トッド・ヘインズ
テンプレート:ActorActress トッド・ヘインズ(Todd Haynes, 1961年1月2日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督・脚本家。
来歴
10代で映画に関心を持ち、高校在学中の1978年に最初の短編『The Suicide』を製作。その後、ブラウン大学で記号学を専攻し、在学中の1985年にアルチュール・ランボーから着想を得た中編『Assassins: A Film Concerning Rimbaud』を製作。記号学と文学の学士を取得してブラウン大学を卒業後、ニューヨークに移住し、バード大学に入学。この頃からインディペンデント映画界に関わるようになり、1988年、役者の代わりにバービー人形を使ってカレン・カーペンターの最期の日々を描いた中編『Superstar: The Karen Carpenter Story』を発表。しかし、音楽著作権を巡ってカレンの兄リチャードに訴えられた。
1991年、ジャン・ジュネの『薔薇の奇跡』を元にした長編デビュー作『ポイズン』を発表。ポルノとの批判もされたが、サンダンス映画祭グランプリ、ベルリン国際映画祭テディ賞などを受賞。1998年、1970年代のロンドンを舞台に当時のグラム・ロック界を描いた『ベルベット・ゴールドマイン』を発表。第51回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、芸術貢献賞を受賞した。
2002年、ダグラス・サークの『天はすべて許し給う』にオマージュを捧げた『エデンより彼方に』を発表。1950年代のアメリカを忠実に再現した映像が高く評価され、インディペンデント・スピリット賞作品賞・監督賞など多数の賞を受賞。また、主演のジュリアン・ムーアが第59回ヴェネツィア国際映画祭で女優賞を受賞している。2007年、ボブ・ディランの半生を描いた『アイム・ノット・ゼア』を発表。クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、リチャード・ギアなど6人の俳優にディランを演じさせて話題となり、第64回ヴェネツィア国際映画祭では審査員特別賞とケイト・ブランシェットが女優賞を受賞した。
2011年からはテレビドラマの演出にも携わり、『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』(2011年)などを手がけている。
私生活
ゲイであることを公表している[1]。現在はオレゴン州ポートランドで暮らしている。
作品
- The Suicide (1978年) 短編
- Assassins: A Film Concerning Rimbaud (1985年) 中編
- Superstar: The Karen Carpenter Story (1988年) 中編
- ポイズン Poison (1991年)
- Dottie Gets Spanked (1993年) 短編
- SAFE Safe (1995年)
- ベルベット・ゴールドマイン Velvet Goldmine (1998年)
- エデンより彼方に Far from Heaven (2002年)
- アイム・ノット・ゼア I'm Not There (2007年)
- ミルドレッド・ピアース 幸せの代償 Mildred Pierce (2011年) テレビドラマ
- Carol (2015年)