ゲラニオール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Chembox ゲラニオール (geraniol) はゼラニウムから発見された直鎖モノテルペノイドの一種。主にローズオイル、パルマローザ油、シトロネラ油に含まれる。また、ゼラニウムやレモン、いくつかの精油にも含まれている。無色または薄い黄色の液体で、水には溶けないが多くの有機溶媒には溶ける。バラに似た芳香を持ち、広く香水に使われている。また、モモ、ラズベリー、グレープフルーツ、リンゴ、プラム、ライム、オレンジ、レモン、スイカ、パイナップル、ブルーベリーのような芳香としても用いられる。
用途
研究によって、防蚊剤の効果があることが示されている[1][2]。また、ミツバチはニオイ腺によってゲラニオールが合成され、蜜を持っている花とミツバチの巣の入口を標識する。
生化学
ゲラニオールが置換基となったときはゲラニル基と呼ばれ、他のテルペンの生合成にとって重要である。
反応
酸性溶液中ではゲラニオールは環化してα-テルピネオールとなる。
脚注
- ↑ Barnard, D.R., and Xue, R. Laboratory evaluation of mosquito repellents against Aedes albopictus, Culex nigripalpus, and Ochlerotatus triseriatus (Diptera: Culicidae), J. Med. Entomol. 41(4):726-730, 2004.
- ↑ UF entomologist develops safe, effective alternative to DEET insect repellents, Univ. of Florida, 1999.