松井常松
テンプレート:Infobox Musician 松井 常松(まつい つねまつ、1960年9月8日 - )は、群馬県高崎市倉賀野町出身のミュージシャン。本名は松井 恒二(まつい こうじ)。
群馬県立高崎商業高等学校卒。日本のロックバンド、BOØWYのベーシストとして知られる。
BOØWY時代は松井恒松と名乗っていたが、1992年頃に常松と改名。身長170cm、体重57㎏。血液型はA型。
ソリッド・サウンズ所属。
略歴
アマチュア時代、同級生の氷室京介らと共にデスペナルティというバンドに在籍し、1979年に同バンドでEastWestコンテストに入賞。その後、音楽事務所ビーイングにスカウトされるが、事務所に「実力不足」を理由に強制解散させられる。
その後、織田哲郎のバンド「織田哲郎 & 9th IMAGE」にベーシストとして加入。1980年に氷室京介と布袋寅泰がバンドを結成しようとしていることを知り、合流。BOØWYのメンバーとして活動する。
1988年にBOØWYでの活動終了後はスタジオ・ミュージシャンや布袋寅泰のライブサポートをした後、1989年に1stアルバム『よろこびのうた』を発表。以降、マイペースな活動を続けている。
『よろこびのうた』『SONG OF JOY』ではインストゥルメンタルや女性ボーカリストをフィーチャーした楽曲を中心とし、『月下氷人』より自身がメインボーカルを執る。他アーティストのサポートでステージに立っても、自身のライヴを行うことはなかった。『あの頃僕らは』よりライヴを意識した楽曲へと変貌を遂げていく。
BOØWY解散後も氷室京介や高橋まことのアルバムレコーディングに参加したり、布袋寅泰のツアーにもベーシストとして参加したりと元メンバー同士の交流が一番多い。
2004年にはオオエタツヤ、岸利至と共に「Groove Syndicate」名義で、日本武道館で行われたデヴィッド・ボウイ来日公演のオープニングアクトを務めた。
近年は「ベースだと一人で活動できないが、ギターだと一人でも演奏ができる。より多くの人と、音楽を通じてコミュニケーションしたい。」として、アコースティックギターでの演奏が多い。
2009年にはソロ活動20周年記念のアルバム『HORIZON 〜20TH ANNIVERSARY〜』をリリースし、ライブツアーもおこなった。 またオールディーズロックナンバーのカヴァーアルバム『RAVE ON』もリリースし、これらでは原点回帰として久々にベースの8分弾きをメインとしたステージを披露。年末の「RAVE ON」ツアーではPERSONZとも共演した。
同年11月に徳間書店より自叙伝「記憶」を発刊。
人物・エピソード
- 両親の他に4歳上の姉がいる。
- 氷室京介とは小学校時代からの同級生である。しかし当時の2人には特に交流はなかった。現在でも公の場では「氷室くん」と称しているが、プライベート上では「修(氷室の本名)」と呼んでいるようであるテンプレート:要出典。
- 最初に持った楽器はベースではなくギターだった。後にバンドのベーシストが抜けた為、ベースへ転向。ちなみに氷室は当時ボーカルではなくドラムであり、また同じバンドには後にBOØWYのメンバーとなる諸星アツシもいた。
- BOØWY時代の、表情を一切変えず直立不動で「ダウンピッキングの8分弾き」というスタイルが代名詞となっているが、実際はスラップなども巧みにプレイするテクニシャンである。
- 直立不動でベースを黙々と弾く姿が印象的だが、活動初期はステージ上を動き回っていた。しかし、この件に関しては本人と渡邉貢の口から「そういうのウィキペディアに書いてあるらしいけど、真に受けちゃだめだよ(笑)」と否定されている[1]。さらに「活動初期は新宿ロフトという狭いステージで当時6名で活動していたわけで、動き回りようがないんだけどね」と、ラジオ『東京ミュージカムステーション』にゲスト出演した際にコメントした。実際にはBOØWY初期の頃は、現在よりも激しく肩を揺らしてベースを弾いていたようである。[2][3]
- BOØWY初期に六本木のスクエアビル内にあったゲームセンターで働いていた際、店長に「髪立ててメイクしてバイトに来るのやめてくれない?」と言われたことがある[4]。後に阿佐ヶ谷にあった「ミント」というカフェバーのマスターとなったが、店がバンドの連絡所も兼ねていたため、熱心なファンが通いつめ、売上が上がらず潰れてしまった。
- BOØWY時代に結婚しており、娘と息子がいる。メンバーの中で最も早く父親になった。娘の誕生を当時のインタビューで嬉しそうに語っている。
作品
シングル
- TEARS (1991.10.16)
- あの頃僕らは (1993.9.29)
- GLACIER (1994.9.21)
- LAST ANGEL (1995.10.4)
- SHADOW OF THE MOON (1996.9.4)
アルバム
- よろこびのうた (1989.11.15)
- SONG OF JOY' (1991.8.30)
- 月下氷人(1992.10.22)
- あの頃僕らは (1993.10.20)
- GLACIER (1994.10.19)
- DEEP SKY (1995.10.25)
- HEAVEN (1996.10.9)
- "DNA MIX" HEAVEN VERSION (1996.11.27)
- Bye Bye EXTREMER (1998.5.27)
- DECADE (2001.11.28) …2枚組ベストアルバム
- "1" (2003.9.25) GROOVE SYNDICATE名義
- Nylon nights (2006.9.23)
- Nylon nights 2 (2006.12.16)
- Lullaby of the Moon (2007.6.30)
- HORIZON 〜20TH ANNIVERSARY〜 (2009.10.21) …ソロ活動20周年記念ベストアルバム
- RAVE ON (2009.12.24) …洋楽カバーアルバム
DVD
- ナイロンナイツ in AOYAMA (2006.12.16)
- ナイロンナイツ at クラブ・イクスピアリ (2007.2.26)
著書
レコーディング参加
- 花田裕之 『Riff Rough』(ツアーにも参加)
- 氷室京介 『SHAKE THE FAKE』
- 高橋まこと 『楽しき人生』
- 布袋寅泰 『SCORPIO RISING』(ツアーにも参加)・『DOBERMAN』(ツアーにも参加)
- 吉川晃司 『HOT ROD』・『PANDORA』・『TARZAN』(ライブにゲスト参加。「ザ・ベストテン」の特番に吉川が「モニカ」で出演した際には、Vo.Gu.吉川・Ba.松井・Drs.高橋まこと というラインナップ)。
- 鈴木けんじ
- Ame 『幻灯』(アドバイザーとして参加)
- 遠藤久美子 『夢ロケッツ』
- GORILLA ATTACK 『Awakening To Alive』(収録曲の「メメントモリ」をプロデュース)
脚注
外部リンク
- MATSUI TSUNEMATSU.com 公式サイト
- [1] ラジオ高崎レギュラー番組・SOLID SOUNDS 公式サイト