ジョー・ペリー
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox Musician ジョー・ペリー(Joe Perry、1950年9月10日 - )は、アメリカのミュージシャン。ロックバンド「エアロスミス」のギタリスト。本名はアンソニー・ジョゼフ・ペリー(Anthoney Joseph Perry)。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第48位、2011年の更新版では第84位。
来歴
アメリカ・ボストン郊外出身。少年時代、最初に手にした楽器はウクレレだった。
1971年に、エアロスミスのメンバーとしてデビュー。フロントマンのスティーヴン・タイラーと共にソングライティングを担当。このコンビは、「トキシック・ツインズ(The Toxic Twins)」と呼ばれる。地道な活動によりバンドは徐々に人気を獲得していき、1970年代半ばに大ブレイク、キッスやレッド・ツェッペリンと肩を並べるほどにまで成長した。また、アルバム『ロックス』(1976年)以降、一部の楽曲でリード・ボーカルを取るようになった。エアロスミスの活動と並行して、個人としてはキッスのジーン・シモンズのソロ・アルバム『ジーン・シモンズ』(1978年)にゲスト参加した。
1980年、スティーヴン・タイラーとの確執などを原因に、エアロスミスを脱退。「ジョー・ペリー・プロジェクト」を結成し、1983年までに3枚のアルバムを発表。だが、エアロスミスほどの成功は得られなかった。この間エアロスミスも、相次ぐメンバー脱退や交通事故によるスティーヴンの入院、アルバムの興行的不振など、暗礁に乗り上げていた。しかし時間の経過に伴い、スティーヴンとも和解。1984年に、同じく脱退したオリジナル・メンバーのブラッド・ウィットフォードと共に、エアロスミスに復帰。1989年、アリス・クーパーのアルバム『トラッシュ』の収録曲「ハウス・オブ・ファイアー」にゲスト参加。1997年、スティーヴ・ヴァイが発案したクリスマス・アルバム『メリー・アックスマス』に、ギター・インストゥルメンタルによる「ブルー・クリスマス」を提供。
2004年にエアロスミスは無期限活動休止を宣言。この期間を利用してジョーは、かなり昔から温存していた数々の曲のレコーディングに取り掛かり、2005年5月、今度は「ジョー・ペリー」名義でのソロアルバムを発表した。また、同年8月にリリースされたレス・ポール&フレンズのアルバム『レス・ポール・トリビュート』にフィーチャリング・ゲストの一人として参加。
2007年、エアロスミスが活動再開、全米ツアーを敢行した。 2009年にエアロスミスの新譜制作が途中で中断された時に「ジョー・ペリー」名義での2枚目のアルバム『ハヴ・ギター・ウィル・トラベル』をリリースし、「ジョー・ペリー・プロジェクト」名義でのツアーを2010年まで行った。
シグネイチャー・レスポール
シグネイチャー・モデル制作の際、ジョーはギブソンの担当者に、軽いギターであることを求めた。それは、ジョーがそれまで使用してきたレスポールが大抵重かったため、最適な重さを求めていたからである。
その他
- ボストン・レッドソックスのファンである。
- キッスのステージに唯一、正式メンバー以外の人間で立ったことがある。
- 愛妻家で、自身が使用するギブソンに特注したギターには、ビリー夫人の姿をエアブラシで精密にペイントしたギターがあり、ツアーでは常に帯同している。
- ツアーにはブラッド・ウィットフォード同様、多数のギターを持ち出している。高価なヴィンテージギターから手工ギターまで、音色やチューニングの違いなども含めて、20本近くのギターをスタンバイさせており、ギターキッズからは羨望の眼差しを送られている。
- 右利きのスタイルでギターを弾いているが、左利き用のストラトキャスターに逆に弦を張ったものを使用することがあり、ジミ・ヘンドリックスなどが同様の方法を用いている(ただしジミは、右利き用を左で弾く)。ただし、本人は「弦を逆に張った時の音が好きだ」と語っている他、「アームのテンションやピックアップの配置、弦のテンションが全然違う」「単にジミ・ヘンドリックスを真似たわけではない」とインタビューで答えている。
- ジェフ・ベックを敬愛している。元々エアロスミスは、ヤードバーズのようなブリティッシュ・ロックに強い影響を受けており、ジョーのギター・プレイにもジェフの影響が多く見られ、ベック在籍時代のヤードバーズの楽曲「Train Kept a Rollin'」をカバーするなどといった点からも、その傾向が見られる。ベックがアルバム『WIRED』を発表した頃、エアロスミスのライヴにてアンコールで突如ベックが登場し、共演を果たすが、その際ジョーは感極まって涙を流し、その場に立ち尽くしたという。後にジョーは、次のように語っている。</br>「あれは今までのオレの人生で最高の瞬間だったな。考えても見ろよ、ずっとアイドルとして憧れていたジェフ・ベックと同じステージに立って演奏しているんだぜ」
ディスコグラフィ
ジョー・ペリー・プロジェクト名義
- 熱く語れ! (Let the Music Do the Talking)1980年
- 忘れじのロックン・ロール (I've Got the Rock'n'Rolls Again)1981年
- いつまでも熱く (Once a Rocker, Always a Rocker)1983年
ジョー・ペリー名義
- ジョー・ペリー (Joe Perry)2005年
- ハヴ・ギター、ウィル・トラヴェル (Have Guitar, Will Travel) 2009年