チャン・ユンジョン (歌手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年1月4日 (土) 12:26時点におけるPuronoah (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Musician

チャン・ユンジョン(張允瀞、장윤정、本名同じ、1980年2月16日-)は韓国の女性トロット歌手ソウル芸術大学放送演劇学科卒。身長は168cm。趣味は映画鑑賞、水泳

来歴

1980年生まれ。1999年MBC(韓国文化放送)の江辺歌謡祭(강변가요제)で「わたしの中のあなたは(내 안의 넌)」を歌って大賞を受賞し、歌手デビューを果たすが、所属事務所問題や家庭内の問題などのトラブルが続き、アルバムの発表や本格的なプロモーション活動には至らなかった。

4年間の沈黙を経て、2003年にシングル(ハーフアルバム)「オモナ(어머나!」で実質デビュー、立ち上がりは鈍かったものの、2004年にアルバム第1集「オモナ(어머나」が発表されると、メリハリの利いたタイトル曲「オモナ!」(「オモナ」は女性が用いる感嘆詞で、日本語の「あらまぁ」程度に相当)が大ヒットし、「ソウル歌謡大賞-成人歌謡部門大賞(서울가요대상 성인가요부문 대상)」をはじめ、同年の歌謡大賞諸賞を総なめにした。2005年にはMBS「音楽キャンプ」で1位(通算2週)を獲得した。トロット楽曲が地上波音楽番組で首位を獲得するのは1993年、キム・スヒの「愛慕 (애모)」以来12年ぶり。[1]

近年はK-POPに押されて中高年にファン層が偏っていたトロット界に、アイドル並みのルックスを持つ若手として登場し、どちらかといえば暗い楽風であったトロットのイメージを破って、活き活きとした歌唱を見せ、華やかな衣装やダンスを取り入れたため、通常はトロットに見向きもしなかった若年層まで惹きつけた。そのヒットはすさまじく、「オモナ!」をCMソングとして起用したLG電子MP3対応携帯電話機が「オモナフォン」と呼ばれたほどである。自身も「トロット・クイーン」「新世代トロット」と呼ばれるようになり、トロット界の超新星として今後を嘱望される存在となった。

2007年にやや停滞期を経験するが、2008年に出した「チャン・ユンジョン ツイスト(장윤정 트위스트)」のヒットで停滞期を抜け出す。2009年にはナム・ジンとのデュエット曲を発表する。

2012年麗水国際博覧会広報大使に任命され、開催地が舞台になっている「梧桐島ブルース(오동도 블루스)」でも活動した。

2013年、6月28日ソウルコンベンションセンターで、KBSアナウンサー、ト・ギョンワン(도경완)と挙式。韓国ギャラップ調査の「今年を輝かした10大歌手」で3位に入り、少女時代と唯一の2007年から7年連続でトップ5入りを果たした。[2]

ディスコグラフィ

アルバム(韓国盤)

  • 1集「オモナ」(어머나)(2004年10月22日)
  • 2集「チャンチャラ」(짠짜라)(2005年05月10日)
    • 「花」(
  • 2.5集「トロット リメイク アルバム」(트로트 리메이크 앨범)(2006年4月7日)
  • 3集「イタ、イタヨ」(이따, 이따요)(2006年9月28日)
    • 「初恋」(첫사랑
  • 「The Encore」(2007年9月17日) - 初のベストアルバム。
  • 4集「チャン・ユンジョン ツイスト」(장윤정 트위스트)(2008年06月27日)
    • 「心焦がれて」(애가타)、「梧桐島ブルース」(오동도 블루스
  • 5集「来て」(올래)(2010年6月11日)
    • 「招魂」(초혼
  • 6集「来たわ来た」(왔구나 왔어)(2012年10月17日)

受賞歴

1999年

  • MBC 江辺歌謡祭・大賞

2004年

  • スポーツソウル / ソウル歌謡大賞・成人歌謡部門大賞
  • KBS KBS / 歌謡大賞・本賞
  • MBC 10代歌手歌謡祭・新人賞
  • 歌謡大典・トロット部門賞

2005年

  • KBS 歌謡大賞・今年の歌手賞
  • SBS 歌謡大賞・女性トロット部門賞

2006年

  • SBS 歌謡大賞・トロット部門賞
  • 国会大衆文化&ビデオ大賞・大衆音楽部門賞

2009年

  • 第15回大韓民国芸能芸術賞・成人歌謡歌手賞

2010年

  • 第16回大韓民国芸能芸術賞・成人歌謡歌手賞

2011年

  • 第20回ソウル歌謡大賞・トロット賞

海外進出

2005年4月にはNHKの演歌プログラムである「歌謡コンサート」に招かれ、韓服(ハンボを着て「オモナ!」を歌熱したほか、2005年9月には演歌歌手林あさ美が「オモナ!」の日本語詞を「恋してオモナ」のタイトルでカバーしたのを受けて、日本のレコード会社からも、演歌界のBoA候補として積極的な進出をもちかけられている。

これを受けて2007年度には公演活動に積極的に海外活動を取り入れるを計画、2007年2月9-10日にロサンゼルス市内オピウムシアターでコンサートを開催、さらに同年3月3日のソウル市内オリンピック公園のオリンピックホールを皮切りに、大阪福岡京都東京札幌名古屋の日本6都市縦断ツアーを開催する運びとなった。さらに、同年の秋夕(旧盆)には再度訪米コンサートを企画している。

BS日テレの「コリア・サラン~韓流エンタメ情報~」の取材を受け、同番組の2007年2月19日放送回において単独インタビューを放映されている。

エピソード

  • MBCシットコム(ショートコメディ)『ノンストップ5』の2005年4月21日放送回において、チョ・ジョンリンホン・スアと共に、「オモナ・シスターズ」を結成、パーマ頭に派手な衣装で出演し、チョ・ジョンリンの高校時代の友人「チャン・ウォルド」役を演じ、コミカルな演技を披露した。
  • 2006年12月20日には、ソウル市汝矣島国会議事堂議員会館で開かれた、その年の大衆文化功労者に対して与えられる「国会大衆文化&メディア大賞(국회 대중문화&미디어 대상)」授与式に、フィギュアスケートのキム・ヨナらとともに出席し、「大衆音楽部門賞」を受賞、祝賀ミニ・ステージを行った。
  • ソウル芸大在学時代にチアリーダーで活躍しダンスのセンスもあるため、専門ダンサーたちに集中レッスンを受け、2006年12月23日ソウル市瑞草区セントロルシティーミレニアムホールで開かれた「イブの警告(이브의 경고)」ライブと冠したディナーショー「ライライヤ(라이라이야)」に露出度の高い派手な衣装で出演し、高校時代の愛唱曲だったパク・ミギョン박미경)のナンバーなどを歌い、力強いダンスの実力を披露したほか、「2006 大韓民国歌謡大祭典」においてはフラメンコを披露した。
  • 9歳の時にKBS全国のど自慢に出演経験がある。しかし、年齢のこともあり本戦には出場できなかった。[3]

関連項目

脚注

  1. トロットが12年ぶりに歌謡チャート1位…「オモナ」
  2. 「2013輝かせた歌手」
  3. チャン・ユンジョン、21年前に「全国のど自慢」に出演

外部リンク