ミスター・サタン
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox animanga character ミスター・サタンは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』またはテレビアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場する架空の人物。『ドラゴンボールZ』と『ドラゴンボールGT』のオリジナルキャストは郷里大輔。『ドラゴンボール改』以降では石塚運昇。
原作では其之三百九十三「新しい神様」、アニメでは『ドラゴンボールZ』第173話「デンデの初仕事!!ドラゴンボール復活だ」で初登場。
概要
エイジ736年生まれで身長188cm、体重94kg。趣味はゴルフ、オークション。好きな食べ物は高級ステーキ。好きな乗り物は高級車(サタンモデル)[1]。
作品後期における主要キャラクターの1人。人造人間編の終盤(セルゲーム)から登場し、魔人ブウ編でも全体にわたり活躍した。カーリーヘアーに割れた顎に黒い道着で、アクションスターのような風貌をしている[2]。「ミスター・サタン」の名はリングネームであり、本名は「マーク」[3]。英語圏で翻訳された『ドラゴンボール』では、サタン(悪魔)という名は不穏当という理由で、"Hercule" (ギリシャ神話のヘラクレス)というファーストネームが使われている。
孫悟空らと比較するとコメディ要素の強いキャラクターで、作品自体としても戦闘シーンが増えて殺伐としがちだった展開の中で、ムードメーカー的なキャラクターになっていった。鳥山明はサタンについて、「個人的に最も好きなキャラクター」「個人的に一番描いていて楽しかった。僕は昔から、威張っているけど、せこいというキャラクターが好き[4]」と発言している[5]。また、鳥山は好きな5人の戦士として、悟空、ベジータ、ピッコロ、クリリンと共に、サタンの名を挙げており「無口とは正反対のキャラで、こんなせこいヤツではあるけれど、悪いヤツじゃない的なキャラは、描いていて楽しかったから好き」[6]と語っている。本来はセルゲーム開幕前の単なるお笑いキャラクターで終わる予定だったが、担当編集者の武田冬門の「このキャラは面白いですね〜」という一言で鳥山も乗り気になり、その後も続けて登場することになった[7]。
格闘技の世界チャンピオンであり、孫悟空など常人の域を超えた達人が出場しなくなり、武術界のレベルが大幅に低下した第24回天下一武道会で優勝している。間接的とはいえ、セルや魔人ブウを倒すきっかけを与えたキーパーソンでもあり、事の真実を知らない大多数の地球人からは、セルを直接倒した英雄だと思われている。魔人ブウについては、ドラゴンボールによって地球人の魔人ブウに関する記憶が消されたため、ただ漠然と何かから地球の危機を救ったという認識だけは残っている。
20代前半までに美人歌手ミゲルと結婚、「天使(ミゲル)と悪魔(サタン)が結婚!」と当時の世間を騒がせる[8]。魔人ブウ編開始ごろまでにはその妻は亡くなっているが、一人娘のビーデルがいる。家族は2人だけだが、使用人はかなりいる[9]。魔人ブウを倒した後、ビーデルと悟飯が大学卒業後に結婚したため、孫一家とは縁戚になった。アニメのセルゲームでは一番弟子のピロシキと二番弟子のカロニー、マネージャーのピーザが登場し、弟子2人はサタンの前座としてセルに挑んでいる。また、劇場版アニメでは幼馴染みでともに武道家の道を歩んだ大金持ちのジャガー・バッダ男爵が登場している。彼とは昔から仲が悪いうえ、小学6年の夏合宿でオネショしたことを唯一覚えていることから、弱みを握られている。
セルゲーム当時から運転手つきのリムジンを所有しており、鳥山明は「サタンは実は当時からお金持ちで、サタングッズなどを売ってて儲けていたと思う」と語っている[10]。また、鳥山はキャラクターの中で一番美食家なのはサタンで、「値段で食べる感じ。高級なだけでOK」と評している[11]。
