パリの恋人
テンプレート:Infobox Film 『パリの恋人』(ぱりのこいびと Funny Face)は、1957年のアメリカのミュージカル映画。
解説
パリを舞台に繰り広げられるジョーとディック2人のラブ・ストーリー。メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの看板俳優であるフレッド・アステアの熟練したダンスと、フレッシュなオードリー・ヘプバーンの珍しい肉声の歌が楽しめる(後にヘプバーンがヒロインを勤める『マイ・フェア・レディ』は歌の部分は吹替え)。また全盛期のMGMミュージカルを影で支えた才人ケイ・トンプソンが助演、『雨に唄えば』をはじめとして長年MGMで多数のミュージカル映画を撮ってきたスタンリー・ドーネンが監督と、いわば、パラマウントで撮ったMGMミュージカル、ともいうべき作品である(ドーネン監督とアステアは『恋愛準決勝戦』(1951年)と同じ組み合わせ。
曲はブロードウェイで1927年にヒットしたミュージカル『ファニー・フェイス』のものを主に使いつつ、台本は映画オリジナル。ファッション界が舞台とあって、タイトルバックからして洒落ており、撮影も凝っていて美しい。この映画から影響を受けてデザイナーへの道を歩んだ人も多い。
フレッド・アステアは1927年の舞台でも、姉アデルと一緒に主役を張っていた。『パリの恋人』の4ヶ月後、同じくパリを舞台にしたミュージカル映画『絹の靴下』がMGMから公開され、アステアはそこでも主役を演じている。
あらすじ
小さな本屋で働くジョー(オードリー)は、共感主義かぶれ。ひょんな事からファッション雑誌のモデルを依頼される。撮影はパリ。パリには行きたいけれど、モデルなんて……。でも、パリに行けば共感主義の元祖フロストル教授にきっと会える!。雑誌の編集長マギー、カメラマンのディックと共にジョーはパリへ飛び立つ。
カメラマンのディックは当時ファッション写真家として全盛期にあったリチャード・アヴェドンをイメージしており、この映画では実際にアヴェドンが監修者として関わっている[1]。フロストル教授はジャン=ポール・サルトルがモデルというテンプレート:要出典。ファッション雑誌編集長マギーはダイアナ・ヴリーランドをモデルにしているといわれている[2]。
スタッフ
- 監督 : スタンリー・ドーネン
- 脚本 : レナード・ガーシェ
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ジョー | オードリー・ヘプバーン | 池田昌子 |
ディック | フレッド・アステア | 小川真司 |
マギー | ケイ・トンプソン | 谷育子 |
フロストル教授 | ミシェル・オークレール | 石塚運昇 |
デュバル | ロバート・フレミング | 稲葉実 |
ドヴィッチ | アレックス・ゲリー | 辻親八 |
レティ | ルータ・リー | 佐藤しのぶ |
神父 | 宝亀克寿 | |
ラファルジュ | 片岡富枝 | |
アルマンド | イフィジェニー・カスティグリオニ | 福田如子 |
ガイド | 星野充昭 | |
マルセル | 吉田孝 | |
マリオン | ドビマ | 内川藍維 |
バブス | バージニア・ギブソン | 斎藤恵理 |
メリッサ | ナンシー・キルガス | 服部真季 |
注
- ↑ Richard Avedon, Avedon Fashion 1944-2000, Harry N. Abrams:2009, p19
- ↑ テンプレート:Cite news