小坂俊史

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テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 小坂 俊史(こさか しゅんじ、1974年5月8日 - )は日本4コマ漫画家山口県下関市出身。山口県立下関西高等学校広島大学文学部卒業。

経歴

応募作「せんせいになれません」が1997年10月の準月間賞として第4回竹書房漫画新人賞にノミネートとともに1997年12月18日『ウルトラ4コマ'98』に掲載されデビューするも選外に終わる。その後竹書房芳文社などの雑誌で作品を発表。

デビュー後、広島から上京した後東京都内を転々とし、2000年頃東京都中野区に落ち着く。2008年からは中野区を含む中央線沿いに生きる女性たちを情緒的に描く「中央モノローグ線」を上梓。出版から3年半越しに重版が決まるなど息の長いロングヒットとなった。さらに2009年7月に岩手県遠野市へ転居し、その経験を生かしてモノローグシリーズの続編となる「遠野モノがたり」を連載。2011年10月に東京都へ戻り、杉並区高円寺に移る。

作風・人物

作風はネタに取り入れることはたまにあるが近年流行している緩いネタの萌え路線ものとは対極にあり、伝統的な4コマ漫画の路線を受け継いでいる作家の代表格といえる。親しみやすい絵柄と切れ味の鋭いギャグで締めくくるオチが売りで、漫画だけでなく、題名や単行本の表紙などにも多くのギャグをちりばめている。また、最近の流れに反し、作品中に占める下ネタの割合がかなり少ないことが挙げられる。

主要登場人物は多少非常識であったり、そこから来る天然的な個性を持つ者が多いが、多くは現実の範囲内におさまっており、基本的に不愉快なギャグをするキャラクターもいない。

ほとんどの作品に「せんせいになれません」の桃山、「やまいだれ」の流しのナースのように最終ページの右部分の4コマなど毎回同位置にだけ登場するキャラクターが存在する。例外として「オフィスのざしきわらし」の場合は逆に、同位置で各話限りのキャラクターが登場する[1]。また、ほぼ全てのキャラの顔は下膨れになっている。 作内での感嘆符(!)は写植・手書きの台詞問わずどの作品も「!!」のように2個使用している(後述の重野なおきも同様)。ただし、デビュー当時は1個使用だった。作内での女性キャラの一人称は「私」の他に平仮名の「わたし」を使う事も多い。「あたし」を使用するのは極めて稀である。[2]。 大声を出した時の吹き出しは通常使われる破裂形ではなく、通常の吹き出しの三角の部分を複数にして対応している[3]。以前は大声の台詞は写植を使用せず太い手書きを使用したこともあった。8コマ漫画の手法もあまり使用していない[4]

まんがタイムオリジナル、まんがくらぶ、まんがライフオリジナル、まんがくらぶオリジナルの4誌はいずれも10年以上連載を続けており掲載誌は休載を挟まず長年にわたり連載を続けている雑誌が多い。作品自体が終了してもその翌月には新たに同じ雑誌で新連載をするなど、作品への意欲がとても強いといえる。

重野なおきみずしな孝之神奈川のりこら4コマ漫画家と親交があり、特に、重野なおきは共同で同人誌サークル「ジャポニカ自由帳」を結成、共著で作品集を出すなど、親交が深い。また、森繁拓真は大学の後輩で原稿の手伝いをしてもらっていたこともある。

尊敬する漫画家はいしいひさいち

アダ名は「王子」。デビュー直後から次代の4コマ誌の中心を担うだろうと周囲から期待されていたために「4コマ王子」とみずしなが作中で呼んだのが発端。本人はいやがっているらしい。

野球チームでは、千葉ロッテマリーンズ広島東洋カープのファン。ハンドボールも好きらしく、ワクナガレオリックのファン。

鉄道ファンで、特に無人駅が好き。鉄道車両に関してはほとんど興味ない。2006年4月には、廃線間際のちほく高原鉄道にて『鉄子の旅』監修者である横見浩彦と遭遇した。それが縁となり、『まんがライフMOMO』2008年10月号・11月号掲載の「わびれもの」に横見浩彦をゲストに迎え、小和田駅を始めとする飯田線秘境駅各駅を訪問した。

主な作品

※記事のある作品については、書誌情報の詳細は作品記事を参照してください

連載中のもの

連載が終了したもの

共著

脚注

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外部リンク

  • サークルコレクション、ひがわり娘、とびだせ漂流家族ではその設定がない
  • 「球場のシンデレラ」単行本13ページの「ほど遠い存在」で使われた程度である。
  • ただし例外として「せんせいになれません」8巻63ページ「その辺に無造作に」で破裂形を使用している。
  • 「中央モノローグ線」「遠野モノがたり」(こちらは厳密に8コマ中2コマを連結している)で使用したぐらいである。8コマではないが「遠野モノがたり」では1ページを丸ごと使用した漫画がある。
  • 当初は読みきりで、2003年の『まんがライフMOMO』創刊を機に連載化。
  • 連載開始当初『まんがくらぶオリジナル』で連載。2003年、『サークルコレクション』終了後の『まんがライフオリジナル』でも連載となり2誌体勢になるが、2005年『まんがくらぶオリジナル』でのみ連載を終了(同誌では『やまいだれ』連載開始)以後『まんがライフオリジナル』1誌連載。