作中では明かされていないが若い頃は「サタンの城」と呼ばれる格闘技の道場に通っており、かなりの実力とライバルの対戦相手が食中毒になるなどの強い運の持ち主で、たちまち世界チャンピオンになり、道場の名前から「ミスター・サタン」と呼ばれるようになる。ある日、遠征先の南の都の酒場で師範と一緒にうっかり桃白白の髪型をからかい、師範は殺され自身も重傷を負う。それ以降、正体のわからない相手やメチャメチャ強そうな相手とは絶対に闘わないと固く誓うようになる[9]。また、悟空たちがいない時の天下一武道会で優勝できたのは本人の実力だが、あくまで常人レベルであり、モンスター系の強敵が出場した場合は体調不良を装って欠場していた[9]。
全編通して占いババと共に一度も死亡していない地球人。アニメ版では界王神に地球人類最後の生き残りと称されている。
人物像
- 格闘家としての実力
- セルゲーム前、瓦割りを行い手刀で瓦を15枚中14枚破壊した。アニメではその後20枚中19枚と記録を更新し、その他岩を頭で破壊したり、大型バス4台を引っ張っていたり、分厚い電話帳を3冊重ねて引きちぎるシーンもある。天下一武道会予選のパンチマシンの最高記録は139点であり、悟空らが参加するまでは歴代最高記録だった。また、アニメでは体格の勝る(洗脳前の)スポポビッチを苦も無く一蹴している場面が描かれている。チャンピオンになってからはあまり真面目に修行をしていないらしく、25回天下一武道会の時の記録は137点だった。作者の鳥山はサタンの実力について、ボブ・サップ程強くはないかもと述べている[12]。
- 性格
- 自分の実力に過剰なまでの自信を持っており、パフォーマンスを欠かさないなど自己顕示欲が強い。相手には強気で見下した姿勢が目立つ。しかし相手の実力が判明すると途端に態度が変わり、身の安全を最優先に考えるようになる。セルゲームの際には、セルや悟空らを「身の程知らずの馬鹿」や「口先だけで実力の欠片もない素人」と称し、亀仙人には「あいつは殺されてもいいかもしれん」と言われ、クリリンには「正直言って、セルを応援した」、ベジータからは「バカの世界チャンピオン」と呆れ気味に評される。そしてセルからは「ホンモノのバカだ」と評される有様だった。孫悟空達の超サイヤ人や気功波、舞空術なども簡単なトリックと最初は決め付け、セルに負けた後も途中まで言い続ける。これらの他人を馬鹿にする思い上がった面は、魔人ブウとの戦い以降は見られなくなる。
- 普段はただの目立ちたがり屋のお調子者だが、声援に弱く困っている人を見ると放っておけないため、頭部のみになった人造人間16号の最後の頼みを、アナウンサーに反対されて戸惑いながらも「名前も知らない奴らまで闘っているんだ、チャンピオンが逃げたんじゃ笑い者だ」と引き受けている。正義感も持っており、後述の通り卑劣な悪人に対しては激しい怒りを見せ、銃を持った相手にもかかわらず、それを恐れない勇気を見せる。
- アニメでは特大元気玉を放った悟空が体力の消耗によってブウに押された際、ベジータにまだ体力が回復していない地球人達にもう一度元気を分けてもらうために説得するよう言われるが、これは夢ではなく現実だと認めたうえで、「地球人を死なすようなことはオレにはできない」と断っている。
- セルゲーム後、世界を救ったヒーローとしての名声をフルに利用し、かなりの金儲けをしているようである。天下一武道会では人造人間18号に八百長勝ちの代償に2000万ゼニーを支払った他、親戚となってからは、悟空にも修行の費用を当てにされている。またサタンとブウの八百長劇が行われた大会以降、天下一武道会の賞金はサタンの負担になっている。
- 家族思いの面もあり、一人娘であるビーデルを溺愛している。ビーデルの交際について「自分よりも強い男じゃないと付き合うな」と言うほどである。悟飯のことは成長して外見が変わったため、セルゲームの時に出会った少年と同じと気付いておらず、「あんな弱そうな奴は駄目だ」と当初は良く思っていなかった[13]。孫のパン誕生後はパンも溺愛するようになる。武道会の試合ではパンの圧勝だったにもかかわらず怪我をしていないか心配して、トランクスに呆れられる。孫家との関係も良好で、悟空のことを「さん」付けで呼び丁寧語で接するなど、一目置いている(『GT』では悟飯のことは「くん」付けで呼んでいる)。第28回天下一武道会では、観戦に来た娘夫婦や仲間たちのために特別席を用意している[14]。
物語内での活躍
強気でいたかと思えば、相手の実力が自分より上だと分かるとすぐに仮病を使う等、道化的な役割を担うことが多い。一方で偶然とはいえ、魔人ブウを倒すきっかけを作るなど、悟空達を支える働きもすることも度々あり、物語における重要なトリックスターである。
