スラッシュ (ミュージシャン)
テンプレート:Infobox Musician スラッシュ (Slash, 本名:Saul Hudson(ソール・ハドソン), 1965年7月23日 -) は、ロンドン出身、ロサンゼルス育ちのミュージシャン。元ガンズ・アンド・ローゼズ、現ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのギタリストである。
2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第65位。
目次
経歴
1965年、ロンドン郊外のハムステッドの裕福な家庭に生まれた。父は、ニール・ヤングなどのアルバム・カバーを手掛けた、イギリス人の音楽プロデューサー、アンソニー・ハドソン(Anthony Hudson)。母は、70年代にジョン・レノンやダイアナ・ロスの衣装を手掛けた、アフリカ系アメリカ人のファッションデザイナー、オラ・ヒューストン(Ola Hudson)。11歳までをイギリスのストーク・オン・トレントで過ごした。
11歳の頃に両親は別れ、母親とロサンゼルスに移住。そこでスティーヴン・アドラーと出会い、一緒に音楽を始めることとなった。ビバリーヒルズ高校に進学したが15歳で中退し、ヒモやドラッグの売人で生活費を稼ぎながらバンド活動を行っていた。 ブラックシープ、ロードクルーといったバンドを経て、1985年にガンズ・アンド・ローゼズを結成し、1987年にデビューした。
デビュー当時はテクニカルなプレースタイルが持て囃される時代であったが、レスポールらしい艶やかな音色にブルースを基調としたエモーショナルなプレイ、そして個性的なルックスが特徴。
人物
- 長いアフロヘアーで、シルクハットが特徴。身長179cm。
- 「スラッシュ」という芸名は、幼少時に叔父が愛称として名付けた。スラングでおしゃべりという意味。
- スラッシュが15年間愛用していたシルクハットは、グラミー賞に出演した直後に盗まれたことがある。1986年8月23日のWHISKYでのライブで初めて着用。イジーの当時の彼女デシ・クラフトのバイクに乗せて貰い、メルローズのショップで盗んだ。スラッシュは「自分のバランスをとる助けになる最高の帽子だった」と語っている。
- スティーヴン・アドラーの祖母が持っていたアコースティック・ギターを借りたのが、ギターを始めたきっかけとなった。そのギターは後に譲り受けている。その後、1日12時間時計会社でアルバイトし、自分のギターを手に入れた。
- ハイスクール時代は、BMXに夢中だった。
- 当初、ベースが希望だったが、フェアファックスの音楽学校で師事していたロバート・ウォーハンがギターを勧めたため、ギターに専念した。
- 初期にもっとも愛用していたレスポール、はギブソンのものではなく(ロゴはギブソン)カスタム・ギターメーカー、パフォーマンスのものだった。
- 一時期、スラッシュの母親がデヴィッド・ボウイと同棲していたため、義理の父親状態だったと本人が語ったことがある。デザイナーである母は、スラッシュのステージ衣装を作ってくれたこともある。しかしスラッシュは、ドラッグと交換してしまった。
- 絵の才能もあり、ガンズのデビュー前のライブのチラシは、ほとんどスラッシュが描いていた。スラッシュの有名な右腕のタトゥーも、自らデザインした。
- 1984年には、ポイズンのオーディションを受けたことがある。知り合いであったマット・スミスの後任として誘われたが、加入はしなかった。その後任には、C.C.デビルが就いた。
- イギリスの自動車バラエティ番組「トップ・ギア」に出演するなど、クルマ好きとしても知られる。初めて自分で買ったのはホンダのCR-Xで、その後は弟に譲ったという。
- B'zの稲葉浩志とはスラッシュのアルバムに参加して以来、連絡を取り合う仲である。B'z結成25周年時には、公式サイトでお祝いコメントを寄せている。
使用機材
- デビュー・アルバムのレコーディングからしばらくの間、メインギターとして使用していたのは、ロサンゼルス在住だったギター製作家のクリス・デリッグ(Kris Derrig・故人)が1986年頃に制作した1959年製ギブソンのレスポール・スタンダードのレプリカである。これはレコーディング時にマネージャーのアラン・ニーヴンが入手してスラッシュに与えたもの。[1]
- 前述のレプリカを引退させて以降主にギブソン社製のレスポール・スタンダードを使用。現在、ギブソンからはシグネイチャー・モデルも販売されている。
- その他、アーミングが必要な曲のためにフロイド・ローズ式トレモロを搭載したB.C.リッチ・モッキンバードや、自らアイデアを持ち込んで実現に漕ぎ着けた、12弦エレアコとエレクトリックのダブルネックであるGuild Crossroadなどがある。
活動
1994年に結成して1995年にデビューしたスラッシュズ・スネイクピットや、レニー・クラヴィッツ、マイケル・ジャクソン、クイーンなどのプロジェクトに参加するなど、バンドとは別の活動も始めた。
1996年には、アクセル・ローズとの不和や音楽性の違いが原因でバンドを脱退した。2004年からは、同じくガンズを脱退したダフ・マッケイガン、マット・ソーラムの2人と、ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランド、デイヴ・クシュナーとの5人組でヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成。
ディスコグラフィ
Guns N' Roses
- アペタイト・フォー・ディストラクション (1987)
- GN'Rライズ (1988)
- ユーズ・ユア・イリュージョン I (1991)
- ユーズ・ユア・イリュージョン II (1991)
- ザ・スパゲッティ・インシデント? (1993)
- ライヴ・エラ '87〜'93 (1999)
Slash's Snakepit
- イッツ・ファイヴ・オンクロック・サムウェア (1995)
- エイント・ライフ・グランド (2000)
Velvet Revolver
ソロ活動
- スラッシュ (2010)
- アポカリプティック・ラヴ (2012)
出典
外部リンク
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
トレイシー・ガンズ
|style="width:40%; text-align:center"|ガンズ・アンド・ローゼズのリード・ギタリスト
1985–1996
|style="width:30%"|次代:
ロビン・フィンク & バケットヘッド
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