ロボコン (映画)
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テンプレート:Infobox Film 『ロボコン』(Robot Contest)は、高専ロボコンを題材にした日本映画。監督・脚本は古厩智之。長澤まさみの初主演映画である。
あらすじ
高専生・葉沢里美とその仲間達のロボットコンテスト通称ロボコンへかける青春物語。
要領は良いが、やる気ゼロの落ちこぼれ高専生・葉沢里美は、第2ロボット部顧問の図師隼人から居残り講義を免れる条件として「ロボコン」への出場を打診される。しかし、ロボコンで好成績を残そうと執念を燃やす第1ロボット部とは違い、第2ロボット部は変わり者の溜り場だった。初めはやる気のない部員達と距離を置く里美だったが、合宿を通じて徐々に部員達と友情が芽生えるようになり、改良を加えた犬型ロボット「BOXフンド」で全国大会に挑戦するのだった。モデルとなった2002年の課題は「プロジェクトX」を模した「プロジェクトBOX」だった。
登場人物・キャスト
- 葉沢里美 - 長澤まさみ
- 第2ロボット部操縦担当。快活だが飽きっぽい性格の女の子。
- 相田航一 - 小栗旬
- 第2ロボット部設計担当。天才肌の設計者だが、他人の感情を理解することに欠ける。
- 四谷四郎 - 伊藤淳史
- 第2ロボット部部長及び作戦担当。ロボコンに関する知識は豊富だが統率力が欠ける。
- 竹内和義 - 塚本高史
- 第2ロボット部組み立て担当。組み立て技術はピカイチだが、忍耐力がない。
- 図師 - 鈴木一真
- 第2ロボット部顧問。
- 笹木 - 須藤理彩
- 保健の先生。
- オババ - 吉田日出子
- 旅館の女将。
- 豪原 - 荒川良々
- 第1ロボコン部部長。
- 脇田 - 平泉成
- 第1ロボコン部顧問。
- 葉沢良行 - うじきつよし
- 里美の父。
スタッフ
- 監督・脚本:古厩智之
- 製作統括:植田文郎、古川一博、小松賢志
- 製作:富山省吾
- チーフプロデューサー:鈴木律子
- プロデューサー:宮川洋紀、堀口慎、前田光治
- 撮影:清久素延
- 美術:金勝浩一
- 録音:斉藤禎一
- 照明:望月英樹
- 編集:三條知生
- キャスティング:田中忠雄
- 助監督:清水俊文
- 音楽:パシフィック231(蓮実重臣、三宅剛正)
- 「ロボコン」製作委員会:東宝、小学館、TOKYO FM、日本出版販売
その他
- 主なロケ地は、山口県周南市内の浦山国道2号歩道、周南市総合スポーツセンター、湯野温泉紫水園、光市室積の海岸、徳山港から出港するスオーナダフェリーなどであった。なお、エンディングで登場したボウリング場、徳山スターレーンは2011年10月30日に閉店している。
- HONDAのASIMOが特別ゲスト出演している。
- 本作に登場するボックスフンドは小山高専が製作。
- 本作では第1ロボコン部・第2ロボコン部両方のマシンが全国大会に出場するが、実際の高専ロボコンでは同じ学校の2台のマシンが同時に全国大会に出場することはできない。
関連項目
- 徳山工業高等専門学校 - 本作の舞台となった高専。
- 富山商船高等専門学校 (富山高専射水キャンパス )- 決勝戦で対決するロボットFireWallを作った高専で、2002年にこのマシンで最高の名誉であるロボコン大賞を取った。2013年にもSuLuMeでロボコン大賞。
- 小山工業高等専門学校 - 第2ロボット部が操縦する「BOXフンド」の元となったロボット「はこじゃらし」を製作した高専。
- 佐世保工業高等専門学校 - 作中に登場する2足歩行ロボット「ムーンウォーカー」を製作した高専。