地球を脅かすセルに対抗するために名乗りを上げた格闘技の世界チャンピオンとして登場。セルゲームに参加するために会場に赴き、最初は余裕綽々でセルに挑むが平手打ちであっさり場外へ吹っ飛ばされ敗北する。この時は「足が滑った」と言い訳して休憩後に再戦するつもりだったが、次に行われた孫悟空とセルの戦いを目の当たりにして自分との実力差を知り、その後再び戦うように言われた時は「腹が痛い」と誤魔化している。
その後、セルに破壊されながらもかろうじて意識が残り、悟飯を説得しようとする人造人間16号の頼みを聞き、彼の首を孫悟飯の所まで投げる活躍をする。セルが悟飯に倒された後、サタンに同行したカメラマン、アナウンサーたちが気絶していたことをいいことに、自分が倒したことにしてしまう。そのため、世界を救ったヒーローとして語り継がれるようになった(このことについてアニメではウーロンから世界最強の詐欺師と言われる)。その功績を称え、サタンの住む街は「サタンシティ」に改名された(魔人ブウ編序盤の舞台となる)。
第25回天下一武道会ではアトラクションとして、少年の部で優勝したトランクスと試合をしあっさり場外負けになるが、自らの面目を保つために八百長でわざと負けたことにして、紳士的な態度を取ったように見せた。本戦では悟空たちが試合放棄をしたため残った選手だけでバトルロイヤルを行うことを提案し、最終的に18号に持ちかけられた八百長によって勝利し優勝する[15]。
魔人ブウ(無邪気)が現れた時には、御機嫌を取るために猛毒入り高級チョコレートや爆弾付きの携帯ゲーム機ゲームポーイを渡したりし、その隙に倒そうとしていた。どちらも全く通用しなかったが、懲りずに機会を窺い、ついに魔人ブウを倒せる決定的なチャンスとサタン本人が思う場面に直面した際、魔人ブウが犬と戯れている所を目の当たりにしたことで、仕掛けていたダイナマイトを爆破させることをしなかった。楽しそうにしている魔人ブウに対して少なからず情を抱いたそぶりも見せるなど、ブウを危険な存在であると思う悟空たちとは違い、経緯や動機はともあれ唯一ブウの内面に気付き、ブウに「バビディみたいなやつの言うことを聞くな」と説得し殺戮をしないよう約束させた。またアニメでは約束した後罪悪感を抱き、ブウを騙して撮った、自分が魔人ブウを倒したように見える写真を「こんなもの…」と言って破り捨てた。最初にブウの悪事を止めるきっかけを作った功労者である。そのことはピッコロも高く評価しており、最初は「ホラ吹き野郎」と罵っていたが、後にビーデルに対して「お前の父は誇り高い世界チャンピオンだ」、トランクスに対しては「ああ見えても根は善人。あいつなりに地球を救おうとした」と語っている。
地球人の悪党が魔人ブウの暴挙に乗じてライフルで武装し、弱者を無差別に殺害していた際には、怯える様子も見せずに瞬時に叩きのめした。ブウが分離したブウ(純粋悪)に吸収された後、砂漠を彷徨っていたところをピッコロたちに拾われる。
魔人ブウ(純粋)との最終決戦では、元気玉の前に悟空が気を貯める際の時間稼ぎとして挑んだべジータがブウ(純粋)にやられそうな時、状況を理解せずに無謀にもそこに割って入ったため、悟空に「余計なことをせずにおとなしく隠れていればいいものを」と言われるが結果的にブウ(善)を吐き出させ、べジータとブウ(善)を救い出す。悟空の元気玉への協力を拒み、自分勝手な発言をする地球人たちを一喝し、名声を利用して元気玉に協力するように呼びかける。また、ブウ(純粋)の傍でダメージの影響から身動きがとれず倒れていたベジータを救い出し[16]、悟空からも「世界の救世主かもな」と認められる。当初は実力がないのに自分たちを見下していたサタンのことを軽く見ていた悟空や他の仲間たちだったが、この一件以来サタンをそれなりに認め、サタンの頼みでブウ(善)を回復させてやったり、その後に開催される天下一武道会では、もしブウ(善)以外の誰かが勝ち進んでサタンと戦うようなことになったら、わざと負けると言ってサタンの顔を立てるような発言をしている。ビーデルは救世主を気取る父を恥ずかしがっているが、アニメでは義理の息子の悟飯やトランクスに、世界を救ったと称されている。
