring Is Goneツアーで初来日[3]

メンバー

現メンバー

  • ヨハン・リンドストランド (Johan Lindstrand) - (Vo) (1990 - 2001, 2002 - 2004, 2011 - )
ほかのメンバーと共同で作詞を行うことが多い
インピオス」のセッションドラマーとして在籍したことがある。One Man Army and the Undead Quartetで活動していたが、2011年9月に再びThe Crownに復帰している。
  • マルコ・テルヴォ-ネン (Marko Tervonen) - (Rhythm G) (1990 - 2004, 2009 - )
The Crownの約半分の作曲、作詞も少々、稀にツインリードの片割れ、公式サイトの管理人である。
インピオスのセッションドラマーとして在籍したことがある。エンジェル・ブレイクでも活動中。
  • ロビン・ソークヴィスト (Robin Sörqvist) - (Lead G) (2013 - )
インピオスでも活動。
  • マグナス・ウルスフェルト (Magnus Olsfelt) - (B) (1990 - 2004, 2009 - )
The Crownの約半分の曲を書く、7割近くの作詞、殆どの曲の名付け親。
  • ヤンヌ・サレンパ (Janne Saarenpää) - (Ds) (1990 - 2004, 2009 - )
近代デス・ドラミングへのアンチテーゼとも取れるオールドスクールなプレイが特徴、身長193cm。
エンジェル・ブレイクでも活動中。

旧メンバー

5thアルバム『クラウンド・イン・テラー』でボーカルを担当
アット・ザ・ゲイツ、元ナイトレイジロック・アップ等で活動している。
  • アンドレアス・ベルグ (Andreas Bergh) - (Vo) (2008 - 2009)
Dobermann時代のみの在籍。アルバムには参加していない。
  • ヨナス・スタルハマー (Jonas Stålhammar) - (Vo) (2009 - 2011)
  • ロバート・オステルベルグ (Robert Österberg) - (G) (1990 - 1994)
Crown Of Thorns時代のみの在籍。アルバムには参加していない。
  • マーカス・スーネソン (Marcus Sunesson) - (Lead G) (1994 - 2004, 2009 - 2013)
生粋のギタリスト。一時期、ザ・ホーンテッドのサポートギタリストとして、ツアーに参加した。
エンゲルで活動中。

ディスコグラフィー

アルバム

ベスト・コンピレーション

デモテープ

映像作品

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

  • http://www.facebook.com/photo.php?fbid=464814753584576&set=a.186370741428980.46389.184289598303761&type=1 2013年3月4日閲覧。
  • https://www.facebook.com/thecrownofficial/posts/468475256551859 2013年4月29日閲覧
  • http://yo-gaku.eplus2.jp/article/316222481.html 2013年3月9日閲覧。