プロジェクト

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テンプレート:出典の明記 プロジェクトテンプレート:Lang-en-short)は、何らかの目標を達成するための計画を指す。どちらかと言えば、小さな目標の達成のためのものではなくて、大きな目標を集団で実行するものを指すことが多い。その計画の実現のためのタスク(仕事)の実行までを含めて指すこともある。

語の構造

語源としては、pro + ject =前方(未来)に向かって投げかけること、という構造になっている[1]。「○○ Project」の語順で使うこともあれば、「Project ○○」の語順で使うこともある。日本語の訳語としては通常「~計画」が当てられる。

ただし、同じ語源を持つロシア語の単語 прое́кт は多くの場合、「計画」や(日本語の)「プロジェクト」(大規模な計画)という意味ではなく、「設計」あるいは「設計図」という意味で用いられている。ロシア語の場合、日本語の「計画」に当たる意味で用いられるのはふつう план である(英語の plan と同じ語源)。それぞれの単語からは、主に「設計する」という意味の проекти́ровать と、主に「計画する」という意味の плани́ровать という動詞が作られている。ただし、対応する日本語の訳語は基本であり、実際には下に述べるような文脈によって逆の日本語訳があてられる場合がある。

例えば、ロシア語で прое́кт корабля́ といえば「船の設計(図)」という意味であり、「船を建造する計画」のことではなく「設計(図)」そのものを指す。この場合 план という単語は用いない。「船を建造する計画」の場合は план を用い、 план строи́тельства корабля́ となる。このような「何かをする計画」の場合には план を用い、 прое́кт は用いない。

訳語が入れ替わるのは、「将来設計」(прое́кт бу́дущего ではなく план бу́дущего)のような日本語の慣用上、語彙が決まっている場合である。日本語では「将来計画」とも言い換えられるのにロシア語で言い換えできないのは、「将来計画/設計」という慣用表現の意味内容が「将来の設計図」(抽象的なものではなく、まさに具体的に線を引いて作成される設計図そのもの)なるものを作成することではなく、あくまで「将来どうするか計画を立てる」という意味だからである。

有名なプロジェクトの例

PMIのPMBOK

PMIが制定しているPMBOK(第3版)の定義では、「プロジェクトとは、独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である。」とされている。つまり、会社などの通常業務や、継続的な運用管理、あるいは改善活動などは、特に開始と終了が定義されていないため、「プロジェクト」とは呼ばない。ただし、特定の期限までに特定の建築を行う、製品を開発する、システムを構築する、などは個々のプロジェクトになりうる。

なお複数のプロジェクトを「プログラム」と呼び、全体管理や全体最適を含む複数プロジェクトの管理を「プログラムマネジメント(プログラム管理)」と呼んでいる。


関連項目

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脚注

  1. 研究社英和大辞典:projectの項


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