ブウ戦後、ドラゴンボールの力で一般の人たちからブウの記憶を消してもらい、ミスター・ブウと名を変えたブウ(善)や、ブウが拾ってきた子犬ベエと一緒に暮らす。ブウとの戦いから10年を経ても、現役格闘家として天下一武道会でチャンピオンでいる。ただし、武道会では毎回ブウとの八百長決戦をしている。
劇場版アニメなどへの登場
劇場版アニメでは、セル編以降のストーリーである劇場版アニメ第9作目『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』にて初登場。ギョーサン・マネーの開催した天下一大武道大会のゲストとして登場。悟飯達が出場している事や、銀河戦士達の登場で逃げようとするなど相変わらず情けないが、自分を頼るファンに後押しされる形で戦いの場に。結果的に、乗ったカプセルが銀河戦士に激突しそうになったため、超能力にかけられ動けなくなっていた悟飯を助けることになる。またこの劇場版のみ髪の毛に青みがかかっている。
劇場版アニメ第11作目『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』では天下一武道会の賞金目当てで18号に家に押しかけられる中、ジャガー・バッタお抱えのバイオ戦士と闘うことになるが、18号やトランクス、孫悟天を弟子として闘わせる。その後、調子に乗ってしまったことでジャガーによって封印が解かれ、暴走したバイオブロリーとの闘いに巻き込まれるが持ち前の悪運で生存し、この災難が悟天に培養液の弱点を気付かせ、結果としてこの作品でも間接的に世界を救うことになる(トランクスいわく「あいつもたまには役に立つ時もあるんだな」と言われている)。作中で何度か18号に助っ人を頼んだりしていたため、賞金は1億までつり上がっていた。劇中で彼がポーズをつける際、『タイガーマスク』のテーマが流れた。
劇場版アニメ第12作目『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、地獄から復活したゾンビがあまりに弱かったために善戦するが、マスコミが来ないことに不平を漏らしていた。
劇場版アニメ第18作目『ドラゴンボールZ 神と神』では、ビーデルから「もう1人のサイヤ人がいる」との一言に「パパは偉大だが純粋な地球人でサイヤ人ではない」と割って入り「パパのことじゃない」と否定されるなど相変わらずのお調子者ぶりをみせるが、デンデからビーデルが懐妊していることを聞き歓喜した。また、2014年3月22日に土曜プレミアムで放送された特別版では、ブルマの父のブリーフ博士を召使いと勘違いして横柄な態度で酒を持ってくるよう要求したが(もっともブリーフ博士自身はサタンのその態度を意にも介さずに酒を持ってこようとした。)、牛魔王やチチからブリーフ博士がカプセルコーポレーションの社長で世界一の金持ちだと知らされると途端にへりくだった態度を取ったり、酔った勢いでビルスに戦いを要求してそのまま酔いつぶれたりといったシーンが追加されている。
ジャンプスーパーアニメツアー08上映作品『ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』では、魔人ブウ(純粋)を撃退した記念に建築したホテルでビーデルや悟空たちをパーティーに招待するが、宇宙から飛来してきたアボ、カドと悟空たちとの激闘で自分のホテルが無残に崩壊してしまい落ち込む。ビーデルには「神様からの警告」「自分の力でやり直そう」と言われるが、クリリンから「神龍にお願いすればいい」と突っ込まれ調子に乗ってたちまち立ち直る。それを見たビーデルに「やり直すんじゃなかったの?」とたしなめられ、頬をつねられている。
ドラゴンボールGT
未だ現役として活躍し、パンを溺愛するおじいちゃんとして登場。悟空達の戦いを見守り、時に戦いに巻き込まれるパンを身を挺(てい)して守るシーンもある。また、パンが大猿ベビーのスーパーギャリック砲に消し飛ばされたと勘違いした時には、「自分も殺せ」と言い出すなど溺愛っぷりに拍車がかかっていた。
悟空たちが宇宙に旅立ち九ヶ月後、ベビーの手により周囲の人間や地球に異変が起こったことに気がつき、ミスター・ブウ(魔人ブウ)の体内に身を隠し、帰ってきた悟空とパンに全てを伝えた[17]。パンやブウと共に力を合わせ、ビーデルや悟空の家族たちを助けるためにツフル星へ向かう。その後、ウーブを助けに行くブウに最後の別れをする。
戦いにおいては悟空に頼りっきりであるが、相変わらず人気だけは絶大であり、究極のドラゴンボールによる地球崩壊の危機に直面した人類を、ツフル星への避難へと導いた。また、ベビーに洗脳されていた多数の一般人を瞬く間に倒したが、その時意識だけはただの人間でなくなっていたため、気絶には至らなかった。
ベビーとの戦いの後に行われた天下一武道会においては、ブウがいなくなったことにより引退を決意するが(悟空を退け、孫娘であるパンを優先に出場させ後継者に推薦しようとした[18])、決勝のウーブとの試合ではブウの心がウーブを停止させたことにより運よく勝利。実力で勝ったと勘違いして自信を取り戻し、引退を取りやめ、またいつものお調子者に戻る。
あの世(地獄)とこの世(地上)が結合した際、邸宅から荷造りして逃げようとするも、地獄から蘇った過去の悪人たち(レッドリボン軍やリルド将軍)に追い掛け回されていたところをパンたちに助けられている。
一星龍と最終決戦の際は、ビーデルたちと共に悟空の最後の戦いを見届けるため応援に駆けつけた。しかし、何度も危険に巻き込まれているため、またしてもパンに助けられている。最終話では神龍と共に旅立つ悟空と最後の別れをした後、ビーデルから夕食に誘われ帰って行った。
そして時代が百年過ぎた後には、幾度となく地球を救った伝説の英雄として悟空と共に崇められ、子孫にあたる孫悟空Jr.の戦う天下一武道会会場では像が建てられていた。
アフロヘアだった彼の頭は大部分がハゲかかっている。
家系図
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サタンの技
- ダイナマイトキック
- 片足を突き出しての飛び蹴り。セルには全く通用しなかった。劇中のセリフによればサタンの大技であるらしい。ゲーム作品で使用される場合、相手に当たるとそのまま3回連続攻撃になり、1回蹴るごとに本当に爆音が発せられる。
- キングオブドリーマー[19]
- ダイナマイトキックを決めた後、強力なラッシュを見舞う。しかし当のセルには全く効かず、手刀一発であしらわれた。
- ローリングアタックサタンパンチ
- 前転しながら相手に転がって行った後、ジャンプしてパンチする技。18号に対して使うも、無視されてしまう。
- 原作やゲームでは技名を発しているが、アニメでは言っていない。
- サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパンチ
- 天下一武道会のバトルロイヤルにて18号に放った強烈な右ストレート。全く効いておらず、「…これがお前の必殺技か?」と言われて赤面する。八百長で自分で吹っ飛んで行った18号に対しサタンは「何気ないパンチだが数秒後爆発的な衝撃に襲われる」というハッタリを言う。名前はその場で適当につけたもので、自分自身でもその後技名を覚えておらず、試合後のコメントではサタンミラクルビーチフルスーパーバリバリパンチと名前が変わっている[20](アニメではその後も何度か名前が変わっている)。
- プレゼント・フォー・ユー[21]/プレゼントボム[22]
- 下手に出て爆弾内蔵のゲームポーイを渡し、相手がやりこんでいる間に爆発させる騙し技。原作ではブウに使用するが、全く効いてなかった(それどころか「面白い」と喜ばれた)。プレゼント・フォー・ユーの名称で登場した作品のうち、『Z3』以降では大幅に演出が強化されてフィールドを完全に壊滅させるほどの大爆発を起こす。また、ゲームではどんな対戦相手でもゲームをプレイし、やりこんでしまう技となっている。
- アニメで描写されたゲーム内容はサタンが主人公の格闘ゲームやパズルゲームだった。
ゲーム作品でのサタン
ゲームでの初登場はスーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝』。条件を満たすと登場するイベントキャラクターであり、原作同様セルに一撃で倒される。続編『超武闘伝2』においてもほぼ同様で、この作品では郷里による音声も付いている。
ファミリーコンピュータ専用ソフト『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』では、サブイベントで彼のサインを欲しがる子供のためにサインを貰いに行くイベントがある(本人いわく「機嫌がいい」)。同作の天下一武道会モードでは選手にエントリーされているが、いざ試合となると仮病を使いプレイヤーの勝利となる。
PlayStation専用ソフト『ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22』ではプレイヤーキャラクターとして本格参戦する。舞空術やダッシュが使えず、気弾のかわりに爆弾(手榴弾)を使用し、気弾をバットで打ち消し、背中のリュックから武器(バズーカなど)を持ち出して戦う。
PlayStation 2専用ソフト『ドラゴンボールZ (ゲーム)』シリーズではジェットパックを背負っており、ダッシュが可能。セルゲームを舞台にサタン視点のIFを体験できる「LEGEND of Mr.Satan」が用意されている。以後他のシリーズを重ねる毎に個性化が図られ、低性能かつトリッキーな操作キャラクター(攻撃力や防御力などのステータスのほとんどはレベル1)に調整されることが多い。『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは同じく舞空術が使えないためジェットパックを背負っていたり、気弾や気合砲のかわりにや岩を投げたり、贈り物で相手を油断させたり、屁で相手を吹き飛ばしたりできる。また本作においてはプレイヤーの操作次第により、セルやブウを倒してしまえるストーリーが展開される。となっている。また、悟飯と対決させると「娘はやれん」などと言ったりする。
ニンテンドーDSゲーム『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』ではかつて魔人ブウを諭したのと同じく、ブロリーをひとつの暴力も使うことなく記憶を失った青年として弟子に迎え入れた。悟空との対面で記憶を取り戻した後でもブロリーの暴走を止め、地球滅亡の危機を救っている。
トレーディングカードアーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』では、『ドラゴンボール改』の石塚ではなく過去の郷里のサタンのボイスが使用されており、ブウと魔人アバターによる超ユニット技「正義の魔人ユニット」がある。このユニットでは敵に攻撃しようとしてエンジンが調子が悪くなり、失敗に終わると思われたがサタンを傷付けたと勘違いした魔人アバターとブウのコンビネーション技で敵をぶっ飛ばし、最後は自分がやったかのように「その程度か」と言い放つなどお調子者の彼らしい演出となっている。魔人アバターからは「サタンさん」と呼ばれている。
アーケードゲーム『ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル』では、気弾や必殺技を問わず気を使った攻撃を受けると「BOM」という擬音と爆発演出とともに吹き飛ばされるがノーダメージという特性を付加されている。これは悟空たちの技を「すべてトリックだ!」と持ち前の思い込みでやせがまんをするというもの。空を飛べず、気弾の代わりに手榴弾を使い地雷をばら撒き懐から出す高い追尾能力を持つカタパルトミサイルを放つ。また技の中には全キャラクター中唯一の体力回復技「ナンバーワン!」があり、発動中は歩くことしかできないが、その代わり出し切るとゲージ一本分の回復効果があり、力の無さを補うことができる。またキャラクター特性として「そうか!これは夢なのか!」があり、ゲーム開始直後に一気にゲージ一本分の体力を奪われ仙豆を使わされると大幅にパワーアップをして2本目の体力ゲージでの復帰となる。またドクター・ゲロと並んで相手の気力を減らす攻撃を行うことができ、ヘビーアタックを当てると木枯らしの演出と「しーん」という擬音が発生し、直後に相手にノーダメージで殴り飛ばされるがサタンのあまりのくだらなさに相手の気力が0となる(ただしゲロと違い、奪うわけではないので自分の気力は回復しない)。全キャラクター中最弱の攻撃力だが、最高のヒット数と素早い攻撃モーションを持っている。
補足
もし、もうひとつの『ドラゴンボール』を描くとしたら主人公にしたいのはサタンで、サタンとブウのギャグマンガにしたいと鳥山は語っている[11]。
また、鳥山は「好きなバトルベスト5」の2位に、ちびトランクス対サタンを挙げている[5]。
『CROSS EPOCH』では冒頭で王様となって登場。ドラゴンボール(作中では奇跡の球と明記)によって王様にしてもらった。
脚注
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 16 ミスター・サタン」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、30頁。
- ↑ 「キャラクター事典」『ドラゴンボール大全集 7巻』111頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実 トリヤマはこう考えていたよスペシャル part2」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』91頁。悪魔をもじったものである。
- ↑ 「鳥山明先生からのメッセージ」『DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES特製ブックレットDragonbook』、1頁。
- ↑ 5.0 5.1 ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実 トリヤマはこう考えていたよスペシャル」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月9日、ISBN 978-4-08-874803-0、90頁。
- ↑ 「鳥山明わしがお答えしまっせ」『テレビアニメ究極ガイド DRAGON BALL 極限バトルコレクション ラウンド02 セル編〜魔人ブウ編 』集英社、2010年8月9日、ISBN 4-08-874841-7、90頁。
- ↑ 『鳥山明○作劇場『改』 其之壱』188頁、およびフジテレビワンツーネクストの番組『漫道コバヤシ』より。
- ↑ 「DRAGON BALLフルカラー魔人ブウ編 6巻」集英社、2014年7月9日、ISBN 978-4-08-880112-4、227頁
- ↑ 9.0 9.1 9.2 「鳥山明先生 魔人ブウ編(秘)一問一答!」『最強ジャンプ』2014年6月号、集英社、8頁。
- ↑ 「乗り物の章」『ドラゴンボール大全集 4巻』129頁。
- ↑ 11.0 11.1 渡辺彰則編「鳥山明が選ぶ究極のベスト」『ドラゴンボール大全集 4巻』集英社、1995年10月9日、ISBN 4-08-782754-2、38-39頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、150-153頁。
- ↑ 一部のゲームでは悟飯と対戦すると「娘はやらんぞ!」「娘が欲しければ、ワシを倒してからにしろ!」という台詞も用意されている。
- ↑ ただし、ブルマたちは恥ずかしがって結局別の席に変えてもらっている。
- ↑ アニメでは18号に敢えなく敗北した場合、個人のオフィスビルが倒産されたり、娘のビーデルや大勢のファン達に嫌われてしまうことを予想し恐れていた。
- ↑ アニメでは、ブウ(善)がブウ(純粋)に向かっていき、その隙にベジータを救出している。
- ↑ このベビー編では他の多くのキャラクターがベビーに洗脳されたが、サタン、ブウ、ウーブは洗脳されていない。
- ↑ 悟飯からは父(悟空)が出場すれば優勝は確実だと気づくが、ビーデルはそのことに呆れていた。
- ↑ PlayStation 2、Wii専用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』
- ↑ 鳥山明「其之四百五十四 勝者決定!!!」『DRAGON BALL 第38巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1994年8月4日、ISBN 4-08-851497-1、119-121頁。
- ↑ PlayStation 2ソフト『ドラゴンボールZ』シリーズ
- ↑ PlayStation 2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ
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